93歳・老大娘の日記

晩年を生きる

「文は人なり」

2017-06-14 20:00:55 | 読書

「文は人なり」と申します、フランスのビュフォンの言葉のようです。

正確に訳せば「文体は人間そのものだ」。

日本でよく言われる「文は人なり」はその意訳です。

1700年代の博物学者、数学者、植物学者です。(wikipedia より)

購読している新聞の連載小説、いまは羽室麟「影ぞ恋しき」です。

毎日楽しみにしています。

作日で346回、終わらないといいなと思っています。今までにいくつかの言葉に感動し

感銘受けました。 下記は作日の小説からの抜粋です。心に残りました。

「わたしはこの世に生を享けるのはなにごとかをなすためだと思う。

 何も天下国家を動かすほどの大きなことをせねばならぬというのではない。

 花を愛で、風物の美しさに嘆声を放つことでもよい。

 隣家の子供にやさしく声をかけることでもよい。さらには

 道で行きおうた年寄りが難渋しておれば、かばい、助けることでもよい、と私は思う」

これは小説の主人公蔵人に言わせている言葉ですが、葉室さんの人柄を想像してしまいます。

   

随分前ですが、「ブクレゴ」?と言うサイトで、決められた文字数の文章を投稿すると、

貴方の文体は、例えば漱石風とか、太宰風などと分析診断してくれるのです。

関心がありましたが、いつの間にやら忘れていて、また検索してみましたが

もうありませんでした。

新しい春樹氏の「騎士団長殺し」は今までの春樹風とは

すこしばかり違っているように感じました。

意図して新しい文体にされたのなら、すごい「技術」と思いました。

コメント (12)
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