ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

東北復興の旗印の甘いお菓子

2011-05-18 10:45:10 | 日本文化
仙台の知人から、
大船渡銘菓「かもめの玉子」
宮城銘菓「白松がヨーカン」

が届きました。

ああ、仙台も少し落ち着いてきたのかしら、ととても嬉しくいただきました。


もう1カ月以上前、被災したその方に、とても必要としているものなのに
被災した仙台ではその時手に入らなかったもの
を、お届けしました。

交通事情もまだあまり回復していなくて、ゆうパックが、局留めでしか届けられず、
少し遠い郵便局まで取りに行ってもらうのが、そうではなくても忙しい方に、とても申し訳なかったこと

でも、届いた時には、とても喜んでいただけたこと

昨日のことのようでもあり、なんだか遠い昔のことのようでもあり

あの大震災そのものも、直接の被害が無かった東京の私にとっては、現実のことから少し霞がかっているように思えます。
家族や友人を亡くして悲しみの中に居る方、未だ避難所で暮らしている方、仕事を失って茫然としている方
多くの方がまだその現実の渦中にいるというのに…

人間とはなんと非情なものだろうかと思います。

この、忘れるという機能が無ければ、人間は動物は生きてはいけないだろうとは思うのですが

まだ、国難のさ中にある、ことを霞ませてはいけませんね!



このかもめの玉子を製造している製菓メーカーは大船渡にあります。
本社も工場も店舗も被災して、壊れてしまったあと、もう生産するまでに立ち上がっています。

お菓子は人の心を穏やかにします。

この銘菓は、全国に知られている東北土産品です。

素朴な白餡のお饅頭とホワイトチョコレートのコーティングのバランスが絶妙で
単純なものほど難しい、という鉄則を思い出してしまします。

大船渡産のこの菓子はお土産品として全国の人々を和ませてきました。
そして、今復興の象徴となるべく、奮闘していることを知りました。

お菓子を作ることで、立ち上がる勇気がでる。
そのお菓子を食べることで、勇気を分かち合える。

「もの」という実態のあるもの、だけにできる力があるように思います。

作ること、使うこと、手に取ること。

手の温かみが、必ず伝わるはずです。

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