9月末。
食育講演会を聞きに行ってきました。
相愛大学客員教授、食育・料理研究家の坂本廣子先生が、講演会をされました。
生きる力を育てよう~未来につながる食育のすすめ~
氷見市では、「食のまちづくり」の一環として「食育」を推進しています。
自らの食について考え、食に関する様々な知識と食を選択する判断力を身につけるためのお話。
「食事バランスガイド」のよさにもふれる楽しいお話です。
もちろん参加してきましたよ
なぜなら・・・
私もなにか市の食育活動のお手伝いができるかもしれないと思い、
食育ボランティア『キトキトごはん氷見』に登録させてもらっているからです
ま、日中は仕事をしている身なのでボランティアの講習が受けれず、
なので活動もできず、登録のみなんですけどね~
先生のお話はなるほど~でした。
たとえば・・・
人間は体験を本を読む事でつい体験してしまう。
子供達の体験不足で意味がわからなくなってきている。
次世代にちゃんと伝えるには・・・
①体験がなくては伝わらない。②体験がなくては言葉に出来なくて伝わらない。
子供の脳は赤ちゃん時に30%、音として意味のない言葉を覚えているそうです。
そして6才までに90%発達するそうですが、
その時に言葉だけで教えていても基礎体験をしていないと発達できないそうです。
10才にはネットワークを作るそうですが、それが伝わらない。
最近の子供の中には苦味を知らない子もいるそうです。
ニガイを辛いと言うそうです。
今の子は甘いものばかり与えられ、ニガイを体験していないんですね。
そう、体験させることの大切さ!
を何度も言っておられました。
食の伝承についても、
残すには体験がないと残せない。
よい材料があっても食べる体験がないければ残らない。
子供だけではなく、私達も色んな体験をしていかなければ子供達に残せないのではないでしょうか。
考えさせられました・・・
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次の日、市内の小学生に料理を教える「きときとキッズお料理道場」があり、
その教室を見学させてもらいました。
氷見市ではきときと氷見地消地産推進協議会が「きときとキッズお料理道場」と題して
子供達に料理を教えています。
先生はもちろん坂本先生。
この日のテーマは『氷見の秋を食べよう!』
メニューは
※きのこご飯
※きゅうりと灰つきわかめの梅あえ
※かぶす汁(かわはぎとわたりがに)
※デザート・氷見りんご
凄すぎます。普通の主婦だってこんなに凝ったメニュー作らないですよ。
まずは先生の調理を見学。
きゅうりを切る。塩もみする。
わかめを洗う。
すり鉢でゴマをする。
りんごを切る。
魚をさばく・・・。などなど。
気付きましたか?
段々子供達が先生のテーブルに寄っていっているんですよ。
本当に興味津々。やる気満々です。
1テーブル5人でサポートする大人は1~2人。
手を洗い、調理スタート
見ていると包丁使う手がコワイコワイ・・・。見てられない~~
でも誰一人として怪我する事はありませんでした。
それどころか、「ア!俺りんご切れた」「俺ネギ切りたい!ネギ切っていいですか?」って。
とってもすごく積極的。
使う材料達。
各テーブルに与えられた魚達。
子供達はキッチンバサミを使って上手に処理していましたよ。
かわはぎは大人の場合は手で皮を剥くんですが、
子供にはそんな力がないのでキッチンバサミで上下のヒレを切ってから剥くそうです。
ちゃんと子供も力を知るのも大切な事ですね。
たまたま坂本先生とお話する機会があったので
「難しいメニューにチャレンジするんですね」と聞いてみました。
すると先生は微笑みながら
「子供だからといって簡単にはせずにキチンと基礎をさせる事が目的なんですよ」
って言われたんです。
目から鱗でしたよ。
そうかもしれないですね。
前日の講演会で言われていた言葉を思い出しました。
信じているよ。といえば、子供はその言葉に答えようとする。
なので、先生の教室ではよく切れる包丁を使うそうです。
包丁をキチンと使わないと危ないという事を伝えて、子供に任せるね!って
包丁を渡すと怪我をする子はいないそうです。
だから、子供達に君達なら出来ると言えば答えてくれる・・・。
このメニューを作った事も自信につながる。
なるほど・・・。
本当に勉強になる日々でした。
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byりとる