前回「#7の1」では、第5節の前半まで紹介しました。ガロアが[定理5]で述べた”上記の条件”とは、”ガロア群に正規部分群が存在し、その剰余類群の位数が素数”という事でした。 つまり、上記の様にしてラグランジュの分解式Eを作れば、Eᵖはこの正規部分群で不変となり、求める事が可能となる。 故に、そのp乗根を求める事でEが求まり、Eを元の方程式の基礎体に . . . 本文を読む
こんな秀作が2作連続で見れて、AmazonPRIMEと契約してつくづく良かったと思う。 アマプラの”普通に”いい所は、新作や大作や人気作品が自由に見れる訳でもないし、動画の解像度も480pか、よくて720pが限度で、更に少し古い作品やB級モノが大き気もするが、秀作や良作に至ってはかなり層が厚い所にある。 まさに”痒い所に手が届く”感じのストリーミン . . . 本文を読む
夢の中で、私はあるホテルの一室にいた。 が、どうも隣の部屋がうるさすぎる。 若い連中がどんちゃん騒ぎしてるのだろうか?思わず”今の若いもんは”とて口に出そうになる。 時計を見ると、まだ夜の9時だ。寝るには早すぎるし、外へ出て飲み歩くほど若くもない。 せっかく東京に来たんだからと、ホテル内をぶらついてみる。 各フロアの部屋を散策してる途中で、私はふと”何の為にこ . . . 本文を読む
伊能忠敬(1745-1818)は、今から200年以上も前の江戸時代に、日本全国を歩いて測量し、日本全国地図(大日本沿海輿地全図(伊能図))を完成させた人物である。 しかし厳密には、忠敬はこの地図が完成した3年前に亡くなっている。 では誰が完成させたのか? 「大河への道」(2022)では、(野口英世や福沢諭吉みたいに)何度も聞かされてきた伊能忠敬の偉人伝や超人伝ではなく、忠敬の師の息子である高橋景 . . . 本文を読む
3日連続、マイクル・コナリーで突破します。上下巻を1つに纏めたので少し長いですが、悪しからず・・・ ハリウッド署の刑事を退職したバリー・ボッシュ。彼にはどうしても心残りな、4年前の未解決事件があった。 ”この世における私の使命は、バッジがあろうがなかろうが死者の代弁をする事なのだ” 映画会社の従業員である若い女性アンジェラ・ペイトンが殺された。が、その直後に映画のロケ現場 . . . 本文を読む
「前半」では、大まかなあらすじと後半の入り口まで紹介しました。 殺人容疑の濡れ衣を掛けられたハラー弁護士ですが、彼を弁護する側も現役検事の元妻マギーに加え、今回は特別に”ハリー・ボッシュ”を味方につけ、非常に強力です。 弁護側は陪審員選定で何とか優位に立てたものの、サム・スケールズ殺害事件の黒幕ルイス・オリバジオを見失ってしまう。故に、”10月のサプライズ&r . . . 本文を読む
法律用語のオンパレードで、読んでて鬱になりそうな時もあったが、これこそがリーガル・サスペンスの王道を突っ走るストーリーテラーの真骨頂と言えるのかもしれない。 ま、理屈っぽいという点では私のブログも偉そうな事は言えないが、こんな濃密すぎる小難しいサスペンス巨編を次々に送り出すマイクル・コナリーの文才には頭が下がる。 展開そのものは、タイトル通りに至ってシンプルである。この”リンカーン弁 . . . 本文を読む
前回「#6」では、ガロアは”体K(r)に群Hが対応する”事を主張した。 これは、ガロア理論の中核にある「対応定理」とも言え、”体Kのガロア群をGとすると、拡大体K(V)のガロア群は単位置換{ε}だけとなる。この時、体Kと体K(V)との間に中間体K(r)があれば、それに対応するGの部分群Hが存在し、またGの部分群Hが存在すれば中間体K(r)が存在 . . . 本文を読む
昨年11月と少し古い記事ですが、22年のロシアとウクライナの開戦直後の”イスタンブール停戦交渉でロシアは戦争をやめる用意があった”との噂が流れ始めている。 ロシアとの停戦交渉にあたったウクライナ側代表ダヴィド・アラハミヤ氏が昨年11月末に、ウクライナTVに語ったインタビューが波紋を広げている。 アラハミヤ氏(写真右端)は、22年3月の停戦交渉で”ロシア側はウク . . . 本文を読む
ここ最近は殆ど夢を見なくなった。故に、「真夜中の訪問者」も約2ヶ月ぶりである。 夢の舞台は、寂れかかったエーコープの建物内にある一室だった。 彼女は食堂の厨房に隣接する、小さな炊事場が備わった休憩室にいた。 私はと言えば、その向かい側にある小さな備品室を自部屋として、間借りしている。 彼女とは1度、自販機のコーヒーを一緒に飲んだ事がある位で、これと言って印象に残る女性でもなかった。TVドラマで見 . . . 本文を読む