神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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特別展「禅-心をかたちに-」

2016-11-11 | 茶にまつわる文化・芸術
東京国立博物館 平成館で開催中の特別展「禅―心をかたちに―」を鑑賞してきました。

臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念ということで、
臨済宗と黄檗宗の名宝が展示されています。

構成は
禅宗の成立 ~ 臨済禅の導入と展開 ~ 戦国武将と近世の高僧 ~ 禅の仏たち ~ 禅文化の広がり
の五章に分れています。

達磨がインドから渡来し中国で禅宗が成立してから日本に臨済禅が導入されるまでをたどる展示、
戦国武将のブレーンとして禅僧が活躍した時代から
白隠禅師や遷厓禅師ら禅画の名手が誕生した江戸時代の名品が一堂に会します。

第五章の禅文化の広がりでは禅院に所蔵される茶の湯、水墨画、障壁画の作品が展示されています。

その中でも吉州窯で焼かれた玳玻天目(国宝 相国寺蔵)は初めて見る天目でとても綺麗でした。
天目好きの私はこれを見るだけでも十分価値がありました!

茶文化と禅宗のつながりは深く、
茶の湯の創成期には禅宗に帰依する茶人が大多数でした。
禅の「即心是仏(心こそが仏だ)」と説く思想は心をテーマとしています。
茶の湯は禅の修行に通じる心の修行でもあったのでしょう。


会期は11月27日(日)まで。


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千家十職の軌跡展

2016-09-10 | 茶にまつわる文化・芸術
月一回通う美術講座のK先生によれば
「千家十職」を最初に命名したのは三越百貨店なのだとか。
そんなに古いことではないらしい。

8月31日から9月12日まで日本橋三越で開催されている「千家十職の軌跡展」。
なかなか充実した展示だった。
名付け親の面目躍如というところか。

茶道の家元を継承していくこともむろん大変であるが、
家元好の道具を作ることを代々請け負っていくのもすごいことである。

茶道教室のお稽古で使った
亀蔵棗やブリブリ香合も見ることができてちょっと感激。
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安藤雅信氏・講演会のお知らせ

2015-12-17 | 茶にまつわる文化・芸術
茶文化講座「麗香茶課」主催の特別講座参加者公開募集のお知らせです。

1月16日(土)、うおがし銘茶築地新館にて、
陶作家の安藤雅信氏をお迎えして、
「動き始めた中国茶」をテーマにお話しを伺います。

うおがし銘茶さんのご厚意により定員を増やしていただきましたので、若干名お席がございます。
ご参加ご希望の方はうおがし銘茶さんへ直接ご連絡をお願いいたします。
先着順となりますので、定員となりましたら募集を終了させていただきます。
(連絡先は下記をご参照ください)

日本の作家の茶器は今、中華圏で大人気ですが 
その草分けともいえる安藤雅信氏。
10年以上前から中国茶愛好家たちに支持されています。
一昨年に初の中国・北京で個展を開催。
その訪中にものすごい衝撃と感銘をうけ、
そこから 制作へのパッションと集中力を得られたそうです。
今回は 安藤氏がこの一年間に集めた情報を元に、
スライドも使って、これからの中国茶の行方を考察します。
安藤氏の茶器を使った茶席での呈茶デモンストレーションも行います。

安藤 雅信氏
1957年岐阜県多治見市生まれ。
武蔵野美術大学彫刻学科卒
業後、多治見に戻り1年間焼き物を学ぶ。
20代は現代美術作家として活動。
行き詰まりを感じて30才過ぎにインドに8か月滞在しチベット仏教を学ぶ。
結婚後、焼き物制作を生業と決める。
98年古民家を移築し、生活に根付いた美術を模索するために
「ギャルリももぐさ」を始める。


日時: 1月16日(土) 14時~16時 13時30分開場

参加費: 4,500円 喫茶代と「茶ちゃCHA」お土産付
     (講演前に抹茶とお菓子をどうぞ)

定員: 先着40名さま限定

会場: うおがし銘茶 築地新店 茶の実倶楽部 
     5階SPACE「会」
     住所 中央区築地2-11-12 日比谷線築地駅徒歩2分

予約・お問い合わせ: (03)3542-2336 


※「麗香茶課」は会員制の茶文化講座です。
  今年度の募集は終了いたしました。
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地球にやさしい中国茶交流会2015 ご来場御礼 (後編)

2015-10-14 | 茶にまつわる文化・芸術
さて、前編に続きまして、11日(日)の茶席のご紹介です。

まずはワンコイン茶席6席から。



テーブル1は中国茶アドバイザー/インストラクターのfuku.さんと西田麻子さんのお席。
蒙頂甘露、白葉単欉。



テーブル2は日本中国茶普及協会認定インストラクター会のまゆりんさんと満芽茶さんのお席。
福寿山2013年春(第1回、第2回)、阿里山金萱茶(第3回、第4回)、古式凍頂龍眼炭焙煎(第5回)。



テーブル3はNPO CHINA 日本中国茶協会の甘中佳子さんとsatominさんのお席。
白毫銀針、月光白。



テーブル4は中国茶インストラクターのyunさん、喜江さん、こじーじさんのお席。
有機包種茶・紅心烏龍茶。



テーブル5は中国&台湾茶教室―Tea Salon Xingfuの熊谷さん、鏑木さん、磯田さん、岩佐さんのお席。
蜜香紅茶(春) &紅玉(春)(第1回)、ラプサンスーチョン(正山小種)燻香あり&燻香なし(第2回)、
ラプサンスーチョン(正山小種)&台湾アッサム(第3回)、九曲紅梅&三江紅茶(第4回)、蜜香紅茶(夏)& 紅玉(夏)(第5回)。



テーブル6は孔子学院 中国茶講座のこはんさんとテシジュンさんのお席。
普洱熟茶 老班章沱茶2006年、普洱生茶 青心(班禅堅茶型)。

続いてツーコイン茶席8席のご紹介を。



テーブルAは河田由希子さんと荷花さんのお席。
木柵鐵観音と合歓山烏龍茶。



テーブルBは荀灌さんのお席。
湖南省の黄茶・天之悦と黒茶・茯磚茶。



テーブルCは忍草さんのお席。
梨山烏龍茶2015と木柵佛手茶2009。



テーブルDはゆえじさんのお席。
竹窠金銭(岩茶)と白茶餠五年陳(白茶)。



テーブルEはうらりんさんと私ちょしの席。
高山烏龍茶(清香・大禹嶺と 濃香・拉拉山)。



テーブルFは燕ノ子さんと北原青佳さんのお席。
青城雪芽と東方美人(第1回・第2回)。
安渓鉄観音 秋茶と白葉単叢(第3回~第5回)。



テーブルGは結茶庵さんと香流さんのお席。
棗香磚茶 70年代と易武山屹瑪茶厰生餅2015。



テーブルHは智翠さんのお席。
龍井茶と龍井紅茶。


この日も茶席は満員御礼の大盛況。
遠くからこのイベントのためにお越しになる方も多く、
いつもはSNSでのコメントのやり取りのみの茶友の方々ともご挨拶ができました。


2008年秋の第1回から数えて第11回となる「地球にやさしい中国茶交流会」。
第1回はお客として、第2回からは淹れ手スタッフとして関わってきましたが、
恵比寿の小さな公民館の和室からスタートした茶会が
ここまで規模が大きくなるとは思ってもみませんでした。

これは何よりも実行委員会の皆さんのご尽力の賜物と思います。
今回は会場も移り、出店も茶席も増え、準備はいつにも増して大変だったことでしょう。
本当にお疲れさまでした、そしてありがとうございました。

また、設営や運営に関わったすべての皆さんにこの場を借りてお礼申し上げます。
これだけのイベントを成功させるにはたくさんの方の力が必要です。


私自身も「地球にやさしい中国茶交流会」には格別な愛着を持って取り組んできました。
リピーター参加がほとんどの麗茶主宰の茶会とは違い、
初対面の方が座ることが多いエコ茶会の茶席は私にとって新鮮で刺激的でした。
また、このイベントを通して、かけがえのない茶友を得ることもできました。
感謝してもしきれないくらい多くの感動とプレゼントをもらいました。

会場も変わり、新しい風が吹いてきたこの機会に
そろそろ茶席の淹れ手という役割は卒業して、
また違った角度からこのイベントを応援していきたいと考えています。

来年は12月10日(土)11日(日)という日程が決まっているそうです。
皆さま、今から予定を開けておきましょうね!

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地球にやさしい中国茶交流会2015 ご来場御礼 (前編)

2015-10-14 | 茶にまつわる文化・芸術
10月10日(土)と11日(日)、二日間に渡って浅草で開催された「地球にやさしい中国茶交流会」。
両日とも大盛況で、延べ2100名のお客様がいらっしゃいました。
ご来場の皆さま、ありがとうございました。

浜松町から場所を移し、浅草寺にもほど近い東京都立産業貿易センター・台東館での初めての開催。
会場自体も広くなり、出店数も茶席数も増えて、
ふたを開けるまではちょっと不安がありましたが、おかげさまで茶席も満員御礼。
ティーマーケットもセミナーも賑わっていて、中国茶・台湾茶ファンのパワーを久しぶりに実感しました。
浅草という場所も気がいいといいますか、お客さまの流れが活発な場所だと思います。


私は両日ともツーコイン茶席を担当させていただきました。
リピーターの方もいらしてくださり、懐かしい顔ぶれにお会いできて楽しいひとときでした。
11日は早々に茶席券が完売したようで、
楽しみにいらしてお席に座れなかった方々には申し訳なく思います。

今回の茶席では初めての試みとして、ツーコイン茶席8席が設けられ、
従来のワンコイン茶席6席と合わせて計14席と拡大。

ツーコイン茶席は40分2種のお茶をベテランの淹れ手たちが呈茶しました。

ツーコイン茶席がどちらかといえば少しマニアックなお茶をお出しするのに対し、
ワンコイン茶席はベーシックなお茶をフレッシュな淹れ手や団体としてエントリーする方々が担当します。
中国茶の淹れ手もニューフェイスがどんどん育ってきていて、
日頃の成果を試すにはいい機会になるのではないでしょうか。


前編では10日(土)の茶席の写真を一挙掲載。

10日は同じ会場で紅茶イベントもあり、両方を楽しんだ方も多かったようでした。
お天気にも恵まれ、いいイベント日和となりました。

まずはワンコイン茶席6席のご紹介から。



テーブル1は中国茶アドバイザー/インストラクターの沼尻裕子さんとfuku.さんのお席。
莫干黄芽(緑茶)と鳳凰単そう蜜蘭香。



テーブル2は日本中国茶普及協会認定インストラクター会の俳茶居さん、中條登美子さん、陳慶玉さん、深典さんのお席。
凍頂烏龍茶と高山烏龍茶。



テーブル3は香茶苑のおがわえつこさんのお席。
普洱茶生茶2010「幽境芝蘭」、特級滇紅(雲南紅茶)。



テーブル4は中国茶インストラクターの喜江さん、yunさん、こじーじさんのお席。
台湾有機肉桂と台湾肉桂紅茶(第1回~第4回)、鉄観音紅茶(第5回)。



テーブル5はTea stylist 蓮芯の外山ますみさん、cha-bliss スズキさんのお席。
'69 竹山老烏龍茶!



テーブル6は孔子学院中国茶講座の笹生さん、ひろこさんのお席。
普洱熟茶 老班章沱茶2006年、普洱生茶 青心(班禅堅茶型)。

続いてツーコイン茶席8席をご紹介します。



テーブルAは遅塚麗水さんと荷花さんのお席。
木柵鐵観音と合歓山烏龍茶。



テーブルBは洋洋さんとヒロエさんのお席。
膨風茶と紅水烏龍茶。



テーブルCは茶遊サロンさんのお席。
牯牛降野茶と特級銀花香単叢。



テーブルDはゆえじさん碧眼猫さんのお席。
竹窠金銭(岩茶)と白茶餠五年陳(白茶)。



テーブルEはうらりんさんと私ちょしの席。
高山烏龍茶(清香・大禹嶺 / 濃香・拉拉山)。



テーブルFは茶米さんとまゆりんさんのお席。
月光白と蜜香紅茶。



テーブルGは吉田エンジェル真樹さんのお席。
棗香磚茶 70年代と易武山屹瑪茶厰生餅2015。



テーブルEは清風明月さんのお席。
安吉白茶と溧陽の碧螺春。

どの席も個性的で飲んでみたいと思わせるラインナップです。

ワンコインとツーコインが同時に行われているとその場で70名の方が茶席についている計算です。
会場は熱気に包まれ、マイ茶杯を手に笑顔が並ぶ光景は壮観でした。

(後編へつづく)
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地球にやさしい中国茶交流会、もうすぐです!

2015-10-06 | 茶にまつわる文化・芸術
今年も「地球にやさしい中国茶交流会」の季節がやって来ました。
10月10日(土)・11日(日)の二日間。

今年は会場が変わります。
東京都立産業貿易センター・台東館です。

会場面積も去年に比べて広くなり、その分茶席もティーマーケットも増えています。
例年にも増して充実した内容になると思いますので、
中国茶・台湾茶ファンの皆さま、是非遊びにいらしてください!


私は今年もうらりんさんと組んで茶席を担当させていただきます。

今年は新たにツーコイン茶席というコーナーができまして、テーブルEに座っています。

グループ名は「台湾二人旅」。
テーマは「茶人と出会う台湾」。

10日も11日も同じ内容です。

お茶は高山烏龍茶二種。
清香の大禹嶺烏龍茶と軽焙煎の拉拉山烏龍茶をお出しする予定です。

HPの紹介文からのコピペですが
「2012年、2014年、2015年と、ちょしとうらりんの台湾珍道中も今年の旅で3度目になりました。
ふたりがこれまでに台湾で出会った茶人たちとのエピソードを交えながら、美味しい台湾茶を味わっていただきます。
どの回にどんな茶人が登場するかは座ってからのお楽しみ! 」
こんな感じでおしゃべりを楽しみながら台湾茶を味わっていただきます。

エコ茶会の茶席も第二回から担当させていただき、そろそろ卒業の時期が来ました。
改めて原点に戻って交流と出逢いを大切にしながら、楽しく美味しく皆さんとお茶をいただきたいと思います。


ワンコイン茶席・ツーコイン茶席の詳細についてはこちらのページをどうぞ→

お越しの際はマイ茶杯をお忘れなく!
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団塊スタイル

2015-09-26 | 茶にまつわる文化・芸術
セブンカルチャークラブ亀有で担当している中国茶講座の一日体験講習会が昨日終わりました。
新規の体験希望の方が3名お越しくださり、4種類の中国茶・台湾茶を楽しんでいただきました。

皆さんに中国茶に興味を持ったきっかけを伺ったところ、
お一人の方がNHKのEテレで毎週金曜日夜8時から放映している番組『団塊スタイル』で
風吹ジュンさんが番組の終わりに紹介する「本日のお茶」のコーナーを見ていて美味しそうだと思ったから、
と答えてくださいました。

この番組は以前観たことはありましたが、
風吹ジュンさんのお茶紹介がレギュラーコーナーになっているとは知らず。
そういえば、最近このブログのアクセス検索でも「風吹ジュン」でヒットしてお越しいただく方が増えていました。

『団塊スタイル』の公式ホームページに飛んでみると、
『お茶ギャラリー』では、なかなかマニアックなお茶が紹介されています。
さすが山奥の中国茶産地まで足を運んでいる風吹ジュンさんのチョイスです。

私自身も中国茶の学びは中高年の方にぴったりだわ、と常々思っています。
美味しいというだけでなく、歴史、手仕事、旅、と楽しみは広がります。
お茶会も自由度が高く、椅子に座っていただくことができるのも魅力。

風吹ジュンさんにはこれからも(中高年の?)お茶のカリスマとして頑張っていただきたいですね!
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「広がる『茶の世界』を味わう」

2015-09-20 | 茶にまつわる文化・芸術
先日、「日本国際交流センター」主催のセミナーに行ってきました。

「だから“日中韓”―絆の再発見」と題する連続セミナーの第5回、
テーマは「広がる『茶の世界』を味わう」でした。

第1部は日中韓の講師の方の講演、
第2部は講師3名にモデレーターの石川好氏が加わってパネルディスカッションを行いました。

中国からは張建立氏(中国社会科学院 日本研究所文化研究室室長、教授)、
韓国からはキム・ソクチャン氏(MBCメディア事業本部副局長、仁川・高陽地域局長)、
日本からは茶友の今野純子さん(中国&台湾茶教室 Tea Salon Xingfu 主宰)がスピーカーとして招聘されています。

面白いのは、張氏は日本で学んだ裏千家茶道についてレクチャ-し、
今野さんは毎年中国の茶農家さんを訪れて茶作りをしているというお話をされていたこと。
張氏は中国で日本の文化を教え、
今野さんは日本で中国茶を広めている。
お互いがお互いの国の文化や歴史を学び、
どのような思いを持っているかと言うお話を聞けたのは良かったと思います。

キム氏は何故朝鮮半島で作られた井戸茶碗が日本で国宝になり得たのか、
その井戸茶碗(マクサバル)の魅力についてを取材した韓国のテレビ番組を携えてきてくれました。

大井戸茶碗の名作であり唯一の国宝、黄左衞門井戸は根津美術館の展示で見たことがあります。
井戸茶碗という名前はそれまで何度も聞いてきましたし、写真も見ましたが、
実物を目の前にしたのはそれが初めてだったかもしれません。
その力強さと何者にも媚びない佇まいは印象深いものでした。

井戸茶碗のふるさとの人たちにとっては日常雑器であるマクサバル。
その骨太さの秘密を垣間見たような気がしました。


この日本国際交流センターの連続セミナーは今回はたまたまお茶に関するテーマでしたが、
毎回テーマを替えて日中韓の絆を探っていくようです。
次回の第6回は「テレビドラマ」をテーマに12月1日に開催予定とのことです。




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All Aboutのニューフェイス

2015-07-19 | 茶にまつわる文化・芸術
茶友の碧眼猫さんが総合情報サイト「All About」の中国茶ガイドに就任しました。

初記事2本、UPされています。
 
 2015年版 「極上の中国緑茶」厳選5種
 バスタイムからワインまで!「白茶」の様々な楽しみ方

私が中国茶にはまり始めた頃、「All About」の平田公一さんのコラムはとても参考にしていました。

一時の中国茶ブームが落ち着いて、最近はネットで定期的に配信されるコラムや雑誌の中国茶特集はめっきり減ってしまいちょっと寂しく思っていたところでした。

碧眼猫さんはバランス感覚に優れ、中国茶に興味を持ち始めた方々の視点をしっかりと捕らえることができる方です。
これからの活躍を応援しています!


 ※トップ写真は今年の径山茶。
  碧眼猫さんがCT-AIの教材として、とてもいい茶葉を調達してきてくれました。謝謝!
  当サロンでの一番人気の緑茶です。
  
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暦をたしなむ@Jikonka TOKYO

2015-02-23 | 茶にまつわる文化・芸術
旧暦の睦月四日、Jikonka TOKYOで開催されたイベント「暦をたしなむ―春節―」に参加してきました。

太陽と月の恩恵を感じ、自然の循環の中で先人達が積み重ねてきた季節の過ごし方や文化が活きているのが旧暦です。
日本では明治5年まで使われていた暦のことで、正式には太陰太陽暦と言います。
その旧暦によりそい、五感で季節を楽しむというのがこのイベントの主旨と言えるでしょう。

折しも2月19日は旧暦のお正月、春節でした。
立春に近い新月の日を旧正月、春節と決めるそうです。
中国茶をたしなむ人には旧暦は意外と馴染みがあると思います。


今回のイベントはこの春節を楽しもう、ということで、お料理、お話、お花の3つのプログラムから構成されていました。


お料理は植松良枝先生によるもの。
新暦のお正月とは使う食材も違います。
文字通り迎春という感じの春の芽吹きを感じさせるお節でした。

■菜譜■
御節 
 小鯛笹漬けと菜の花とろろ昆布の辛子酢味噌
 金柑なます
 のし鶏
 田作り胡桃
 蕗の薹と胡麻豆腐の揚げ春巻き
 蓮とうどの梅きんぴら
七草粥
 初春の野の摘み草
 蓬の生麩
 餅

新暦でも1月7日に七草粥を食べますが、
この時期は野に出ても摘めるような草は生えていません。
結局スーパーなどでセットで売っている七草に頼るほかありません。
旧正月の七草粥の時期にはちゃんと野原に行けば七草とまでは行かなくても素材になる草は見つかるんですよ、
という植松先生のお話に納得してしまいました。


お話の部は冨貴工房代表の冨田貴史氏の「養生」と
和暦研究家の高月美樹氏の「結び」。

冨田先生の養生のお話は陰陽五行に基づいたもので、
冬から春に向けて気をつけること、取り入れるべきものを教えていただきました。

高月先生は旧暦=和暦での生活を勧める活動をされており、
2月始まりの旧暦手帳『和暦日々是好日』を出版されています。

テーマの「結び」は睦月の語源であるとされる、一月は親族一同集って宴をする月、むつみ合う→結びつき→結びから来ているそうです。
暦から読み取れる生活の知恵、昔の風習などのお話はとても興味深いものでした。


最後のお花の部では花道家の上野雄次氏と華道家の平間磨理夫氏が
目の前で花生けライブを披露してくださいました。

その場で花器と花材を選び、短時間でアレンジするというダイナミックなパフォーマンスにはただただ魅了されました。


Jikonka TOKYOでは、今後も節目節目にこのようなイベントを展開していくそうです。
「和」を見つめ直すいい機会になりますね。

お誘いくださったうらりんさん、まりこさん、ありがとうございました!
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