神融心酔 

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美味しいお茶を淹れる条件

2009-02-09 | 茶道具
お茶を納得いくように、美味しく淹れるのは案外難しい。
その茶葉の良さを最大限に引き出すためには工夫が必要になることもある。
もちろん自分で自宅で楽しんでいるならそんなに悩むことはないのだが。

問題は、普段とは違う場所で誰かに飲んでもらう時である。
なるべくいつもと同じような条件をセッティングするのが得策ではあるが、
自然環境が違ったり
水が違ったり
時には使う茶器も違う場合がある。

そういった環境条件の違いを克服するためには
ある程度の経験則と、そのお茶の特徴をよくつかんでいることも大切かもしれない。


こんなことを今更実感したのは、
先日茶農さんに家へ来ていただいて、
鳳凰単叢の授業をしてもらった時のこと。

家で使っている品茶用の蓋碗がどうしても茶農さんの単叢に合わなかったのだ。
中国製のごくごく一般的な白磁蓋碗だったのだけれど、
どうもその窯のものは相性が悪いらしい。

茶農さんによると、こういうことが以前にもあり、
調べてみると、これはある一地域で作られた磁器で、
最近はあちこちの茶葉市場で流通し始めているのだとか。
これも中国国内のとある茶葉市場で購入したものだ。
「自分の作っているお茶は基本的にどの茶器でもきちんと入るように考えて作られているものの、
最近の中国に増え続けている、今出来の手を抜いた安価な蓋碗の一部は、
あまりにも酷過ぎて、お茶がついていけないことがあります。」
と苦笑いする茶農さん。

仕方なく、茶会などで使っている上質の蓋碗で淹れていただいた。
自宅での授業だったからすぐに代替品を使うことができたけれど、
これがどこか外でやってもらったならもうどうしようもない。
冷や汗物だ。

ちなみに安価な蓋碗でも、窯が違えば大丈夫とのこと。

(普段私は茶農さんのお茶はこの品茶用蓋碗では飲んでいない。
余談だが、安渓や高山烏龍茶のテイスティングなどにはこの蓋碗をたまに使っている。
蓋裏の香り立ちが結構いいのだ。
ただし、茶葉の量はたくさん使う。
このあたりもトリッキーなところかもしれない。)

授業では、ついでに茶杯も形の違う3種類を使ってみた。
見事に味が違う。
本当に茶器一つで印象が変わってしまうからびっくりである。

茶杯の場合はどれがベスト、ということはなく、
相手の好みによってチョイスするか、
一番無難なタイプを選ぶのが正解だろう。

さて、授業の内容についてはまた改めて・・・。
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