ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

ぶあいそう*武相荘、町田へ気分は小旅行

2007-07-15 04:51:20 | 日本文化
台風が来ています。
朝からすっかり雨でした。
にもかかわらず、以前から約束をしていたので
町田まで。
町田も東京都ですから、旅行か?と思いますが、浅草から町田は遠いです。
ちょっとした小旅行の気分。景色も町の雰囲気も全然違うし。

白洲次郎・正子夫妻が暮らしたお家の記念館
「武相荘」へ行きました。
鶴川の駅から、歩くこと15分。
小高い丘の上に、素敵な入り口が。

茅葺きの農家で、お庭も庭園のように広くて
東京であることを忘れそう。
白州正子が、著作随筆集「夕顔」で、
東京に病気で入院した。家の緑が恋しくて、緑に飢えていた。
と書いていましたが、ここにお住まいなら納得の緑に囲まれたお家。

次郎と正子の食卓
という企画展示中だったので
お膳や素敵な民芸家具が並ぶ和室や、大きなソファのリビングには、イチゴのタルトやアップルパイなど
生前ご夫婦が好んでいた正子さんお得意のお菓子が飾られていました。
お菓子と共にさりげなく並ぶ瀬戸物や硝子器も大正時代や明治のもので、素敵。

和室には、正子さんのお着物が出されていました。
越後上布や、小千谷縮や、八重山上布など、織物の夏着物。
どれも今はないような手の込んだ織ばかり。正子さんは小柄だったのでしょう、お着物が小さいです。
私には着られないサイズ。

正子さんの書斎も展示。
3畳くらいのちいさなスペースに掘りごたつに文机、窓に向っていて窓の外には鮮やかな緑が。
壁には一面本が並んでいます。
ああ素敵、こんな書斎があったらいいのに。

次郎の展示室には
若かりし頃の次郎の様子が展示されていて吉田茂との親交や
天皇陛下(昭和天皇)の署名入りの辞令とか。
凄くかっこいい。Gパン姿もスーツ姿も、晩年好んで一生三宅を着ていたという写真も。

離れは、カフェになっていて
ここで予約しておいたフレンチのお弁当を頂きました。
まず目に美味しい、朱と黒の塗りのお重にきれいに盛りつけられて出て来ました。
キャロットのスープも器が素敵。
お味も本格的で、満足。

お庭を散策していたら
白百合が咲いていました。
雨に濡れて美しかった。

すっかり日常から離れて、タイムトリップした気分になりました。
雨なのに、新しい雨ゴートを着たいと思い着物でした。
濡れちゃったけど、あの空間は着物がぴったり。
今日の着物は
萌葱色の絹芭蕉の夏着物に
灰色の綴れ織りの帯を銀座結びに。
帰ってきて脱いだとき気づいたんですけど
お太鼓部分が二重になっている、ので袋帯仕様かしら?
銀座結びは変だったかも?まあいいか。


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