今年も庭の芝生をこっそりとかき分けるようにして、
ネジバナが咲き始めた。
いつも同じ頃に気がつくとしっかり顔を出しているネジバナ、
こちらも何となく毎年楽しみにしているのだけれど、
植えたわけでも世話をしているわけでもないので、
いつどこに出てくるのかわからない。
咲いているのを見つけると、ああ、もうそんな季節になったのね、と思う。
年齢のせいか(悲しいことに)、一年の過ぎるのがとても早い。
学生時代やOL時代は長期休暇や行事などで季節の移り変わりを実感していたものだけれど、
今は庭に咲く花やスーパーに並ぶ果物や野菜、そしてその年の新茶がその役割を果たしている。
6月は花で言えばアジサイとこのネジバナ。
果実では梅。
今年も王隠堂から青梅が届き、梅仕事も一段落、
あとは美味しくなるのを待つだけ。
そしてお茶はやはり台湾の東方美人だろう。
いつもなら5月末から6月初めにかけて台北を訪れ、
友人の茶農さんから走りの東方美人を譲ってもらい
今頃一人でまったりと品茶している頃なのだが、
今年は台北に行けなかったので、まだ手元に東方美人はない。
6月から7月にかけて毎年開いている「台湾茶会」もお休み。
毎年習慣的にしていることをしない、というのは
どうにも落ち着かないものである。
ボタンを掛け違えたような、
いつもかわす挨拶がスルーされてしまったような、
何だかぽっかり心のどこかに穴が開いてしまったような感覚。
そんなわけで、ブログもちょっと滞り気味(笑)。
毎日お茶は飲んでるんだけど・・・。
季節のサイクルは体の調子だけでなく、心のバランスにも作用しているのか、
まさしく「台湾が足りない」状態。
応急処置として、黄春明の「看海的日子」をまた読み始めようかな・・・。
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