WOWOWの番組表を眺めてたら、ロマチェンコvsガンボソスの試合が組まれてあった。 ロマチェンコと言えば、現役ボクサーの中で階級を超えた最強ボクサーとされる。言い換えれば、PFP(パウンド・フォー・パウンド)という言葉を世に知らしめた、初めてのボクサーとも言える。 ウクライナの英雄でもあるワシル・ロマチェンコは、ロシア=ウクライナ戦争でリングから遠ざかっていたが、今年5月のIBF世界ライト級王座 . . . 本文を読む
”オレの大事な顔に傷をつけやがって、顔で売ってるのに・・”とのリップサービスには笑えたが、そのジョークが悲しく響く程の試合内容だった。たかが、噛ませ犬に・・・ 相手はフィリピン出身で8試合のキャリアを持つ有望なプロボクサーとは言え、たかが現役の学生である。”警戒されていた”との言い訳もなくはないが、所詮は(言い方は悪いが)”噛ませ犬&r . . . 本文を読む
結論から言えば、挑戦者の完勝である。 ジャッジの結果は、3−0(114-113、115-112、117-110)で、挑戦者の判定勝利だったが、私の採点では4R以降はほぼ挑戦者のラウンドだったから、少なくとも7点差はついてた様に思えた。 10Rの井上のダウンだが、ダメージはほぼなかったものの、レフェリーの判断は適確で、スローで見ても当然と言える。 試合前は、両者の経験や技量の差よりも、 . . . 本文を読む
(9月末に書き溜めてた)少し古い記事だが、この世紀の対戦は生で見なくてよかったとつくづく思った。 勿論、ここ数年のボクシングを生で見る事も殆どなくなったが、それはボクシング自体の質感が”朽ちた”ように思えるからだ。 元々、殴り合いの格闘だったボクシングだが、日本では”拳闘”と呼ばれた程の血生臭いスポーツでもあった。 しかし、時代と共にボクシングもい . . . 本文を読む
とてもいい意味で、予想を裏切ってくれた見事なファイトだった。昭和の、不器用だが激しくも生々しさが残る贅沢な”薫り”がした。 それに、ボクシングを見終わって胃が痛くなったのは初めてである。 しかし、ボクシングファンという人種はファイトと同じく過酷でもある。”よく頑張った”という声が殆どだと思うが、中には”やっぱり・・・”とかの . . . 本文を読む
いよいよ今日の夕方、IBFミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40)とWBA同級王者の村田諒太(36)の試合のゴングが鳴る。 日本国内での試合なのに、地上波すらないというケチケチぶりだが、アマゾンプライムのみの中継という、これまた不可解な現実でもある(但し、海外中継はDAZNだそうで)。 タダで見ようと思えば、見れない事もない。いや、月僅か500円払えば見れるのだが、ボクシングのPVにしては安過 . . . 本文を読む
「村田の相手はなぜ弱い」に、以下のようなコメントが寄せられた。 ”ロンドン五輪の金メダルも疑惑もの(多分?山根会長が絡んでる)だったけど、WBAのベルトも(ボブアラム絡みで)勘ぐる所がある。確実に自分よりも弱い、1階級下の選手と戦わせ続け、そして王者になれば殆ど試合をしない。ここ2年近く試合から遠ざかってるのも、勝てる選手とのマッチアップが出来なくなったからだ。 村田としてはゴロフキ . . . 本文を読む
トミー・モリソンというボクサーをご存知だろうか? ボクシング通なら誰もが知ってる筈だが、「ロッキー5」(1990)のトミー・“ザ”マシン・ガン役と言えば、思い出す人も多いだろうか? 私は、モリソンがてっきり新進気鋭の肉体派俳優だと信じ切っていた。ボクサーを演じるには美形すぎると思ったからだ。 しかし、色々と過去の動画を見ると、スクリーンに登場するトミー・ガン以上にタフなフ . . . 本文を読む
名前だけは知ってるという人も多いだろう。そういう私は、そこそこのボクシング通と思ってたが、リストンの事を”リスモン”と勘違いしていた。どうりで検索に引っかからない筈だ(悲)。 カシアス・クレイ(モハメド・アリ、1942-2016)が世界王者に、ヒーローになった時の相手でもある。 しかし、クレイの派手なガッツポーズばかりがクローズアップされ、マットに沈んだリストンの事は殆ど . . . 本文を読む
昨日の”デュランvsゴロフキン”ブログでは、80年代の黄金のミドル級と2010年代の凋落のミドル級の違いを大げさに描いたつもりだ。 実際に闘えば、そこまでの極端な差はないかもだが、満更外れてもいないと思う。 そこで今日は昨日に引き続き、ボクシングのそれもミドル級の話題です。 昨年の12月、WBAミドル級王者の村田諒太が同級8位スティーブン•バトラーに5回2分45 . . . 本文を読む