つれづれに

きままに書きます。
どうぞよろしく。

彼は現われなかった。

2010年05月25日 | Weblog
(ある物語1)    
私はひたすらその人を待っていた。
日が傾き始めた時刻で、少し冷えてきていたが待つしかなかった。
特殊な機械の取り付けを仕事にしている彼がいつ帰ってくるのか、
私は知らなかった。

男性の帰りをこんな風に待つということを私はかってしたことがなかった。
でも今は仕方がない。
どうしても会いたかったのだ。

時間が過ぎていく。
時計を見ると、もう一時間近く待っていることになる。
そろそろ、限界。
私は涙をのんで、その場を離れ、
友人が待つ場所に向かった。
あまり遅くなっては迷惑がかかるから。

こんな短文からあなたはどんなシチュエーションを想像しましたか?

この後はどんな風に展開していったと思いますか。