ある方のご好意によりまして、高橋大輔くんの、2002年ジュニアワールドでの演技の映像を見ることができました。
ひとつずつ、じっくり消化して感想を書きたいと思っているので、今回はSP「ウエストサイドストーリー」から。
以前の日記に高橋くんの演技を「こんなにリピートしたのはウエストサイドストーリー以来だ」と書きましたが、まさにそのウエストサイドストーリーで高橋くんが滑ってたんですね。実はものすごーく見たかった……本当にありがとうございます。
***
「ウエストサイドストーリー」は「ロミオとジュリエット」を下敷きにしたブロードウェイミュージカルの映画版。
ストリートギャング「ジェット団」の元リーダー(現リーダーとは親友)のトニーはダンスパーティで出会ったマリアとフォーリンラブ。しかしマリアはジェット団と対立する「シャーク団」のリーダー・ベルナルドの妹。恋する二人を巻き込んで、抗争はエスカレートして行く……というお話。
らぶらぶメロドラマを繰り広げるヒーロー&ヒロインを尻目に、ベルナルド役のジョージ・チャキリスとその恋人アニタ役のリタ・モレノが踊りまくってアカデミーの助演男優賞&助演女優賞をかっさらって行った60年代ミュージカル映画の傑作です。
私がこれを見たのは中学生の頃。当時もう既に古い映画だったんですがとにかくダンスがかっこ良くて、特にジョージ・チャキリスがめちゃくちゃかっこ良くて、彼の出てくるダンスシーンを飽きずに何回でも見てました。
***
以上前置き終わり。当時15歳の高橋大輔くん登場。
赤いシャツ+黒の革パンはベルナルド@ジョージ・チャキリスをイメージした衣装ですね(ベルナルドは革じゃなかったけど)。
意外だったのは、「マンボ」とか「アメリカ」みたいな有名なダンスシーンの曲を全然使ってなかったこと。ついでにラブストーリーに関わる部分の音楽もナシ。
冒頭(町でたむろしてるジェット団とシャーク団が鉢合わせしてケンカになる場面)~ダンスパーティ(BGM的に使われている曲)~中盤の決闘シーン
……という曲の構成で、映画の一場面(ダンスシーン)を切り取っているのではなく、かと言ってトニーとマリアのラブロマンスを演じているのでもなくて、ジェット団やシャーク団に所属する不良少年たちを表現しているみたいですね。
「ウエストサイドストーリー」はロミジュリ的悲恋物語というだけでなくて、ニューヨークの下町でストリートギャングとして生きる若者たちの青春群像劇でもあったんだなあ、と今ごろになって新しい発見ですよ。
そんなニューヨーク不良少年物語を、当時倉敷翠松高校1年生・岡山の片田舎の「イモ兄ちゃん(本人談)」が演じる訳ですが……ちゃんとかっこいいんだこれが。
何たって、踊れてる。ノクターンを最初に見た時、静止してキメる部分がほとんどない、流れるような動きにびっくりしたんですが、キメる動きも全然OKですね。ぴたっとかっこよくキメてくれるので、見てて楽しい。
特に最初のコンビネーションジャンプの後、ポーズを決めてから踊りに入って、それから2回指を鳴らす仕種をする所、何回見ても飽きません。
途中、スピンの所でホイッスルが鳴っておまわりさん登場(映画では)。
つま先立ちで手をぶらぶらさせる不思議な動きの後で、ダンスパーティの曲に合わせてツイストっぽく踊りながらステップを踏んでくれます。楽しそう。途中、指で銃を撃つようなゼスチャーをしたのは「クール」を意識したのかも知れない。
その後、決闘場面の曲に合わせてジャンプやスピンを披露して締め。
綺麗な踊りなんだけど、肩の使い方とかこなれてる感じでちゃんと不良っぽい。
微妙な緩急を付けながら自在に体を操ってイメージを作り出す、っていうの、この頃からちゃんとやってたんですねえ……キメのポーズの時、急ブレーキをかけてる感じでもなく、自然にピタッと止まるのが不思議。
他にもいくつか頂いている映像があるので、また折りを見て感想書きたいです。
***
高橋くん、四季の『オペラ座の怪人』を観に行ってたみたいですね。私もちょっと観てみたい気はするけど、東京は遠い。大阪でやってくれたら行ったかも知れないのに……と思ったら、なんかいいタイミングでフェスティバルホールにBWの『ウエストサイド』が来るらしくってそっちもちょっと気になってたりします。
***
『倉敷殺人事件』というとってもストレートな2時間ドラマをやってましたね……最初と最後しか見てないけど、やたら「タカハシ」という言葉が連呼されるので、「高橋(人名)」と思わせといて「高梁(地名)」ってオチかなあと思ってたら本当にそうだった。
ちょっとしか見てないのに地元の景色出まくりで笑ってしまった……。田舎もんに取っては、知ってる場所がテレビに(しかも全国ネットで)出るのって面白いもんなんです。
***
コメントへのお返事。
こちらこそはじめまして。コメントありがとうございます。
私は自分の思ってることを書いてるだけなんですが、同じように思って貰えて私も嬉しいです。
ひとつずつ、じっくり消化して感想を書きたいと思っているので、今回はSP「ウエストサイドストーリー」から。
以前の日記に高橋くんの演技を「こんなにリピートしたのはウエストサイドストーリー以来だ」と書きましたが、まさにそのウエストサイドストーリーで高橋くんが滑ってたんですね。実はものすごーく見たかった……本当にありがとうございます。
***
「ウエストサイドストーリー」は「ロミオとジュリエット」を下敷きにしたブロードウェイミュージカルの映画版。
ストリートギャング「ジェット団」の元リーダー(現リーダーとは親友)のトニーはダンスパーティで出会ったマリアとフォーリンラブ。しかしマリアはジェット団と対立する「シャーク団」のリーダー・ベルナルドの妹。恋する二人を巻き込んで、抗争はエスカレートして行く……というお話。
らぶらぶメロドラマを繰り広げるヒーロー&ヒロインを尻目に、ベルナルド役のジョージ・チャキリスとその恋人アニタ役のリタ・モレノが踊りまくってアカデミーの助演男優賞&助演女優賞をかっさらって行った60年代ミュージカル映画の傑作です。
私がこれを見たのは中学生の頃。当時もう既に古い映画だったんですがとにかくダンスがかっこ良くて、特にジョージ・チャキリスがめちゃくちゃかっこ良くて、彼の出てくるダンスシーンを飽きずに何回でも見てました。
***
以上前置き終わり。当時15歳の高橋大輔くん登場。
赤いシャツ+黒の革パンはベルナルド@ジョージ・チャキリスをイメージした衣装ですね(ベルナルドは革じゃなかったけど)。
意外だったのは、「マンボ」とか「アメリカ」みたいな有名なダンスシーンの曲を全然使ってなかったこと。ついでにラブストーリーに関わる部分の音楽もナシ。
冒頭(町でたむろしてるジェット団とシャーク団が鉢合わせしてケンカになる場面)~ダンスパーティ(BGM的に使われている曲)~中盤の決闘シーン
……という曲の構成で、映画の一場面(ダンスシーン)を切り取っているのではなく、かと言ってトニーとマリアのラブロマンスを演じているのでもなくて、ジェット団やシャーク団に所属する不良少年たちを表現しているみたいですね。
「ウエストサイドストーリー」はロミジュリ的悲恋物語というだけでなくて、ニューヨークの下町でストリートギャングとして生きる若者たちの青春群像劇でもあったんだなあ、と今ごろになって新しい発見ですよ。
そんなニューヨーク不良少年物語を、当時倉敷翠松高校1年生・岡山の片田舎の「イモ兄ちゃん(本人談)」が演じる訳ですが……ちゃんとかっこいいんだこれが。
何たって、踊れてる。ノクターンを最初に見た時、静止してキメる部分がほとんどない、流れるような動きにびっくりしたんですが、キメる動きも全然OKですね。ぴたっとかっこよくキメてくれるので、見てて楽しい。
特に最初のコンビネーションジャンプの後、ポーズを決めてから踊りに入って、それから2回指を鳴らす仕種をする所、何回見ても飽きません。
途中、スピンの所でホイッスルが鳴っておまわりさん登場(映画では)。
つま先立ちで手をぶらぶらさせる不思議な動きの後で、ダンスパーティの曲に合わせてツイストっぽく踊りながらステップを踏んでくれます。楽しそう。途中、指で銃を撃つようなゼスチャーをしたのは「クール」を意識したのかも知れない。
その後、決闘場面の曲に合わせてジャンプやスピンを披露して締め。
綺麗な踊りなんだけど、肩の使い方とかこなれてる感じでちゃんと不良っぽい。
微妙な緩急を付けながら自在に体を操ってイメージを作り出す、っていうの、この頃からちゃんとやってたんですねえ……キメのポーズの時、急ブレーキをかけてる感じでもなく、自然にピタッと止まるのが不思議。
他にもいくつか頂いている映像があるので、また折りを見て感想書きたいです。
***
高橋くん、四季の『オペラ座の怪人』を観に行ってたみたいですね。私もちょっと観てみたい気はするけど、東京は遠い。大阪でやってくれたら行ったかも知れないのに……と思ったら、なんかいいタイミングでフェスティバルホールにBWの『ウエストサイド』が来るらしくってそっちもちょっと気になってたりします。
***
『倉敷殺人事件』というとってもストレートな2時間ドラマをやってましたね……最初と最後しか見てないけど、やたら「タカハシ」という言葉が連呼されるので、「高橋(人名)」と思わせといて「高梁(地名)」ってオチかなあと思ってたら本当にそうだった。
ちょっとしか見てないのに地元の景色出まくりで笑ってしまった……。田舎もんに取っては、知ってる場所がテレビに(しかも全国ネットで)出るのって面白いもんなんです。
***
コメントへのお返事。
こちらこそはじめまして。コメントありがとうございます。
私は自分の思ってることを書いてるだけなんですが、同じように思って貰えて私も嬉しいです。
私は、最後の方でフェンスをボン!と蹴る所が印象的でした。目力もこのころからしっかり!(笑)あれはジャッジも思わず5.7付けちゃいますよね。
続きも楽しみにしています。
「ノクターンの考察」等々、大変興味深くロムっておりました。
大ちゃん、15歳のみぎりの勇姿ご覧になったのですね。うろこさんのつぶやきを読んで、久しぶりにジュニア優勝時のSPを見返してしまいました。こんな天性の表現力を持った子、残念ながら今のJr世代にも見当たりません。大ちゃんはやっぱり神様に選ばれて生まれてきたんだと思います。
うろこさん、FPのブルッフもご覧になったのでしょう?感想を楽しみにしています。こちらも天才大ちゃんを余すところなく堪能できますよね。
うろこさんにご連絡したいことがあります。出来ましたら、ご連絡いただけますようお願い致します。
私もサンピアから6キロの地点に住む倉敷市民です(笑)TV倉敷殺人事件・・・TVほとんど見ないから放送後にブログ情報で知りました。残念です。先日高梁で撮影があったといってたのはもしかしてこれのこと??だったのかな?
>ぽんさん
「ウエスト~」は大好きなので、つい曲についても
語ってしまいました。そして言われてみれば確かに
けとばしてますね、最後の方。この時既に踊れてる
し芝居も出来てて、見ててすごく楽しいです。
本当にありがとうございました。
ソフィアさん
こんばんは、こちらこそはじめまして。読んで頂け
て嬉しいです。
私はフィギュアスケートには余り詳しくないのです
が、やっぱりまずはジャンプなど、技術ありきの世
界なのかな?という感じもします。
まず芸術的なセンスがあって、その上で競技者とし
てジャンプも飛べて……という選手は中々出て来な
いものなのかも知れないですね。
特に高橋くんには、「フィギュアスケート」の枠を
超えた突き抜けた感性の存在を感じてのめり込んで
しまいました……。
私への連絡ですが、右上のリンクにあるメール
フォーム(http://form1.fc2.com/form/?id=60594)
からご連絡頂ければと思います。
>あすかさん
こんにちは、はじめまして。uguisuさんの所のコメ
ントも読ませて頂きました。
地元の方なのでちょっとローカルな書き方をします
と、3年くらい前まで玉島に住んでました。今は神
戸の方に住んでます。たまに実家に帰るとよく倉敷
の方で遊んでますので、赤いビートを見かけたら
「ああ、あいつだな」と思ってやって下さい
(笑)。
倉敷殺人事件、私もちょこっとしか見てないのです
が、半年前に撮影してたみたいですね。
謎解きのネタが、地元の人間にはバレバレでした
(笑)。
やはり、章さんのような素晴らしい文章には脱帽です!!とても私には才能がおまへん。
でも、大ちゃんのほそっこい事に、まずは驚きました。それが判るのはFSよりSPの黒の皮パンツ(実際は皮ではないですよね?伸縮性ないし)のほうです。
現在の逞しさからは足の細さでも、比べたら別人みたい!あれで、4回転や3回転に挑んでいたのだから、確かにオバサン(私のこと)なんか素人の癖に「大ちゃん、これから苦労するデェ~!トレーニング早くしなはれや~!」と、過去の映像に向かって言いたくなりました。
まあ、本人も「トレーニング嫌いだったから」と、浜ちゃんの番組で告白してましたが...。目覚めを待ちつづけた歌子先生に、感謝です。(身内のような言い方...笑。)
りました?
確かにほっそいですよねー。
そう言えば、最初に高橋くんのラフマニノフ衣装姿
を見た時、背は低いけど(汗)、きれいな筋肉の付
き方してるなあ、と思ったのを思い出しました。
「細身だけど引き締まった筋肉質な体」ってこうい
うものを言うのかと。
それが去年の苦しい筋トレの賜物だと知ったのは大
分後になってからです。
自分もそういう性格だから思うんですが、彼は、基
本的に自分が考えて納得したことしかやりたくない
んでしょうね。
体育会系的な、言われたことは無条件にやるタイプ
ならここまで苦労はしなかった代わりに、あの内面
から滲み出る独特の表現力も持ち得なかったと思い
ます。
苦労して、痛い目をみてやっと、筋トレの意義を心
底理解できたんでしょうね(笑)。
そういう意味では、歌子先生の「何ひとつ、無駄な
ことはありませんでした」というお言葉が深いで
す。事実に意味を見い出すか否かはその人の受け取
り方次第だと思うので。
謙虚な気持ちで事実を受け止めて何ひとつ無駄にし
なかった、立派な方だと思いました。