ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

下町のお屋敷で琵琶

2008-05-30 16:05:01 | 日本文化
谷中琵琶style
という活動をされている、女性琵琶奏者のデュオがいます。

谷中界隈の、古い建築物や物語のある場所で
琵琶のリサイタルを開いてます。

琵琶といえば、平曲です。
はい、なつかし大学時代の専攻は中世文学平家物語に魅せられて~
平家物語の先生がまた素敵な授業をされていて
朗々としたお声で、朗読なさっていたのを思い出します。

授業は放ったらかしの私も、この先生の授業だけは、ちゃんと出て
ノートを取っていました

何回目かの谷中琵琶style
今回は千駄木の「安田邸」という大正8年に建てられた
近代和風建築のお屋敷です。東京都の名勝に指定されている。

この日は午前中降っていた雨が上がり、蒸し暑いけれどしっとりした
いい感じの風情。なんだか着物が派手だったような・・・


曲は、平曲をアレンジしたもの
那須与一と静御前が義経と別れる場面 二曲

現代曲で
竹久夢二作の曲が三曲

やはり平曲がいいなあ。
琵琶を速いテンポで打ち鳴らすのが、平曲に合っているなあ。
竹久夢二原作の
順礼歌
人形浄瑠璃の「傾城阿波の鳴門」を原作として書いた短編小説。
琵琶の物悲しい響きと共鳴するような歌声の掛け合いが、いいなあ。と思いました。
なぜか寺山修司のお芝居を思い出しました。
なんだっけ・・・草迷宮。

琵琶をかき鳴らしながら歌う声に夢幻の世界を感じました。
古いお屋敷の雰囲気も相まって世界が作られました。

こういうことに触れることで
心も静まったり、高揚したり、澱が流れたりするのですね。
少し元気が出ました・・・ここのところなが~い鬱期で。

最新の画像もっと見る