やっと観ました、もちろん映画館で。もくろみ通り平日で超~空いていた。友人お勧めのエグゼクティブシートは家人と二人だけ、入場者数人、年寄りばかりで物音ひとつしない。ほとんどわが家のシアターと変わりませんでした。しかも料金は1300円、老人扱いです。ま、異存はないんですが。3Dメガネはやはり違和感あり、3Dスクリーンはまだ無理か。家でだらしない格好で映画を観ているのでシートがもっとリクライニングしてほしいところ、足置きもほしい。ついでに椅子がバイブ付きならね、言うことなし。さすがの3D、臨場感が楽しめました。
またまた、惚れちゃう女優発見。シガーニー・ウィーヴァーじゃないですよ。彼女が出るとエイリアンとダブル。彼女は今回は弱い。強いのは女性ヘリパイロット(ミシェル・ロドリゲス)。かっこいいですね。男前というか、クールな表情が何とも言えない。もっと活躍させてもよかったのでは。エイリアンにもグラサンの女性パイロットが出てくるが、かっこよくなかった。ミシェル・ロドリゲス、これまで何度も見てるはずなのに気がつかなかった。
ハンコックを観た。嫌われ者のスーパーマンを描く。巨大なパワーを持ちながら、はた迷惑な行動で嫌われ者のアメリカを揶揄する、といううがった見方もある。たしかに、金持ちで広大な土地を持ち、高圧的で暴力ももふるう。困ったもんだが無くては困るというわけ。MACが無くなっては本当に困ります。映画のように好かれるスーパーマンに変心させる国はどこなんだろうね。
当たりに当たるウィル・スミスがそのスーパーマン。踏切で立ち往生する車を助けるため機関車をぶっ壊す。やたらと暴力的な立ち回りで市民を助けるのだが、市民からはブーイングの嵐。見たからといってどってことはないが、観ないでおくわけにはいかないだろう。シャーリーズ・セロンも出ているし。
ずっと以前の話しで恐縮だが、珍しく映画になる本を先に読み公開を待った。本では恐竜が登場するまでが長かったと記憶している。ひょっとしてこれは恐竜の話しか? と、思い始めた瞬間、例の3本指の足跡。表紙に絵が出てるじゃん。ぐいぐい引き込むストーリーの力強さ(1993年)。琥珀に閉じこめられた生物からDNAを取り出す話はそれまでもあったが、蚊が吸血したであろう恐竜の血液には意表を突かれた。恐竜の皮膚の厚さはわからないが、ひょっとして針がとどかないんじゃ?
ジュラ紀(2億1200万年前)はけっこうはまるテーマ。恐竜絶滅隕石説、興奮しました。イリジウムなる金属をその時はじめて知った。隕石がなければ我々の時代はなかったんでしょうね。月にあれだけのクレーターがあるところをみると、結構隕石普通に落ちているはず。
やっと映画が広島に来た。これは大スクリーンで見なくてはならない。断じてテレビで見てはならないとの思いから、勇んで映画館へ。入ってみるとあまりに小さい映画館。何でこんな映画館でSF大作が、もったいない。対策がなってない! 不満たらたらで映画館を後にする。以来一度も映画館に足を運ばず、以降はDVD。
2009年「ジュラシック・パークIV」が公開予定との情報。待ち遠しい。ちょいとどんな進捗具合かのぞいてみたところ、なんと原作者の死で中止になったという情報。なんとも残念だが仕方ない。
「告発のとき」を観た。失踪したイラク帰還兵の息子を捜索する父親が、アメリカ軍が封印しようとする真実に迫るサスペンス。2003年に実際に起きた事件を基に映画化とある。缶コーヒーのコマーシャルに出てるトミー・リー・ジョーンズの渋い顔と演技。彼の役といえばエイリアンを見破っては殺しまくるエージェント、逃亡者のリチャード・キンブルを執拗に追うジェラード警部などが思い出される。テレビドラマ「逃亡者」見てましたネー。今でも覚えてる”リチャード・キンブル、職業医師。正しかるべき正義も時としてめしいることがある……”というナレーション、だが ”めしいる”が分からない。「めしいる」だったと思うが漢字も意味も分からない、聞き違いかもしれない。日本語だろうに広辞苑にない。
シャーリーズ・セロンが刑事役。髪をひっつめ美貌を封印。同僚の下品な悪意をものともしない強靱な魂。どうしてなのか分からないが、彼女はいつもじゃけんにされる。アメリカ人は同僚の美人が疎ましいのかもしれない。鋭い眼光で真っすぐ相手を見据える、その迫力ある眼差し。彼女なくしてこの映画は成立しません。
映画「クライマーズ・ハイ」を観た。何が良かったって? そりゃー境雅人の演技ですよ。他社に聞かれまいとして小声ながら押し強く、リアルな県警キャップ像を演じる。ココだけ何回も見たいほどだ。要するにかっこいいのである。後で調べたのだがNHKの「篤姫」にも徳川家定役で出ていたという。そういえばちらっと見たような記憶も。知らなかったのは俺だけか。なんといっても顔がいい。笑顔の中に悲しみや怒りを入れられる役者。
映画の方だが、原作者横山秀夫が上毛記者時代に遭遇した日航機墜落事故をめぐる地方新聞社をモデルにしたお話。地方新聞社がリアルに描かれてるのだろうな、きっと。あの地方紙はどこだ。当然ながら実在しない。地方紙の社長ってあんなんだろうか。記者はあんなに特ダネを欲しがるのか。編集局はいつもあんなにやり合っているのか。主役の日航全権デスク、似合わないと思う。あまりにも下品な販売局長。小さな会社で少し権力を持った、ちいさな人間の性(さが)を描く。くわばらくわばら。
アイ・アム・レジェンドを観た。レジェンドは伝説。関係はないが小松左京のSF、子供だけしかいない世界の小説(題は忘れた)を思い出した。なぜこの世界には子供だけしかいないのか。それは読んでのお楽しみだ。ただ子供らがえらく立派だった。世界にたった一人生き残る夢想は、誰しも経験あると思う。さてさてどうすべー。水や食料、武器はひとまずたっぷりあるが、孤独だ。そこにアマチュア無線で一人の女性と連絡が取れる。ね、ひとまずアマチュア無線の操作方法ぐらい覚えておきましょう。携帯はたぶん使えないよ。犬(シェパード)がいれば心強い。彼(ウィル・スミス)といるとシェパードも結構小さく見える。昔から犬が友達なのは分かる気がする。
車を確保、当然4駆。彼女と合流。夢のような毎日。だが孤独ですることはない。毎日、町の探索。次第にエリアを広げる。なぜ一人なのか、分かるすべはない。途方に暮れる。日本に誰もいないのか、世界中に誰もいないのか知るすべはない。知ってもどこにも行けない。やがてあきらめて小さな町で細々と朽ちてゆく。一人では何も出来ない。出生率がこのままだと、やがて日本人は1人になるらしい。
ウィル・スミスは今度スーパーマン(ハンコック)でやって来る。