単細胞はいつから多細胞へ進化したか?
単細胞生物は一細胞が一個体であり、細胞分裂がそのまま個体の増加につながるのに対し、多細胞生物の有性生殖では生殖細胞のみが次世代に引き継がれる。個体の増殖速度は単細胞生物の方が早く、短時間での繁殖には有利であるが、多細胞生物は細胞を専門化させ複雑な機能を獲得することにより生存を有利にする戦略をとってきた。
生物は進化の過程において複数回にわたって多細胞体制を獲得してきた。動物、菌類、植物はそれぞれ独立に多細胞化したと考えられている。比較的最近になって多細胞化した生物としては群体ボルボックスが知られている。化石の記録によると最初の多細胞生物は約10億年前に誕生したとされており、生物の誕生が35億年前であるから、多細胞化には25億年近くを必要としたことになる。多細胞化においては細胞同士の接着や、周りの細胞との協調が必要とされることから細胞間での情報伝達(シグナル伝達)が発達する必要があり、単細胞真核生物にこれらの機能が備わるまでに時間がかかったと考えられている。
続きはこちら → http://sciencejournal.livedoor.biz/
参考 マイナビニュース: 東大など、生物の多細胞化の鍵を握る遺伝子を解明
微生物が地球をつくった -生命40億年史の主人公- | |
クリエーター情報なし | |
青土社 |
カラー図解でわかる細胞のしくみ 人間も動物も植物も、生物はすべて細胞の集まり!! (サイエンス・アイ新書) | |
クリエーター情報なし | |
ソフトバンククリエイティブ |