女性旅行作家イザベラ(英国)と日本人通訳の(伊東鶴吉)東北から北海道までの旅行記
イザベラの希望で日本人も歩いたことのない道をと望む。
文学作品としての評価は別として、私も知らない東北の貧しい村々に驚かされた。
時は文明開化華やかな明治初め、江戸から東京になり、特に横浜は西洋館が並ぶ街。
これらは誰もが歴史の一貫として知っています。
ところがイザベラたちは道なき道を行くのです。宿場宿場の「駅逓」で馬を乗り継ぐ。
馬子つきで三頭借りる。二頭に二人が乗り、一頭は荷物用。「駅逓」が交通手段。
雨の日はびしょぬれになり、蚤や蚊にも悩まされる。男女混浴にも驚く。
通訳伊東は立ち寄る宿場町の貧しさをイザベラに見せたくない。
整った表街道を勧めるがイザベラは聞く耳持たない。
通訳伊東は侍として矜持もあり葛藤する。旅行記にはこの貧しさ書かないでと頼む。
最初は全幅の信頼を置いていたわけではないイザベラ、
次第に信用して彼にお金を預けるようになる。また、治安の良さにも驚く。
当時すでに長崎、上海間に電信ケーブルが敷かれていたほど進んでいた。
この時代になぜ探検冒険のような旅をと尋ねる伊東、
達成感を得たいからと答えるイザベラ。
通訳伊東の父親は榎本軍の一員として函館戦争に参加、戦死したらしい。
伊東にはその真相を調べたい。イザベラの好意もあり突き止められた。
北海道は、もう旅の終り、二人は信頼の絆で固く結ばれていた。
もちろんこの旅行記は『日本奥地紀行』の邦題で出版された。
どのように描かれているか読んでみたい。
通訳の草分け的存在の伊東は第一人者となり高名な人の通訳も。
高齢になって再来日したイザベラは伊東と再会を果たし、喜び合った。
私の知らない日本が描かれていて、とても面白かった。
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タンゴ好きの私を知っている妹が誘ってくれました。
昼間なので行くことができました。女性歌手はアルゼンチン生まれ
アルゼンチンタンゴの名にもあるように「本場」から来た人らしい。