夕刻、まだ暮れなずむ前。東に向かって走っていた。
その正面に何時になく大きな月が昇るところ。
その月に向かって一直線に走る。
都会から月の世界に向かっているような気分。
今、月は中天にある。
そういえば今夜は中秋の名月。今夜は薄も飾らず、お供えもしなかった。
その習慣が途絶えたのは何時のことか。
月を見るのも適わなかった3年前以来だろうか。
秋の月はどこか暖かい。
寒空の深夜、煌々と照る月は
それはそれはどこまでもしんとして遥かに遠い。
仕事帰りの深夜、
見上げた空の月は遥か宇宙を感じさせた。
体の芯まで清められて、
苦々しい思いも、苦しい思いも消し去ってくれた。
月に抱く人の思いは久遠のときから積み上げられてきたもの。
それが眺めるひとりひとりの脳裏に、五感に蘇る。
その正面に何時になく大きな月が昇るところ。
その月に向かって一直線に走る。
都会から月の世界に向かっているような気分。
今、月は中天にある。
そういえば今夜は中秋の名月。今夜は薄も飾らず、お供えもしなかった。
その習慣が途絶えたのは何時のことか。
月を見るのも適わなかった3年前以来だろうか。
秋の月はどこか暖かい。
寒空の深夜、煌々と照る月は
それはそれはどこまでもしんとして遥かに遠い。
仕事帰りの深夜、
見上げた空の月は遥か宇宙を感じさせた。
体の芯まで清められて、
苦々しい思いも、苦しい思いも消し去ってくれた。
月に抱く人の思いは久遠のときから積み上げられてきたもの。
それが眺めるひとりひとりの脳裏に、五感に蘇る。