またまた和紅茶の話題をひとつ。
先日の記事に書いたように、
和紅茶は宜興の紫砂壺と合わないと言う印象を持っていました。
が、その固定観念を覆す面白い出会いがありました。
茶農さんがブログ
「続・茶的空間」の記事で紹介していた
「
五ヶ瀬緑製茶」興梠洋一さんの紅茶、「ゆうかげ(リーフティー)」。
興梠洋一さんは宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町で釜炒り茶を作っていらっしゃる、その世界ではたいへん有名な方です。
茶農さんが去年一番印象に残った日本茶が、興梠さんの紅茶だったという記事を読んで、
すぐにお願いして少量譲っていただき、飲んでみました。
茶農さんからはお薦めの入れ方を伺っていたのですが、
最初はその入れ方ではなく、敢えて普通に磁器のポットで一回出ししてみました。
ふくよかな香りと和紅茶特有の甘みのある美味しい紅茶でした。
でも、他の和紅茶に比べて特に変わった印象はありません。
本領発揮はそれからでした。
茶農さんに薦められた、紫砂壺で入れるという方法で試してみると・・・・
おおっ!これは確かにびっくりの美味しさです。
すぐに茶農さんにメールしました。
「こんなに紫砂壺とがっつり渡り合える和紅茶は初めてです」、と。
中国の工夫紅茶を入れる時には紫砂壺もよく使うのですが、
今まで飲んだことのある和紅茶は
紫砂壺で入れると旨味や香りのどこかの部分がそがれてしまうような気がして
合うと思ったことはありませんでした。
興梠さんの紅茶が何故こんなにも紫砂壺と合うのか、
私にはその理由はまだはっきりとはわかりません。
茶葉が育つ環境や、製茶技術がもちろん大きいのでしょうが、
無農薬有機栽培であること、在来種メインであること、
このあたりにもポイントがあるような気がします。
興梠さんの紅茶は、茶農さんの言葉を借りれば
中国紅茶に通じる「野趣」がある美味しさなのです。
興梠洋一さんのこの紅茶、
HPの商品紹介には載っていませんが、
まだ少量手元にあるそうです。
興味のある方は直接問い合わせてみてくださいね。