昨年、軽く約束していたカッティングボード にとりかかった。普段は2週間以内に約束を果たすのだが、今回はなかなか取り掛かれなかった。だが、決してそのまま忘れたりはしない。折にふれ、だんだん重くのしかかる。
さて、カッティングボードだ。どうしてもツートンカラーが好きだ。以前作ったブビンガをセンで両端を挟むデザインとした。ビスケットジョイントで三枚を繋ぐ。目違いを自動かんなで揃え、焼印を入れる場所だけサンドペーパーで磨き、まず焼印を入れる。失敗したら再度自動かんなで削り、入れ直す。最後に面取りしてペーパーを#60、120、240、400とかけ、塗装はピーナッツオイル。サイズは450×200mm。
木工は、もちろん危険。電動工具を扱う際は集中しているので、これまで重大な怪我はない。手道具を扱う時は、気が緩むわけではないものの、小さな切り傷はしょっちゅうだ。この度も、テーブルを作成途中2度指を切った。最初はルーターのあり溝ビット。ルーターをひょいと持ち上げた途端、意外に重くてテーブルに置いていたビットの上に倒れてしまった(薬指)。2回目はダボを切り取る際、勢い余って左手の指を直撃(人差し指)。ダボ切りのこなので甘く見ていた。以前電動カンナを貸した友人が指の先端を削ったので、以来電動切削工具は貸さないことにしている。必要な場合は出かける。
連日の雨でテーブルが運べない。そこで、引き出しがあったほうが便利だろうという案が浮かび、箱を作ることにした。材は白太だらけで使い道がなかった桜。底板はシナベニヤ。サイズは幅400×300mm。塗装はBRIWAXのwalnot結構馴染む、発見だった。白太もきちんと染まった。組が下手で穴だらけになったが、なんとか治った。前板が長いのはストッパー。
友人の新築祝いに、ソファテーブルを作った。材は在庫でバラバラ。天板はナラ35mmの3枚を接いだ。他は米栂やブビンガ、タモ、ブナ。天板の埋木は飾り。脚と天板はビスケットジョイント、幕板がないので中央の桟を脚とアリで固定した。リモコンやティッシュなどを収納する2段目の棚は、設置位置が分からないので、動くように幅を短めにし、くさびで固定することとした。塗装は難しいので、いつもワトコオイルナチュラル。集成材ならどんな色にもできるが、無垢材を使うので地肌は隠せない。サイズは1260×640×500mm。