中国でも台湾でもここ数年は紅茶がちょっとしたブームですが、
日本でも国産紅茶は「地紅茶」「和紅茶」などと呼ばれ人気上昇中、
各地で生産されています。
私もお土産やサンプルで国産紅茶をいただく機会が結構あります。
ちょっと前までは「べにふうき」などの紅茶品種で作ったものが多かったのですが、
最近は緑茶品種を使ったものが増えてきました。
ところが、この緑茶品種を使った和紅茶、どうもうまく入れられません。
中国式に蓋碗を使ったり、紫砂壺で入れてみたり、
インド紅茶のように大き目のポットで一回出ししてみたりしたのですが、
いまひとつこれだ!と言うコツをつかみきれずにいました。
蓋碗を使って入れると、甘さは感じるのだけれど
緑茶品種で作った紅茶特有の青臭さのようなものが気になって
どうも喉越しが良くない。
紅茶ポットで入れても何となく味がぼやけるようで大味になってしまう。
そんな印象もあって、和紅茶にはあまりハマらずにいたのですが、
去年10月に嬉野を訪れた時、目からウロコの出逢いがありました。
「嬉野温泉うさぎの会」の嬉野茶コーナーで
佐賀にある国産紅茶専門店「
紅葉~くれは~」の岡本店長が入れる紅茶をいただいた時のこと。
その入れ方も、その茶器にも興味津々だったのですが、
何より岡本さんの「嬉野紅茶は3分以上置いたほうが美味しい」の一言に目を覚まされました。
緑茶品種を使った和紅茶の場合、
置く時間が短いとその青っぽい生臭さが目立ち、
抽出時間を長く置くことでまろやかさ、甘さが出てくるのだそうです。
中国茶やインド紅茶と同じように入れていたのがそもそもの間違いだったのですね。
残念ながらこの時は岡本さんの佐賀市内のお店に行く時間はなかったのですが、
後日佐賀出身の友人Mさんがお店を訪れ、
岡本さんオリジナルの茶道具を入手してきてくれました。
(サイトでは在庫切れとなっていますが、倉庫の奥から見つけてくださったようです。)
200mlほどの宝瓶とティーコジーの日本バージョン?、雛守(ひなかみ)です。
これに嬉野紅茶3gをいれ、熱湯を注ぎ5分ほど。
まろやかで余韻のある甘さが広がります。
家にある和紅茶の在庫もこれでしっかり愉しめそうです。
※ 岡本店長直伝の和紅茶の入れ方はコチラ→
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