ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

踊る男

2007-10-08 15:47:17 | 日記
日米対抗のEX見ました。
大ちゃんがえらい事になってました。

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今期SP「白鳥の湖(HIPHOP ver.)」
白鳥の湖がヒップホップになってる事には驚きませんが(最近は色んなアレンジがあるからね)、あの踊りまくるステップには流石にびっくりしました。
何が凄いって、ダンスが普通にかっこいい。
あれ、よっぽどリズム感よくないと、地上で普通に踊るのも難しいと思うんですけど。
ていうか、オキナワとかヨコスカとかであっちの文化にどっぷり浸かって育ちました!とか言うならまだしも、山と田んぼとコンビナートしかないような所で育ってあれはないわ。あり得ない。
しかもそれで、ちゃんとスケートになってるんですよね…EX用に作られたものなら足下は適当に誤摩化してもいいけど(誤摩化せるものなのかどうなのか分からないけど)、SP用ってことはスケートの技術としても難しい動きを組み込まないといけない訳で(一部、テレビに映ってなかったんですけど…)。

世界ジュニアの時の「WSS」やショーのOP&EDで踊ってるのを見て、この人ががっつり踊るプログラムを滑ったらさぞかしハマるだろうなと妄想してたけど、実際出来上がって来たものは予想を遥かに上回ってました。
前々から思ってたことではあるけど改めて、基本的にこの人、踊るために生まれて来たような人だなと思いました。

「全く新しい表現を創り上げた」というのは、ファンの欲目というものでしょうか。
でも以前にも書いたように、ヒップホップって下町の文化ですから。
ヨーロッパの貴族文化をベースにした従来のフィギュアの表現を流用してもヒップホップ「風味」にしかならないだろうし。
ガチでストリートの文化を表現するなら、そのための新しい表現を創るしかない訳で、「今まで誰も創ったことのないものを創ってやろう」というモロゾフさんの野心を感じます。
そして多分モロゾフさんに、そういうものが「できる」と思わせたのは、リズム感が良くて、踊るのが大好きでステップの技術もあって本人もヒップホップ大好きな大ちゃんの存在だったんだろうなあと。
欲目ですか?

それで思い出したんですが、大ちゃんにハマりたての頃、なんとなく「この人が『白鳥の湖』やるときは、オーソドックスなやつじゃなくて何か捻ったのをやりそうだな」とか考えてました私(本当は、以前荒川さんがやったクライズラー&カンパニーのでやって欲しい気もしてたんですけどね。あのアレンジ大好きなので)。
それがこんな形で実現するとは思わなくて、びっくりしてます。
あとは衣装ですね。楽しみ♪

***

アンコールの「バチェラレット」お疲れだったしサワリだけでしたけど、DOIやFOIの時よりまた更に滑らかに妖しくうねってませんでした? こっちも何気にグレードアップしてますよね。ロングバージョンはお預けになってしまいましたが、これも早く見たいです。

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あと、前のエントリーの書き方だと、「ロミオとジュリエット」が気に入らないみたいに読めたかもしれないですが、実際にはそんなことないです。
まだまだ完成度も低そうだし、大ちゃんも感情を込めて滑るまでには至ってなかった感じなので、まだ感想を言うべき時期ではないとは思いますが(その状態でも出場しなければならなかったというのが何とも…ですね)。
アクション大好き&チャンバラ大好きな人間としては、あの戦うパントマイム満載のサーキュラーステップがこの先どう進化するのかもの凄く楽しみですよ。
甘さ控えめのダークでビターな味付けも私好みだし。
もしかして、「ロミオをジュリエット」って結構怖い話なのか…?と思い、早速これからネタにして遊ぼうと張り切ってる所です。

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3 コメント

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Unknown (ぷかどんどん)
2007-10-08 16:29:59
こんにちは。白鳥めっちゃくちゃカッコイイですね!!!ステップ以外は出来てない感じだから、さらにこれからもっとカッコヨクなっていくわけですね。楽しみで楽しみでたまりません。
FSもまだ「ロミジュリで~、この衣装で~、4回転2本入れて~、シットスピンもがんばってま~す!!!!」ってことしか披露してないというか、出来てないですもんね(笑)
スケアメまでにどこまで仕上がるんでしょうね。やっぱり大ちゃんから目が離せないわ。
しかし白鳥、衣装が気になるというか、おたのしみですね。では。
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Unknown (ちろ)
2007-10-08 23:58:07
こんばんは。白鳥、ついにベールを脱ぎましたね。ほんっとにかっこいいですねー!まだ荒削りな黒い白鳥でしたが、強烈なインパクトでした。
PCSのこと、それからアメリカではウケそうだけど、スゥェーデンではどうかしら?と、一抹の不安はありますが、これからつなぎの部分やスピンも含めて、もっと滑り込んで完成させていくのかと思うと、衣装も含めて楽しみです。
私もWSS(特にSPの方)好きです。あどけない顔のまま気持ち良さそうにリズムに乗っていますよね。肩のちょっとした動きがセクシーで、やっぱり天性のダンサーなんだなぁ、と思います。
「ロミオ・・・」は昨年のオペラ座同様、まだドスンと来るほどではないのですが、4回転2本を宣言通り入れてきた男気!言ったことはやる、言葉に裏のない人だなー、と改めて惚れ直しました。今期も常に高みに向かって攻め続けていく男・大ちゃんを応援していけることがうれしいです。
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Unknown (虹川 章)
2007-10-09 00:22:45
>>ぷかどんどんさんこんにちは
白鳥ステップは何にも考えずに見てて楽しい!かっこいい!と思えるステップですね。
これを完成させるのは大変だと思いますが、それだけ目指してるレベルが高いんでしょうね。
FSは本当に「骨組みだけ」という印象でした。
何やら大物ができそうで楽しみではありますけど、スケアメ辺りはこちらも覚悟が必要かも知れません(笑)。
白鳥の衣装、どんなんで来るんでしょうね。楽しみです。

>>ちろさんこんばんは。
バチェラレットのロングバージョンが見れなかったのは残念ですが、白鳥が見れたので大満足ですね。まずは一撃、いいパンチを食らいました(笑)。
フリーのロミジュリもそうですが、多分モロゾフさんは、観客や審査員の反応も見ながらシーズンを通してプログラムを詰めて行く、そして最終的には世界選手権で完成させることを意図して創ったのかなと感じました。「オペラ座」の初見もそうだったんですけど、骨組みを大きく創ってるなと。
4回転も、昨シーズンは結局1本しか入らなかったので、2本入れて行くならシーズンの最初から入れなければ…と思って敢えて挑戦したのかなと思いました。
攻める気持ちはかっこいいですね。

WSS、なにげに肩の動き上手いですよね。見た目素朴な男の子なのに。指を鳴らして踊るところ、肩や腰の入り方がすごく堂に入ってて、天性の踊りのセンスを感じました。
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