このところ思う所あって特撮ネタを封印しておりましたが、今週カブトが終了し、ボウケンも終了間近ということで1年の総まとめをひとつ。
両者共に苦戦が続いたようで、「反省会」になってしまったのが悲しい所でございます。
■ボウケンジャー
私的敗因:冒険し過ぎ。
最初の段階からの不安要素だった企画段階での詰めの甘さが最後まで足を引っ張りました。
「悪の組織から世界を守る」というパターンは、マンネリであると同時に王道です。コレをやる限り間違いはない。どんな設定でどんなヒーローが戦おうと、最後には「悪の組織を倒す」という究極の目標に向かって物語を集約させることが出来るからです。
今回ボウケンジャーでは、敢えてその路線を外しました。王道を踏むなら何も考えなくても済む所、敢えて外すなら王道の数倍は時間をかけて工夫や仕掛けを作る必要があるのですが、その部分が決定的に甘かった。最終的に目指すゴールが見えなくて、場当たりでまとまりのないストーリーになったというのが私の印象です。
この点ではセイザーXが実に上手くやっていた(元々超星神シリーズは、プロット段階での練り込みにはかなり手間をかけてると思います)ので、余計にお粗末さが目に付きました。
現場の演出や脚本、役者さんたちは頑張ってたと思いますが、如何せん根幹部分で失敗してるので、枝葉の努力ではフォロー不可能だったかなと思います。
お子様的敗因:絵面が地味過ぎ。
推測ですが。キラッキラしてて女の子にもウケが良さそうなマジレンの後だけに、昭和に逆戻りしたような古くさい画面が謎でした……。
そもそも、ミスターボイスはマスコットなのか司令官なのか。なんであんな可愛くないキャラを出すのか。なんで逆円錐なのか。
次回作への展望:戦隊スーツに違和感を感じるのは毎年の事なので気にしないことにします。どうせすぐに見慣れるだろうし。ベルトがないデザインっていうのは、もしかして初めてですか? 紅一点のイエローのスーツがチャイナドレスっぽくて色っぽいですね。
企画にはかなり力が入っている、という情報も聞いているので、楽しみにしてみます。
■カブト
私的敗因:井上脚本混入
↑が全てとは言いませんが。ネタに凝り過ぎて分かりにくくなった所に異物混入で更に訳がわからなくなり、ストーリーに付いて行けなくなったフシが。単発の戦隊ものならともかく、続き物のライダー枠で登場人物のキャラが変わるというか下手すると根本的な行動原理まで変わってしまうのは問題です。
「物語序盤で壮大な謎とテーマが提示され、その後は相次ぐ異変&ピンチに次ぐピンチ。激闘の末に危機を脱してめでたしめでたし、当初の謎はとっくに忘れ去られていた」という、まるでマイケル・クライトンの小説みたいな終わり方になりました。
ドレイク大介とホッパー兄弟がどうやってゼクターを手に入れたのか最後まで分かりませんでした。ていうか、そもそもヤツらは何しに出て来たんだろう。
こっちも役者さんたちががんばっていただけに非常に勿体ない気がします。
あと、天道のキャラが最後まで誤解されているような気がして心配です。
しかしこの番組は、私の食生活を少しだけ豊かにしてくれました。オムライスの作り方を覚え、ヒマな休日にはホットケーキを焼くようになったのはカブトの影響です。
少なくとも米村脚本のカブトからは、真に豊かな食事とは何かを教わったような気がします。そういう意味では見た価値はあったと思います。ありがとうカブト。
お子様的敗因:やっぱ話が難し過ぎた?
多少話が分からなくっても、絵面がかっこ良ければ案外お子様も付いて来る……と思うんですが。今いちとっつきが悪かったのかも知れません。分かりませんけど。
次回作への展望:「最弱のライダー」と聞いて小林さんぽいなあ、と思ってたら本当に小林脚本でした。なんか小林さんて、キワモノ設定押し付けられる運命なんですかね……たまには555とかカブトみたいなカッコいい話も書かせてあげて下さい白倉さん。
スーツが変だと思うのは、最早毎年の恒例行事なので気にしないことにします。どうせすぐに見慣れるし。
両者共に苦戦が続いたようで、「反省会」になってしまったのが悲しい所でございます。
■ボウケンジャー
私的敗因:冒険し過ぎ。
最初の段階からの不安要素だった企画段階での詰めの甘さが最後まで足を引っ張りました。
「悪の組織から世界を守る」というパターンは、マンネリであると同時に王道です。コレをやる限り間違いはない。どんな設定でどんなヒーローが戦おうと、最後には「悪の組織を倒す」という究極の目標に向かって物語を集約させることが出来るからです。
今回ボウケンジャーでは、敢えてその路線を外しました。王道を踏むなら何も考えなくても済む所、敢えて外すなら王道の数倍は時間をかけて工夫や仕掛けを作る必要があるのですが、その部分が決定的に甘かった。最終的に目指すゴールが見えなくて、場当たりでまとまりのないストーリーになったというのが私の印象です。
この点ではセイザーXが実に上手くやっていた(元々超星神シリーズは、プロット段階での練り込みにはかなり手間をかけてると思います)ので、余計にお粗末さが目に付きました。
現場の演出や脚本、役者さんたちは頑張ってたと思いますが、如何せん根幹部分で失敗してるので、枝葉の努力ではフォロー不可能だったかなと思います。
お子様的敗因:絵面が地味過ぎ。
推測ですが。キラッキラしてて女の子にもウケが良さそうなマジレンの後だけに、昭和に逆戻りしたような古くさい画面が謎でした……。
そもそも、ミスターボイスはマスコットなのか司令官なのか。なんであんな可愛くないキャラを出すのか。なんで逆円錐なのか。
次回作への展望:戦隊スーツに違和感を感じるのは毎年の事なので気にしないことにします。どうせすぐに見慣れるだろうし。ベルトがないデザインっていうのは、もしかして初めてですか? 紅一点のイエローのスーツがチャイナドレスっぽくて色っぽいですね。
企画にはかなり力が入っている、という情報も聞いているので、楽しみにしてみます。
■カブト
私的敗因:井上脚本混入
↑が全てとは言いませんが。ネタに凝り過ぎて分かりにくくなった所に異物混入で更に訳がわからなくなり、ストーリーに付いて行けなくなったフシが。単発の戦隊ものならともかく、続き物のライダー枠で登場人物のキャラが変わるというか下手すると根本的な行動原理まで変わってしまうのは問題です。
「物語序盤で壮大な謎とテーマが提示され、その後は相次ぐ異変&ピンチに次ぐピンチ。激闘の末に危機を脱してめでたしめでたし、当初の謎はとっくに忘れ去られていた」という、まるでマイケル・クライトンの小説みたいな終わり方になりました。
ドレイク大介とホッパー兄弟がどうやってゼクターを手に入れたのか最後まで分かりませんでした。ていうか、そもそもヤツらは何しに出て来たんだろう。
こっちも役者さんたちががんばっていただけに非常に勿体ない気がします。
あと、天道のキャラが最後まで誤解されているような気がして心配です。
しかしこの番組は、私の食生活を少しだけ豊かにしてくれました。オムライスの作り方を覚え、ヒマな休日にはホットケーキを焼くようになったのはカブトの影響です。
少なくとも米村脚本のカブトからは、真に豊かな食事とは何かを教わったような気がします。そういう意味では見た価値はあったと思います。ありがとうカブト。
お子様的敗因:やっぱ話が難し過ぎた?
多少話が分からなくっても、絵面がかっこ良ければ案外お子様も付いて来る……と思うんですが。今いちとっつきが悪かったのかも知れません。分かりませんけど。
次回作への展望:「最弱のライダー」と聞いて小林さんぽいなあ、と思ってたら本当に小林脚本でした。なんか小林さんて、キワモノ設定押し付けられる運命なんですかね……たまには555とかカブトみたいなカッコいい話も書かせてあげて下さい白倉さん。
スーツが変だと思うのは、最早毎年の恒例行事なので気にしないことにします。どうせすぐに見慣れるし。