ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

博物館に初詣 近衛家の名宝

2008-01-13 23:08:03 | 日本文化
東京国立博物館は
結構好きな場所です。
フランスのルーブル、イギリスの大英博物館
日本の東博です、が、ルーブルとか大映博物館とは大違いだなあ
と思っている方。

なかなかなんですよ、東博も。
本館では今の時期、日本の名宝長谷川等伯の「松林図屏風」が展示されています。
何度もみました。
みるたびに心にさざ波が立ち、嵐が吹き荒れるような、凄い絵です。

本館のほかに
東洋館
表慶館
平成館
法隆寺館
があります。

全部じっくりみようと思ったら一週間かかかりますよ。

年明け1月2日から、宮廷のみやび 近衛家100年の名宝 展
が始まっています。

近衛家は藤原氏の嫡流です。
展示品には藤原道長自筆の日記「御堂関白記」がたくさん出ていました。
もちろん国宝です。
様々な天皇の自筆の書状や、詠草、手鑑などがこれでもかと展示されています。
みているうちにめまいがしてくるごほど圧巻です。

藤原行成 白氏詩巻
粘葉本和漢朗詠集 伝藤原行成筆
古今和歌集断簡 本阿弥切
百寿

など、本物はコレか、というかんじ。

唐紙の料紙も様々に鮮やかなものがみられて満足、というかもっと勉強したい。

そうそう、平安時代や鎌倉時代のものでも、最近描いたような状態の良さは見事です。
色も鮮やかで痛んでいないものも多く、どんな保管なのか、興味がわきます。
圧巻だったのは、予楽院表具と言われる独特の華やかな表具のコーナーです。
華やかで、個性的な表具ですが、表具の印象が強烈で、本誌の印象が薄くなる感じがしますが
どうなんでしょう?
表具自体を美術品と考えると、かなり高感度な美しさですが。
布地や、反物も展示もあり、貴重なものをみられたと思います。

表具と本紙の関係を改めて考えてしまいました。  

あまり混んでいなくて、ゆっくりみられるのも◎。



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