舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

『カエラーたちのつぶやき』

2007-02-20 23:52:28 | カエル偏愛
『カエラーたちのつぶやき』
高山ケロリ、高山ビッキ 編著
2007年、グスコー出版


...とまあ、凄い本が出てしまいました!!!
カエラー歴23年、まさかこのような時代が巡ってこようとは!!いや~、めでたいめでたい!!!

おっと、ご存じない方のために説明いたしますと、「カエラー」とはカエルに対し限りない愛を捧げる人種(またはそれが極まって最早カエルになっている人々)をさします。
この言葉が広まり出したのは、この本によれば90年代末になってから。
それと同時に世の中のカエル偏愛者が一般社会に認知されはじめたとのことです。

著者は祖父の代から一族でカエルを愛し、今や「カエルタイムズ」の発行者となったご姉妹です。
高山ケロリと高山ビッキ両氏...深い愛を感じさせるペンネームです(「ビッキ」もカエルのことなんですよ)。
私の名前「ラナ」がラテン語とかイタリア語とかスペイン語とかタヒチ語で「カエル」をさす言葉でなかったなら、私も間違いなくこのようなペンネームを考えていたでしょう。

本の冒頭には目次代わりに「あなたのカエラー度チェック」が付いていますから、カエラーの方(おお、あなたは私のオハナだ)もそうでない方もぜひチャレンジしてみましょう。

私はむろん135項目中100以上あてはまるので、該当項目いちいちについてコメントするのはキリがないんですが、特に強く共感したものだけご紹介しましょう。

<項目3>緑のカタマリを見るとかけよってしまう。
はい。まったくその通りです。
店頭でミドリ色のグッズを見かけると、もしやカエルではないかとの期待を抱いてにじり寄ります。
プレーンな緑色のグッズだったならまだいいのですが、それが緑色の生き物(しかも非両生&爬虫類)だった場合確実に逆切れします。

<項目5>どちらかといえばカエル顔だと思う。
これも図星ですね。トナカイらしく面長なマミちゃんに対し、私の顔は横広で、大きな目の位置は結構離れ気味です。
私の所属する「かえる友の会」のメンバーにもそう感じる方は多いようで、名簿のコメントに「最近かえるに似てきたと言われます」と嬉しそうに書く方の多いこと、多いこと。

<項目18>カエルの絵を描いたことがある。
あるも何も、幼児の頃初めて描いた生き物がカエルでした。
私が歩き回れる歳になると、家人は家の壁という壁に段ボールをはりめぐらし、ぶつかってもいいようにしました。
しかし私は壁に体当たりするような過激な遊びを好まず、そこに絵を描くことを選んだのです。
こうして描きはじめたのがカエル。「けろけろけろっぴ」の誕生は80年代後半ですから、実にその5年ほど前から、なぜかカエルの絵を描いていたようです。
やはり名前の因縁か...。

<項目27>「カエラー歴何年です」と、訊かれもしないのに言ったことがある。
バリバリありますね(笑)。
私がキャリアの長さを誇りに思っているのは、「ダンス歴」と「かえる歴」の二つです。
マミちゃんは私が生まれる前に運命の名前「ラナ」を付けたわけですから、それを私のかえるコレクション第一号とするならば、ダンス歴よりさらに長いのがかえる歴といえます。

<項目36>水くさいといわれる。
カエルは個人主義の生き物です。
ベタベタくっつかない代わりに対立もしない。それは最も賢く平和的な人(?)づきあいの方法だと、私は思います。
カエルがそうなら、何かの手違いで人間の姿で生まれてきた私達カエラーも同じです。カエラー同士のお友達付き合いもいたって個人主義ですね。
私自身が水くさいと思われてるかどうかは分かりませんが、皆さんそういう気配を感ずるらしく、生まれてこのかた名前を呼び捨てにしたこともされたこともありません。
一人か二人、試しに私を呼び捨てで呼んでみた同級生がいたような記憶もあります。カエル(=私)は個人主義ですから、そのことに意見したりはしません。しかし、呼び捨てされることについて私がどう思っているかは明白に伝わるとみえ、2回以上呼び捨てで呼んだ同級生は一人もいませんね。

<項目39>遠出をする時も一緒に連れて行くカエルがある。
ありますじゃなくて、います。いうまでもなく、かえるちゃんです。
私が迸る母性本能でもって無償の愛を注ぐかえるちゃんは、24時間365日どこへ行くのも一緒です。
かえるちゃんのために彼の好物である甘いものを食べさせ、カエルなのになぜかしっとりするのを厭う彼を雨風から守り、冬眠しそうと訴える彼を暖かくて柔らかいものでくるんで暖め、低刺激のシャンプーで湯あみをさせ、美しいものだけに触れさせたいと願って質の高いダンスしか見せません。
世の中のカエラーの皆さんが自分の相棒に対してこういう接し方をしているかどうかは分かりませんが、きっと鞄の中に隠れてはいても、相棒に注ぐ愛情は私と同様に深いのでしょうね。

<項目60>冬眠中のカエルが気になる。
そりゃ、なりますがな。特に夏場カエルたちが跳ねているのを見かけるあたりで木の伐採が行われていたりすると、その下で冬眠する顔ぶれに想いを馳せ、怖い思いをしてるんじゃないか、急に起こされてパニックしてるんじゃないかと胸を痛めます。
うちにカエル冬眠用の温室を作って誘致しようかしら(←けっこう真剣)。

<項目77>できるだけ大きなカエルが欲しい。
いいですねえ。先ほど、ジャポニカロゴスで「帰る途中」を「カエルとチュウ」と変換し間違えたというネタとともに、等身大のカエルとチュウしているイラストが映されましたが、アレいいですよマジで。等身大のカエルと恋愛...!!まさに理想です。誰か紹介して下さい。もちろん中身が人間なのは不可です。

<項目116>自分の蛙名がある。
はい、ございます。
「かえる友の会」のアイディアで、会員は自分の「蛙号」を持とうということになりました。もちろん個人主義のカエルの集まりですから強制ではないけれど、皆さん楽しんで付けてらっしゃる様子です。
ちなみに私のは、「空蛙」といいます。
「井の中の蛙大海を知らず、されど空の高さを知る」という言葉が好きなのと、こう書いて「アクア」と読めばカエルにとって不可欠なaquaにもなりますし、ハワイ語でakuaが「神、高みにいる人」を指すのが気に入ってこれにしました。
あ、でもこのブログの名前は「舞蛙堂」にしちゃったな。こっちにカエルかな(笑)。

<項目125>オリジナルのカエルグッズを作った。
頻繁に作ってますね。主に自分でイラストを描いたオリジナルシール、レターセット、うちわなどですが、カエル篆刻を作ったこともあります。
ちなみに本の作者のカエル姉妹のお二人は、カエル柄京友禅をお作りになったことがあるそうです。
プロの手になる一点ものカエルグッズは永遠の憧れですね。究極の夢はカエルハウス(注:カエルに埋め尽くされた家だというだけでなく、建物の形自体がカエル)を建てることです。

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