ガロアの第一論文の中で最も重要なのは、「#7-1」と「#7-2」で述べた第5節にあり、第6、7、8節の内容が述べられる事は殆どない。 つまり、方程式をべき根で解ける事は第5節で完全に解明された訳であり、その後のガロア理論は方程式を離れ、群や体の理論として大きく発展する。故に、現代のガロア理論は方程式の痕跡すら残ってはいない。 方程式を解の置換に置き換えた、対称群としての研究はガロア以前にも成され . . . 本文を読む
私は給食の牛乳が大嫌いだった。 とにかく”薄くてマズい”のだ。保険の先生に何度訴えても、”そんな事したらメーカーは皆潰れるでしょ。あり得ない事です”と突っぱねられたもんだ。事実、”給食の牛乳は薄い”でネット検索しても、殆どが”あり得ない”との声である。 ただよーく調べてみると、”牛乳水増し . . . 本文を読む
前回では、江戸時代の和算が実用数学や娯楽として、広く当り前の様に普及してた様子を実例を示して紹介しました。 そこで今日の最終回では、和算の終焉と西洋数学の台頭の流れについて述べたいと思います。 和算は日本独自の数学である事のみが強調され、外国の数学の影響が殆ど無かったかの様に思われるが、中国からの影響があった事は容易に理解できる。だが、西洋数学(洋算)となると、それがどの程度導入されたのか?想像 . . . 本文を読む
”キューバ危機”の連載を書こうと、映画「13デイズ」(2000)を見る為にアマプラを検索してたら、「カード・カウンター」(2023)という作品に引っかかる。 何か見覚えのある言葉だと思ったら、過去に「数学とギャンブル」のテーマで書いた記事で少し触れた事を思い出した。 映画「ラスベガスをぶっ潰せ」(2008)でも有名になった”(カード)カウンティング&rdquo . . . 本文を読む
米下院は20日、約610億ドル(約9兆4000億円)のウクライナ支援予算を可決。内訳は、賛成が311、反対が112で、共和党が賛成101/反対112で、民主党が210/0だった。 多くのメディアは、”米国の軍事支援が再開すれば戦況は改善し、ウクライナが大敗する最悪のシナリオは避けられる可能性が高まった”と報じている。 更にゼレンスキー氏は、SNSに”戦争の拡大 . . . 本文を読む
フォロワーの連載記事に、関ヶ原の戦いが記されていた。日本史に疎い私だが、地政学がこれ程までに戦(いくさ)に影響を及ぼすとは・・改めて勉強になる。 関ヶ原合戦(1600)に関しては、多くの日本人が興味を持ち、今でもタラレバ論で語り尽くされている。 一方(非国民だと言われそうだが)、私には不思議とこの世紀の戦いには、ずっと興味を覚えないでいた。というのも、最初から最後まで徳川家康が勝つ様に作られた戦 . . . 本文を読む
「前回」は、江戸時代に数学(和算)が大ブームになった背景と、時代が数学を必要とした理由、それに和算の開祖である関孝和について長々と述べました。 そこで今日は学問だけではなく、実用や娯楽としても繁栄と旺盛を誇った江戸時代の和算についてです。 オイラーをも超えた?建部賢弘 孝和の偉業は多くの弟子により、”関流”和算として継承・発展していく。なかでも真の後継者に相応しいと呼び声 . . . 本文を読む
アマプラで「GetReady」(2023)というドラマが配信されていた。 多額の報酬と引き換えに手段を選ばず患者の命を救う正体不明の闇医者を描いた1話完結のドラマだが、妻夫木聡演じる執刀医がブラックジャックとダブり、少し期待を持った。が、これと言って面白くも興味を引くものでもなかった。 そんな中、妻夫木をサポートする藤原竜也が、インチキ占い師に騙されるシーンがある。 幾らドラマだと言え、8万円も . . . 本文を読む
私は過去に、地元の”蒲池藩”についての記事を2つ書いた。 その蒲池藩とは、知る人ぞ知る松田聖子さんの御先祖様である。 同じ柳河藩として、立花藩の300年を超える400年の歴史を持つ我が蒲池藩だが、ここまで有名にしてくれたのは、初代蒲池久直でも、16代蒲池鑑盛でもなく、その直結の末裔である松田聖子(本名:蒲池法子)である。 ”名は体を表す”との諺があ . . . 本文を読む
「大河への道」では、伊能図の完成に寄与した江戸時代の測量学や和算に少し触れました。特に測量学を支えたのが、江戸時代中期に栄えた和算でした。 でも何故、江戸時代に数学(和算)が日本全国レヴェルで大ブームになったのか? そこで今日は、江戸時代の数学である”和算”について書きたいと思います。”そろばん”伝来と江戸初期の和算 結論から言えば、武士や農民や商 . . . 本文を読む