93歳・老大娘の日記

晩年を生きる

「ふるさと」

2023-09-28 08:54:06 | 思うこと

お友達、久しぶりに故郷へ帰り、お墓参りしたとからとお土産頂いた

お友達は多弁な人ではないけど、山のある故郷のことを話してくれた

 さて私に故郷は?いつも悩みます

生まれは東京ですが、物心つく前(多分1~2歳ころ)

父の勤めのため名古屋へ来ました。以来90歳余の今まで途中何回かの

転居を経て(父や夫の)、今の住まいが一番長くなりました。

石川啄木は

「石をもて追わるる如くふるさとをいでし悲しみ消ゆることなし」と詠んだ

ところが渋民村を恋うる歌も詠んでいます。

「かにかくに渋民村は恋しかり思い出の山思い出の川」

「ふるさとの山に向かいていうことなしふるさとの山はありがたきかな」

室生犀星は「故郷は遠くにありて想うもの~」長い詩ですが

冒頭の部分しか覚えていません。

帰去来の辞では陶淵明は「いざ帰りなむ・・・」と荒れた故郷へ

喜んで帰ります。帰る故郷があればこそです。

ことほど左様に、故郷は恋しいもののようです。

多くの内外の詩人たちも故郷のことを書いていますが、

どこが故郷かわからない私はいつも悩んでいます。

コメント (12)
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