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2018年ノーベル化学賞 有用なタンパク質の合成・進化「酵素の指向性進化法・ペプチドおよび抗体のファージディスプレイ法の開発」

2018年10月12日 | サイエンスジャーナル

 2018年ノーベル化学賞

 スウェーデンの王立科学アカデミーは10月3日、2018年のノーベル化学賞を米英の3人の研究者に授与すると発表した。酵素などの有用なタンパク質を人工的に改良、作成手法を考案し、医薬品やバイオ燃料開発に貢献した功績が認められた。1日には京都大学特別教授の本庶佑氏が画期的ながん治療薬開発に道を開いた功績で医学生理学賞を受賞することが決まっており、日本人の同年ダブル受賞が期待されたが、物理学賞、化学賞とも海外の研究者に贈られることになった。

 今年の化学賞を受賞するのは、米カリフォルニア工科大学のフランシス・アーノルド博士、米ミズーリ大学のジョージ・スミス博士、英MRC分子生物学研究所のグレゴリー・ウインター博士の3人。

 アーノルド氏は自然界の進化の仕組みにヒントを得て「指向性進化法」と呼ばれる手法を考案し、タンパク質であり、生体内の化学反応で触媒の役割もする酵素の働きを用途に応じて高めたり、新たな酵素をつくることなどに成功。医薬品やバイオ燃料などの分野で広く応用されていることが評価された。

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参考 サイエンスポータル: https://scienceportal.jst.go.jp/news/newsflash_review/newsflash/2018/10/20181003_01.html

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