ウロコのつぶやき

昭和生まれの深海魚が海の底からお送りします。

ヨコハマの夜はアツかった

2008-07-08 11:18:22 | 日記
タイトルはダブルニーミングです。

フレンズオンアイス(略してFOI)に今年も行って参りました。
去年、一昨年と楽しませて貰って、今年も絶対行こう!と張り切ってチケットを取った私の期待は決して裏切られませんでした。

楽しかった。
どっから何を書いていいのか分からないくらい、もうめちゃくちゃに楽しかったです。
荒川さんはとにかくプロとして、「お客さんを楽しませる」ことをすごく楽しんでるなと感じました。
自分が滑ることはもちろんですが、同時にこのショーの仕掛人として、『魅せる』ことにすごく貪欲な印象を受けました。
そしてそんな彼女の意向に賛同して集まった仲間たちは、素で仲良しさんであると同時に普通に世界のトップレベル。
仲間内でワイワイやってるいい意味での内輪受け感と、世界トップレベルのクオリティを両立させているという意味では、とても貴重なショーなのではないかと思います。

ていうか、大ちゃんがとにかく楽しそうでねー。
オープニングとフィナーレでノリノリ、抽選会とフィナーレ後のアンコール?では宮本さんや荒川さんとふざけまくり、そして自分の出番では…vvv
色々あった後なだけに、気の置けない先輩たちに囲まれて、楽しそうな彼を見れただけでも嬉しかったです。

演出も凝ってたし、出演者が全員(海外ゲストも含めて)すごく楽しそうで、大ちゃんの出番だけでなく、最初から最後までとても楽しめました。

***

以下、うろ覚えにつき、思い出したことだけざっくりと(記憶違いご容赦下さい)。

・去年と同じく、場内アナウンスは荒川さん。今年はそれに加えて、スケーターの紹介アナウンスを出演者同士がお互いにやるという演出。海外ゲストも参加(DJによる翻訳付き)。
・レーザー光線が飛び交う凝った照明。過去の出演者の名前が浮かび上がる演出も、このショーの「特別感」を感じさせて良かった。&シャンデリアも美しい♪
・恒例の抽選会では、お手伝い役で大ちゃん登場!宮本さんと二人、お笑いコンビのようだった…。
・パンフレットの紹介文が、スケーターの直筆。記念写真付きのは、千秋楽では売り切れてたので通常版を購入。
・ちびっ子スケーター企画も健在です。千秋楽では、オペラ座コラボでオルゴールを開ける役を務めた女の子(田村岳斗氏の生徒さんだそうです)にオルゴールの小道具をプレゼントする演出も。
・ノリのいいオープニング&フィナーレ。フィナーレではお客さんを踊りに巻き込む。フィナーレにはちびっ子たちも登場。
・オペラ座の7人コラボレーションや荒川さんとシェイリーン・ボーンさんの競演など、ここでしか見れないコラボレーション。振付師・宮本さんの滑りが見れるのはこのショーだけ♪荒川さんの早変わりメドレーも凄かった。「キャンディマン」のラストは、何気に大ちゃん振付けバージョンでした。
・フィナーレ後のアンコール(?)では、水鉄砲でミニコント。荒川さんに狙撃された大ちゃんのやられっぷりが見事でした。ボーンさんもお茶目で可愛い。

…てな感じで、サービスてんこ盛り!なのです。これに更にメインの出し物である、スケーターたちのソロ演技が加わる訳なんですよ。

ソロ演技は誰の演技も外れ無し!という感じでした。
ボーンさんの演技を初めて見たけど、ステキな人ですね。普通に立ってるだけでも美人でナイスバディだけど、動くとよりキュート。荒川さんとの競演で、リンクに入る前に布を持って動いている所がかっこ良かったです。女性二人だけど、何か迫力がありましたね。曲のアレンジもかっこいい。
私の席の周囲はあんまりスタオベする人がいなかったけど、これは立とうかな…と様子を伺ってたら…先にライサチェク選手に立たれてしまった。びっくりしたので、自分が立つタイミングを逃してしまいましたよ。真剣にスタオベしてました。
…という訳で、私の席のすぐ下辺りが関係者席でした。後ろから見る形になるので、あんまり良くは見えなかったんですが。とりあえずライサチェク選手と長光コーチの後ろ姿は確認しました。
あと、宮本さんは、しばしば出入り口の所に控えて演技を見守ってました。

●大ちゃんの出番その1
「オペラ座の怪人」FOIスペシャル(勝手に命名)
少女がオルゴールを開けると、「マスカレード」のあのメロディが流れる。テーマ曲に合わせてシャンデリアが降りて来ると、仮面を付けたファントム(@宮本さん)が踊り始める。
恩田さん、本田くん、岳斗氏が登場。男性二人はラウルかな?(でも岳斗氏の衣装は神崎ファントム)。恩田さんはポジション的に男役のような気がします。
そこへ荒川さんと中野さんが白い衣装も清楚にWクリスティーヌで登場。何かもう「クリスティーヌ!」って感じで(意味不明)盛り上がった所で、おなじみのメロディと共に高橋ファントム登場。
…試合の度に固唾を飲んで見守ったあのストレートラインステップ。以前と同じ、狂気を孕んだ激しい動きなのに、以前よりどこか優美な印象を受けたのは「eye」の影響なんでしょうか。
競技用のプログラムならここでスピンして終わる所なんですが、今回はここから「ミュージックオブザナイト」に続きます。
優雅なスケーティングとジャンプ。そして全員が登場してクライマックスへ。

実に見応えのある一幕でした。これだけで終わりにするのは勿体ないけど、このメンバーが集まる機会も他にはないんですよね。できる事なら、映像で残して手元にずっと置いておきたいと思いました。

●大ちゃんの出番その2
「eye」
照明が着く前、ぐるぐる氷上を動き回ってウォームアップする動きが既に色っぽい(笑)。
オープニングのジャンプがちょっと怪しかったので、ジャンプの時に(私が)緊張してたんですが…。
えらい簡単そうにぽんぽん飛んでしまいました。3Aって簡単なジャンプなのかと思ってしまう。
ステップは、スケートではなく踊りのようで(今までもそうだったんですが、これはそれまで以上に「踊っている」感じ)、その踊りが妖しくも美しくて、もっと見ていたい…と思った所で終わってしまうんですよ。生で見る大ちゃんはいつもそうなんですよね。もっとじっくり見て焼きつけておこうと思うのに、あっと言うまに通り過ぎてしまうのです。
それにしても本当にこれ、競技用のプログラムを見ているという感じがしないですね。

それにしても今回、何か大ちゃんがずーっと宮本さんと一緒にちょこまかしてたような印象がありまして。
見ててなんか、兄弟みたいでした。しかも兄弟でアホなことばっかやってる。
抽選会で、ドラムロールに合わせて二人で後ろに下がって行ったりとか。アンコールの時に、二人して荒川さんに首根っこ捕まえられて引きずられてみたりとか。
とても「eye」を世に送り出したコンビには見えないですね!!
フィナーレでは二人でボーンさんに絡んでました。ゴージャスな3人組だった…。

印象的なことのもうひとつは、オープニングやフィナーレでのノリノリっぷりでした。
大ちゃんて、何気ない出番待ちとか周回してる時でもリズムに乗ってる。
踊る時は当然のように、嬉々として踊りまくってる。
今回気が付いたんですが、何が違うって、踊る時に肩と腰が使えてるのが大きいなあ、と思いました。
私みたいな鈍臭い奴なら棒立ちで腕だけで動いちゃうような場面でも、肩・腰・足が連動して動いて常にポーズが決まってる。
そう言えば、世界選手権の後の集団「フィーバー!!」でも、がっつり腰の入ったキメポーズだった。
日本人てそういうの、苦手なイメージがあるんですけどね。
でも世界ジュニアの時のウエストサイドストーリーでも、指を鳴らすところでちゃんと腰が使えてたから、天性の部分があるんだろうなと思いました…。

思ったけど、大ちゃん多分、ノリノリのポップなやつとか、コミカルなプログラムも余裕でやれると思います。敢えて自分のプログラムでやる必要もないのかも知れませんが。

何か、まだまだ全然書き切れてないような気がするんですが、とりあえずここまでで。

eye~魔性の瞳~

2008-07-02 01:27:22 | 日記
ドリームオンアイスTVで見ました。
言いたいことは色々あるけど、とりあえず最初の印象をざっくりと。
久々にイタいポエム系になりそうなので、苦手な方には避難勧告でございます。

***

大ちゃんでタンゴと言えば、05-06のSP→06-07のEXと使われた「ロクサーヌ」のイメージがまだまだ強いですね。でも、全然違う。
私が思ったのは、

・ロクサーヌ→女に翻弄される男
・eye→女を翻弄する男

…というイメージです。
「ロクサーヌ」はとにかく、ファム・ファタールな女(仮名:ロクサーヌさん)との激しい恋に振り回されてボロボロになって行く男のイメージでした(そしてそのボロボロ感にいたくSっ気を刺激されてみたり/笑)。
「eye」は逆ですね。女を手玉に取り、さんざん弄んでから奈落の底へ突き落とす魔性の男という感じ。

何か、録画したのを見てる内に、唐突に「悪魔が踊る誘惑の踊り」というイメージが湧いて来まして。

その男の誘いに乗ってはいけない。
その手を取ってはいけない。
待つのは破滅。地獄の底へと突き落とされる。
分かっているはずなのに、その誘惑を振り切れない。
差し伸べられた手を、しなやかな指を、そして妖しく誘う瞳を。
…遂に手の中に堕ちた獲物を、男は嬲り、翻弄する。
悪魔の腕の中で踊らされる、獲物にとってはそれさえも至福。
そして、闇に堕ちて行く…

こんな感じですか。
アホですね私。

でも、ふと思った訳です。
天使より悪魔の方が魅力的なのは、イケない方向に人間を誘惑するためなんだろうなと。
天国には黙ってたって皆行こうとしますから。それを一生懸命引き止めて、お前ら地獄へ来いよ!と必死に誘ってるんですよ悪魔は。
ダメだと分かっていても惹かれてしまう、そういうのを「魔性」というのかなと思いました。

大ちゃんのイメージって、個人的には天国よりも地獄系だと思うんですよね。
単に色っぽいとかかっこいいじゃなくて、どこか魔的な空気があるのが魅力。
そして多分宮本さんは、大ちゃんのそういう所をよくわかってる。

嬉しかったのは、「バチェラレット」で感じたプリミティブな闇の表現、普段は近代的な理性に覆われて見えない、けれど誰もが持っている野蛮で不条理な野生の本能を覗かせるような感覚、あれがちゃんとこのプログラムからも感じられたことです。
競技用のプログラムでもこんなことできるんだー!とすごく嬉しくなりました。

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ともかくも、大ちゃんかっこいー!宮本さんありがとー!
今回は、そんな感じで。

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拍手コメントへのお返事

■6月29日12時頃
ありがとうございます♪

■6月30日8時半頃
本当に、あのフレーズが自然に浮かんでくるような生き方を彼はやってますね。