ロバート・ホワイティングが日本野球を通じて日米の文化比較をユニークな形で記した「菊とバット」(2002)のタイトルは、罪と罰のあり方を通して日米文化比較を論じたルース・ベネディクト氏の名著「菊と刀」(1946)をもじった事は有名な逸話である。 2人の大きな違いは、後者は一度も来日せぬまま既存文献や文化資料や米国にいる日系移民への聞き取りなどを基に日本文化論を執筆したのに対し、前者は1962年にア . . . 本文を読む
ジオラマ制作の本を借りて、ペーパークラフトを何気なく散策してたら、3Dメタルモデルなるミニチュアが目に止まった。 要するに、ペーパークラフトのメタルシート版だが、ペーパークラフトよりも重厚感があり、プラモデルよりも質感があるとの事。 プラモデルは塗料や接着剤などのシンナー類を使うから、ハマると溶剤酔いして頭がクラクラする。故に、工作好きな私もプラモデルは数えるくらいしか作った事がない。かと言って . . . 本文を読む
”私人逮捕”とは、一般人が逮捕状なしに容疑者を現行犯で取り押さえる事で、例えば、痴漢やひったくり現場に遭遇した場合に、警察でなくても容疑者を逮捕、又は強制的に拘束する事ができるというものだ。 但し、気をつけるべきは相手を追い詰めすぎて”暴行罪”で逮捕されたり、又は逃げた場面を撮影した動画を投稿する事で”名誉毀損”になる可能性 . . . 本文を読む
テンセグリティ(Tensegrity)とは、数学者で建築家でもあるバックミンスター・フラー(米、1895~1983)により提唱された概念であり、Tension(張力)とIntegrity(統合)の造語である。が、実際はケネス・スネルソンが彫刻として取り組んでた張力材と圧縮材からなる構造物に対し、”テンセグリティ”との造語を発案して用いたのがフラーであった。 具体的に言えば . . . 本文を読む
高齢化率(65歳以上人口の割合)が29.0%に達した高齢化王国ニッポンだが、高齢者周りのトラブルが深刻になりつつある。 電車内で泣く赤ちゃんの声に我慢できず、高齢男性が母親に暴言を浴びせる様子がSNS上で話題になり、”まさに老害だ”との声が溢れた。 一方で、バス運転手のサングラスに難癖をつけた高齢者クレーマーのケースもある。 それ以外にも、列車の乗務員がタブレットを操作し . . . 本文を読む
あるフォロワーの記事で知ったが、”21歳の6割が全く本を読まない”事が文科省の2022年の調査で明らかになったという。 若者も含め、日本人の活字離れはSNSの普及による世界的な傾向とも言えなくもない。が故に、取り立て驚く程の事でもない。 それ以上に、”増える図書館、活性化の核に〜高知の施設は100万人集客”という記事(日経オンライン)が気になった。 . . . 本文を読む
数学を気嫌いする人の気持ちはよく理解できる。実は私も、その1人であった。いや、今も”数学”という学問を嫌ってる不特定多数の1人なのかもしれない。 しかし、数学を多面的に捉えると、繋がってない筈の世界が繋がっている。或いは、深層的にググると見えないものが見えてくるのも不思議である。 物理学がそうである様に、数学の世界もあらゆる領域へ手を広げ、見えない世界の領域へと踏み込んで . . . 本文を読む
過去最多ペースとなっているクマによる人的被害ですが、今年全国で180件と統計を開始して以来、最悪のペースだという。 でも、今年になってなぜ”熊被害”が多いのか? 近年、クマは人が使わなくなった里山や耕作放棄地に生息の範囲を広げていて、更に人口減少や高齢化などが進んで人の生活が変化しているのを背景に、”生息地を広げてきたクマと人が出会い、各地で被害が多発する様に . . . 本文を読む
賞味期限切れの中華スマホ(P20lite)だが、600円程の中古無線キーボードで、画面の小さなノートパソコンに様変わりする。 そろそろデスクトップからノートPCやタブレットに移行しようと思ってた頃だったから、初期費用が殆どゼロで移行できたのは嬉しい限りではある。 正直、利便性の高い筈のスマホだが、それが便利なツールだと思った事は殆どない。というのも、私はINEもやらないし、インスタやTwitte . . . 本文を読む
今や、探偵・犯罪小説の巨匠とされるマイクル・コナリーだが、彼の父親は挫折した芸術家であり、子供たちに人生の成功を望むよう励まし、キャリアを追求する為に成功と失敗を交互に繰り返す”リスクテイカー”であったという。 事実、コナリー小説の主人公であるハリー・ボッシュは典型のリスクテイカーのようにも思える。いや、多くのハードボイルド小説に登場する私立探偵の殆どはリスクテイカーであ . . . 本文を読む