93歳・老大娘の日記

晩年を生きる

祖母の思い出

2016-05-09 15:36:46 | 日々の暮らしから

写真を整理をするはずが、写真をみるだけで時間が過ぎてしまった。
大阪に住んでいた祖母(母方)だが、
空襲が激しくなると連絡もつかなくなる心配もあるからと、
父の意見で名古屋の我が家へ来てもらった。
終戦後また大阪へ帰ったので祖母の思い出はそんなに多くはない。
  
姓は桐竹、当時は知らなかったが成人して文楽の桐竹紋十郎を知った。
紋十郎は誰もが知る大阪出身の名人形遣い。
ルーツを辿れば何らかの関わりはあるのだろうか。
桐竹姓は全国で100にも満たないらしい。大阪ではなくて静岡県に一番多い由。

お大師さんと呼び弘法大師を崇めていて、お大師さんの日にはお参りしたり、
弘法灸を据えに行っていた。

一番の印象に残っているのは生涯「ズロース」を履かなかったこと。
ズロースなんて言っても若い人には通じないだろう。
歴史に残る東京白木屋の火災で多くの女性店員が亡くなったのは
「ズロース」を穿いていなかったためとされている。
それには反論もあるらしいが、とりあえずはそのような「伝説」がひろまっている。
女性の恥じらいから飛び降りるのを躊躇したと伝えられている。
つまり当時はノーパンだった。
「ズロース」が普及したのは昭和になってかららしい。
私は昭和6年生まれ、勿論生まれ落ちてこのかた「ズロース」ではないが履いている。
当時はパンツと称していたが、今のパンツはズボンのことで呼び名も変遷する。

写真整理が脱線してしまった。身内に関わりのない写真はかなり処分したので
これからはいつになっても整理と称して同じ繰り返しになりそうです。
コメント (16)
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