18号去り青空の朝
今日は敬老の日、この日に特別の感慨もありませんが、
最近読んだ記事には大いに共感するものがありました。
それは歌人、岡井隆さんの文章です。引用させて頂きました。
80歳過ぎると1日1日がの過ごし方がかなりつらいんです。
人にはなかなか言えないけど、食事、排せつ、睡眠すべてに、
健康を保つ努力が必要になります。耳も遠くなって、
座談会で離れて座った人の言うことが聞こえない。
自然現象で喜びを得て歌や詩にしてきましたけど、
例えば、鳥やセミが鳴くのも、昔ほど鋭敏に感じ取れない。
何とか今日と言う日を越えて、明日を迎えて、またその日を越えて・・・
長生きはいいね、とはとても単純には言い切れない。
岡井さんは私より3年年長でいらっしゃいます。
90歳の記念に作品集を出す準備をされていて、文化功労者でもあります。
現役で活躍されてもいますが、それでも
長き生きして、目や歯や足の心配ばかりしていては
愉快なはずがない ともおっしゃっています。とてもよくわかります。
それでも生きていかなければならない。
もう一つ共感を覚えたのは短歌です。
「人生も少なくなれば背伸びしてダンスもしようぞ歌も詠もうぞ」(義弟の作です)
私、今はダンスもしませんし、歌も詠めませんが、何かしたい気持ちだけはあります。
最近は長生きは必ずしも幸せではないと言う人が増えています。
簡単に「敬老の日」おめでとうとは、言ってもらいたくない気もします。
素直にお祝いを受けなければならないのは分かっていますのに・・・
超高齢化社会> 平均寿命:男性80・21歳 女性86・61歳
健康寿命:男性71・19歳 女性74・21歳 (13年現在)
認知症の高齢者:462万人 (12年現在)