象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

「あめりか物語」〜永井荷風の若々しい情熱と水々しい感性の発露

2020年02月29日 05時59分17秒 | 読書
 ”「あめりか物語」は、永井荷風がほぼ5年に渡るアメリカ•フランス滞在を終え、明治41(1908)年7月に帰国したその翌月に出版され、荷風の名を一気に高めた。 自然主義文学の隆盛に新鮮な一撃を加えた短篇集だ。文明の落差をみつめる洋行者や異郷にある日本人の胸底の思いが、シアトルやセントルイス、そして首都NYの描写に明滅する。 「林間」「酔美人」「夜半の酒場」「支那街の記」など、 . . . 本文を読む