神融心酔 

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聞香杯

2011-11-11 | 茶道具
最近発行された「中国茶の基本 (エイムック 2276)」、なかなかいい雑誌だと思います。
写真もきれいで、説明もわかりやすく、情報が新しいので
これから中国茶を始めたいという人にはオススメです。

この本をパラパラとめくっていて、ある箇所にちょっと引っかかりました。
いや、つまらないことなんですけどね。

とある中国茶カフェのインタビュー記事で、
‘最近では、聞香杯を使わないことも増えているようですが’
香りを大切にしているので聞香杯を用意しています、とオーナーの方がお話されてました。

このお話自体は全く問題ないのですが、
編集者の方がそのことについて、
‘時代とともに変わり行く中でも’この店では‘クラシカルなスタイルを貫く。’
と〆ていたんです。

聞香杯ってクラシカルだっけかな~?とちょっと疑問に思ったわけで。

少なくとも私が台湾に住んでいた25年ほど前には聞香杯は見たこともなかったです。
もしかしたら存在はしていたのかもしれないけれど、
行きつけのお茶屋さんや訪れたことのある茶館では使っていませんでした。
普及したのは、多分、ここ十数年ほどのことだと思うんですよね。

ちょっと背の高い聞香杯と丸い飲杯のセットはとても可愛いのでブームとなりましたが、
今は茶藝以外ではあまり使われなくなっているかも。
茶杯も数が増えていくと、2つセットで揃えるのは何だか勿体無いし収納もかさばるし、
お茶も飲杯に移し変えているうちに冷めちゃったりしますよね。
聞香杯はもしかしたら将来的には淘汰されていくかもしれません。

でも、私も初心者向けの淹れ方教室では聞香杯を使っています。
香りを聞くという動作をいれることで中国茶の特徴がよりわかりやすくなると思うので。

さて、聞香杯のこれからの運命や、いかに!?
コメント (2)
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