ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

都会の中でも感じたい

2009-07-28 22:29:55 | 日本文化
クラフト作家さんのトークショーに行ってきました。

大分を拠点に活動されている木工作家の旦那様とテキスタイル作家の奥様のユニットTeDe

スライドを見せていただきながら、大分の自然に抱かれた生活の中から生まれるクラフトやアート

というお話を伺いました。

なるほど、写真を通しても感じられる空気の透明感。
静寂の中の自然の音。
青い空、白い雲、木々の多様な色。
重なり合う山々のシルエット。

こういう中で暮らすことで、得られうものも多いだろう、と思いました。
便利さや刺激の反対側にあるもの。
手作りや、工夫や、家族と日常を楽しむこと。


と、
ここで、いつもの私のひねくれ心がムズムズします。

田舎へ行かなければ、繰り返される素朴な日常はないのだろうか?

都会の空はそんなに濁っているのか?
1年前、へたってから窓の外の空を毎日よく見るようになった。
都会の空も捨てたものじゃない。
思ったより青いし、雲は生きているし、夕焼けは赤赤と。

さすがに、都会の空気は透明じゃないけど、さえぎる物のない降り注ぐ日差し
アスファルトから照り返されるさらなる暑さ、そこに都会の夏はある。

道端の雑草、街路樹の花、玄関先に置かれたさまざまな植木。
都会にも、よくよく見ると、緑の色の種類はたくさんある。

そんなことに気付かないのが、都会「人」の毎日なのかもしれない。

でも、ここ(都会)にも様々な顔をした自然のかけらや、人情の触れ合いや
季節を感じさせてくれるものはたくさんある。
ただ、圧倒的な迫力は、人工物に隠れてしまって、気づかないのかもしれない。
人工物も、年月がたてば、錆びて朽ちてこなれて印象的な風景を作る。

そんなことを見逃さないナチュラルで素朴で繊細な都会生活をしたいものだ、と、都会派の私は思う。


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