LUSTYHOUSE

まだ、もう少し作ること、動くこと、想像すること、楽しむこと。気ままに、思うことを書いてます。

オートレーザー

2008年09月29日 | 木工道具

 どうだ、タジマのオートレーザーだ。何を作るにも水平は基本。板の場合もまず基準になる平面を作る。それから、それに直交する面を作っていく。これを木工用語で矩(かね)という。これがやっかいで、眼鏡をかけていると全てがゆがんで見えるから、見ても分からない。長い正確な物差しが必要だし、もっと長いとお手上げとなる。ブロック塀の水平には驚く。橋の精度にはもっと驚く。ピラミッドの正確さには…言葉がない。真っ直ぐが、困難なことは人生においても同じだ。物作りでは全てを疑わなければならない。手押しや自動の鉋(かんな)の刃は真っ直ぐ取り付けられているか、刃の左右が均等に出ているか、手鉋の台は平か、定規の目盛りは正確か、線は正確に引けているか等々。
 オートレーザーは水平、垂直、鉛直(上下)をレーザー光で表示する機械。自身の水平は自分で設定するところがオートの名を冠する由縁だ。頭部が回転し広い範囲に照射出来る。レーザーの線幅は2mmくらいあり、誤差もあるからまるっきり正確とはいかないが素人施工ではこんなもんだろう。自分で内装をするために買ったが、使ったのはわずかだ。日中外では使えないためウッドデッキを作るときは日が暮れてから杭に投射し印を付けた。試しに我が家の部屋の垂直を測ってみたが見事だった。今は安いものもありオークションでも安く出てる。
 素人工事では、どうしても無くてはならないというほどのものではない。水準器と水盛り官(ペットボトルと透明チューブで自作も可、水面はいつも水平だからペットボトルの水の高さとチューブの先の水面は同じ高さとなる。どこからって? 地球の中心からでしょうが)があればある程度の水平は確保できる。基準となる水平を出すことを、水を見るという。水平が出せなければ、建物は建てられない。縄文時代から分かっていたのだろう。
 あなた、水を見てこれが水平を測る道具になると思えますか? タイムスリップで江戸時代に行ったとして、何が出来るか。現在我々が持っていると思っている知識は、ほとんど社会が持っている知識。何らかの理由で縄文時代(日本の歴史の大部分は縄文時代だから可能性大)にタイムスリップするかもしれない。一つでも何かを作り出せる、あっと言わせる知識と技術を…。何も出来ないじゃ「未来から来た」と言っても信じてもらえないよ。その前に、言葉が通じないか。
 持ってる水準器を並べてみた。左はカメラや電動ドリルに張り付けて使う。左から3番目デジタルで水平を音で知らせる。4番目、足場のパイプなどを組むとき磁石でひっつく、右側はおなじみホームセンターで売ってる安い水準器。

Laser Tools_5_3 Suijyun


アポカリプト

2008年09月26日 | 映画

 メル・ギブソンのアポカリプトを観た。マヤ文明時代の設定。全編マヤ語? なので全て字幕だが普段アメリカ映画の字幕を読んでいるので、違和感は全くない。マヤ文明の残酷な一面を表現する。迫力あり、面白い。こういった面もあながちフィクションとは言えないだろう。生け贄を行っていたのは事実だし、文明の滅亡は内部の腐敗から起こる。スペインやポルトガルだけが悪いんじゃない、という設定。人間が簡単に残虐になれることは、歴史が繰り返し示している。人間の本性だろう。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」ふむふむ。
 「新しい、始まり」が人類に出来るのだろうか。ギャグ? あるいは人間の根性というか性格というか、が現代的すぎると思うが、人間は何千年もきっと変わらなかったのだろう。腰を折るようだが、ジャガーに追いかけられて逃げられる人間はいないだろう、ボルトでも無理では。悪い方が悪役面なのも分かりやすいが、説得力は欠く。当然だが、顔の美醜に関わらず
人の中には同居している、からやっかいなのだ。なお、マヤ文明とアステカ文明を混同している、皆既日蝕が起きた当日夜に満月が出ている(日蝕は新月時の日中)など、反証もある。

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オダギリジョー

2008年09月22日 | おしゃべり

 オダギリジョーという役者がいる。YouTubeで見かけた。http://jp.youtube.com/watch?v=ezsOpKlwNjkどこかの駅前でフォークギターをかき鳴らしながら、井上陽水の「傘がない」を熱唱するのだ。これがそっくりなのだ。うますぎる。久しぶりで「傘がない」を聴く。真相はYouTubeのコメントで。写真は香椎由宇との結婚記者会見。
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2008年09月20日 | 工作

 通る時に電話に触れてしまい、受話器が落下する。ということで、珍しく家人の要望で棚を作った。工法はビスケットジョインターのいも接ぎ。中の棚はスリットに裏から通す。素人工法で少しブカになった。現物合わせが通常だが、つい測ってしまった。材にペーパーを掛けた後に組み上げ、ウッドシーラー(サンディングシーラー)で目留め、ペーパー(#400)で磨けばつるつるになる。この工程を2回。周囲と同じペンキ色(象牙色)はなく、似たようなものを探すがなかなか無い。少し水を入れ、2度塗り。濃かったことを考えて白も購入しておく。かなり近いと思ったが設置してみると、グレー系だった。缶の表示色とかなり違う。色合わせは難しい。車の塗装にはほんと感心する。
Tana
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木工パズル3

2008年09月16日 | 工作

 このパズルは結構難しいぞ。作るのは見たまんま、なので簡単。適当な板(今回はクリ)に丸棒。丸棒は30mm、穴はフォースナービット20mmで開ける。木製リングはカーテンリング。私の腕ではちょいと無理なので、無印良品で7個入り1050円を購入。適当な見栄えの良い紐(ひも)を用意する。止めのサイコロ状のものは、丸棒の穴を通り抜けなければ何でも良い。(製品ではステンレスリングが付いていた)ブナの角棒に穴(6mm)を開け適当に切った。すべてに面取りする。同僚がボール紙で試作し、10分で解いた。言わずもがな木製リングを抜く。塗装は定番となったWATOCO オイル(ナチュラル)。
Puzzle3


木工パズル2

2008年09月14日 | 工作

 ホームページでこんなのも見つけた。眺めていたら、何となく分かってしまった。接ぎ手の練習にもなると思い、早速試作開始。オブジェにするつもりで大きめ(幅25cm)とする。材はツガ、粘りがなく欠けやすので、気持ち良くとはいかないが、何とか完成。塗装はWATOCOオイル(ナチュラル)。このままだと簡単に見破られてしまうので、仕掛けを考える。これでそう簡単には外せないです。
Puzzle2


木工パズル

2008年09月10日 | 工作

 YouTube。驚きのバンドソー(帯鋸盤)のデモhttp://jp.youtube.com/watch?v=YXW55S4X9zo&feature=relatedでは、木っ端からフリーハンドでトナカイを掘り出していた。まったくすごい。コッピングソー(糸ノコ盤)のデモで、この組木を見た。木組みの方は、http://jp.youtube.com/watch?v=-MF4LThYlEg&feature=related 簡単にできそうなので、やってみた。適当にサイズを決め、ホウの端材でサンプルを作る。がたがたの仕上がりになったが、ここから研究し次はタイトに仕上げる。少しきつめにする。常に組み上がりの姿をキープできるくらいのきつさ。
 以前ホームセンターで買った安物の糸のこ盤。試してみたが使い物にならない。やむなくカクノミで掘ることに。鉛筆(私はシャープペンシルを使う)の後、ケガキで表と裏に墨線を入れる。ケガキはこんなとき便利だ。一定の間隔が何度でも正確に書ける。同じ寸法の材料なら、いくつも同時に墨入れ完了。鑿(のみ)で線をひと叩き彫り込んでおかないと欠けたりする。外から切れるところはちょっと危険だが卓上マルノコで正確に切れ目を入れておく。小さい材を切る時は、指がどこにあるか常に確認。治具も使う。一度でも大怪我をすれば二度と工作は出来ない、ことを肝に銘じておく。線の内側を両面からカクノミで掘る。仕上は鑿を使い、後は緩くならない程度にペーパで何度も現物合わせする。全ての面に面取り(糸面)を入れる。塗料はWATOCOオイル(ダークウォルナット)。3種類のオイルも面白いかもしれない。
設計図というほどでもないが、PDFにしておいた。サイズは目安だ。

http://lustyhouse.jimdo.com/

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ダイハード4

2008年09月08日 | 映画

 ダイハード4を観た。これまでの3作に劣らず楽しめる。ブルース・ウィリスもずいぶん年取ったように見えるが、失礼年下だった。今回はサイバーテロ。アクションはすさまじい。まだまだ元気なようだ。車を空中にいるヘリコプターにぶつけたり、F35に飛び乗ったりするのだ。ハリアーほとんどヘリコプターじゃん。レーダー付いてるのに何でミサイル外れるの。至近距離は苦手なのかもしれない。
 縦横無尽、何でも出来るハッカー。しかし、あんなに簡単にあちこち電話がつながるのだろうか、しまいにはF35の運転手に無線で指示を出したりしていた。
 待ってました、またしてもオキャンな女性(マギー・Q)が登場。ハッカーを声色で操り、顔色も変えず殺す。しびれるね、結構決まってた。クールで細身だがアクションはハード。ウィリスは「カンフー忍者」と呼んでいた。日本人じゃないから忍者じゃないでしょ。アメリカ人には東洋系の猿は皆同じに見えるらしい。カンフーと空手は違うのよ。忍者はカンフー使いません。いい加減覚えてよね。彼女は「ミッション・インポッシブル3」にも出ていたらしいが、まったく印象にない。
 脱線するが、アメリカ映画に出てくる下品で不細工な日本人は、ほとんど日本人じゃないと思う。いくら端役でもちゃんと日本語を話す日本人を使えよな、ハリウッド。
 マギー・Q、映画より実物の方がいい。

Ddd F35
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PLAYBOY

2008年09月05日 | ぼやき

 青天の霹靂(へきれき=雲ひとつない晴天に、突然雷鳴がとどろく)びっくりしたな~ もう、ということ。タイムショックだ(時間とともに焦りや衝撃が深まってゆくこと)。集英社「月刊PLAYBOY(日本版)」が、来年1月で休刊になるという記事を週刊誌で読んだ。ネットでも2400件ヒットした。実に残念だ。1975年5月に創刊。実に33年間買い続けた雑誌だった。硬軟合わせ持ったハイセンスな雑誌。男とはどうあるべきか、問い続ける雑誌だった。挿絵もいい。空山基もたびたび登場。芸術家も育てた。「セックス、女、ライフスタイルetc.の挿絵が好きだった。以前木工の世界もちゃんとあって、意表を突く手づくり家具の特集かっこよかった。映画評は信頼していた。うんちくある特集やインタビューも多い。何より編集者のセンスが光ってた。
 パーティ・ジョークは分からないもの、つまらないもの、笑えるもの、名作も数多い。総じて長いものはつまらなかった。途中で”落ち
がばれるものも多い。覚えてるものは無いが、最近笑えたやつを一つ無断で転載する。「夫曰く おまえを世界一幸せにしようと思う。 妻応えて 寂しくなるわ」。ほんと寂しくなる。あのしょうもないヌードで、会社で広げてたらセクハラになるというし、広告もなかなか付かなかったらしい。最後は5万部くらいまで落ちた。
 PLAYBOYのカメラマンあるいは編集者はどうかしてる。毎回同じようなつまらない裸の写真を掲載して、よく飽きないものだ。もっと感性に訴えるような、描(か)きたい<誤解しないで>と、思えるような写真は撮れないものか。編集部に抗議したこともある。編集部も載せたくなかったようだが、アメリカが許さなかったという。他の写真は全ていい。料理や風景の写真などは美しかったのにヌードだけ、ほんと最悪なのだ。
 休刊ということは、廃刊じゃない、休みということで、しばらく休んだら出て来る、ということかもしれない。それまで創刊号から読んで
待つ。
Playboy


木工

2008年09月04日 | おしゃべり

 マンションに住んでいた頃、いろんなものを作っていた、室内で。手道具少々。電動工具はマルノコ、ドリル、サンダーくらい。どれもホームセンターで買った安物だ。丸ノコ1本でタンス、ベッド、間仕切り、机、カウンター、本箱などを作った。主に垂木とベニヤとラワンで作っていた。そういえば最近ラワンを見なくなった。3連洋服ダンスの骨は垂木で、周りはベニヤのフラッシュ構造(無垢板でなく枠を作りベニヤを張った、いわゆる太鼓張りの家具=カラーボックスなどに見られる構造だ、実はほとんどの家具はこの構造)。扉は6枚粘着塩化ビニールシートのホワイトを張り、アルミの丸い小さな取っ手を付けた。裏にベニヤを張ってないのでドアを開けると扉がぶよんぶよんした。いわば半フラッシュ、本箱はラワンで。今は屋根裏で棚になってる。相欠きしているのでノミも1本くらいあったかもしれない。TVラックは15mmベニヤ2枚を貼り合わせ30mmの板を作った。クランプが無く本を重しにしていた。木口は薄いドウブチで隠している。三連TVラックで幅は3.1メートル。色はダークグレイ。マスクもせず砥の粉にペーパーをかけ続けたので、涙の下水が詰まり、1年間右目だけから涙がこぼれ落ちたこともあった。原因不明の中、眼科で治療中化石化した砥の粉の固まりが口の中に落下し完治した。作業中はマスクしましょう。
 買った家具はソファと靴箱くらい。自作家具は全てペンキで塗り、色はグレーか黒。グレーは白を基本に黒と茶、青などを混ぜる。なかなか思った色にはならないが、マンションには茶色(木目調のプラ)の家具が合わないからしかたない。ゆめゆめ木工しているなどとは思ってなかった。あくまで工作だった。今から思えばマルノコの使い方さえ知らず、木工の知識などほとんどなかった。家人の評は平行四辺形。メジャーはコンベックス(引出式スケール)だけしか持っていなかったし、工夫することなど考えもつかなかった。引っ越しで、ほとんど捨てた。安い材料と稚拙な出来で、晴れ晴れとした。家を新築、少しは家具も買えるようになった。ほとんどの家具を新調した。
 木工を知ったのは数年前から。インターネット接続がISDNから光に変わってからだ。それまでホームページもあまり見ることがなかったが、さすが光は速い。さまざまなホームページを検索する中で、木工の世界の賑わいを知った。どの世界もそうだが、知識が増えるにしたがってさらに奥深さが分かる。自分が何も知らなかったことを知る。知識とは自分が何も知らない、ということを知ることだ。
 木工のホームページはどれも親切で的確で分かりやすく、質問までできる。プロの工房もノウハウを惜しげもなく教えてくれている。こんないい時代が来るなど想像さえできなかった。「これが木工か~!、素人でここまでできるのか~!、板は接ぐのか!、矩(かね)!、框(かまち)組み!、仕口!、追入れ!、シーズニング!、吸い付き蟻桟!、鎬(しのぎ)!、千切り!、留め!、木裏!、木殺し!、下端定規!、裏押し!、ビスケットジョインター!、仕込み等々」。初めて知った木工の別世界だった。素人木工家の作った写真、家具職人に匹敵する作品に見えた。そのころオークションも知った。宝の山だった。まずマキタの電子マルノコを買った。コードの補修あとがあり安かった。修理できると思った。次々道具が揃うことが快感となる。道具フェチだったんだ。安い道具だが、なくてはならない。インフラ(作業環境)の整備が作るものより優先する。道具は美しく、しかも便利。
 さて木工だが、未だに技術は無いのであまり凝ったものは出来ない。基本は、ビスケットのイモ接ぎかビス止め、最近アリも少々掘れるようになった。材料はホームセンターで買えるものに限られるが、送料をいとはなければさまざまな材をオークションでも買える。ホームセンターは建築資材が中心で木工資材は少ない。不満だ。家の外のものは2×4材、内はタモ、パインなど集成材で作るということになる。黒く塗れば材質までは分からない。デザインはシンプルなものに限られる。塗料はカシュー黒かオイル。刷毛で塗る。ステイン系はむらになるし、ウレタン系は扱いにくい。塗装も勉強中。ウレタンの厚塗り塗料のデモをYouTubeで見た。簡単そうだった。いかにも濃厚そうな液を一気にテーブルの上に流し込む。ヘラで延ばし重力で均等の厚さになるらしい。
 我が家はセキスイの軽量鉄骨、プレハブなので重厚な家具、カントリー家具は似合わない。作る場合も買う場合も、色がシックで実用的、シンプルなデザインしか受け付けない。家具に主張してもらいたくない。値段が安いことが第一だ。そこで自作の余地が生まれる。耐久性や材質は問題にしないが、デザインは必要。現在はいけてる家具を随所で見かける。安い家具も多い。作るより安い場合もある。作る意味が薄らぐ。後は寸法だけだ。