ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

鈍色舎

2009-10-06 10:41:48 | 独立起業
鈍色舎×弥姫乎 の製品 2010年春夏発売用のレディースのウエアが出来上がり

商品カタログの二日間にわたる撮影がやっと終わりました。

私自身はアタフタとするばかりでしたが、周りをしっかりした人たちに固めていただいていたので、滞りなくいい写真を撮っていただくことができました。

鈍色舎、は
ニビイロシャと読みます。

鈍色とは、日本古来の色の名前で、濃いグレー。
元来は、不幸の際に身につける喪の色でした。

ですが、今でもグレーはとてもおしゃれな色であるように
平安時代から、鈍色にも薄鈍、青鈍など様々なバリエーションがあり
上品で高感度な素敵な色だったのです。

「鈍色の空」というフレーズを初めて用いたのは三好達治だと思うのですが
違ったらすみません。
寺山修二も作品の中で「鈍色の空」を陰鬱なイメージとして用いています。

陰鬱ではあるのですが、どこかに希望の薄日が差す色だと感じます。


そんな色の名前を冠した、鈍色舎

職人の心意気を、暮らしの中に

というコンセプトを持って、日本の伝統工芸の職人仕事をなんとか現代生活の中で新しい息吹を吹き込んで、生き返ってもらいたい。

現代日本人の生活の中で、日本らしい手工芸品が、普通に日常使いされる
そんなゆっくりした生活が出来る世の中になれば。
今の日本は、急ぎすぎていて、みんな苦しそうに見える。
もうすこし、簡素でも心にゆとりのある生活を。

そんなことを考えて、さまざまな伝統工芸品を提案していこうと思っています。


さて、弥姫乎さんと開発したウエアは、ドレスと言っていもいい出来栄え。
ほぼ近江上布でつくったドレスは、羽衣のように軽くて涼しく、日本の暑い夏に最適です。

デザインは、江戸下町の粋がエッセンスに。

エイジレスで着ていただきたいものになりました。



ドレスはとても素敵に出来上がりましたけど、近江上布の夏着物も、さっぱりと小粋で涼しげ、とても素敵なのです。夏の着物姿、いいですよ。



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