聞くところによると、なんでも中国で日本の高級食材がブームとか。見たこともない大きなイチゴをパクついていた。高級和牛の密輸も摘発されている。中国の市場はでかいから、金持ちも多い。うまいもんも、いいもんもみんな中国に持って行かれそう。われわれは、中国の餃子とカリフォルニア米しか食べられなくなりそうだ。ブランド品などいくら買いあさっていただいても、腹は痛まないが、ワインの値段が上がったとたかじんが怒っていた。中国でどんどん消費されれば値段はどんどん上がる。
テレビで中国人がのたまわっていた「高いとは思わない」。そりゃそうでしょう。相対性原理を持ち出すまでもなく、物価の値段は収入に反比例するですよ。収入が10倍になれば物価は10分の1。ベンツが見かけ上100万になれば高いとは思わないって訳です。マグロの値段も上がるそうな。日本食ブームもさることながら、油が上がって獲りに行けないらしい。高級トロなど食べたことがないので、どうでもいいようだが、サバも高級魚になったようだ。スーパーで1本6000円のサバを見た。もちろん見ただけ。鯖は3歳にならないと繁殖しないらしい。ところが漁獲の90パーセントは2歳以下という。漁獲量も大幅に減っている。大きなサバを釣りたい。日本食を世界に広める必要なんかないですよ、まったく。
絵を描くことは子供の頃から始まる。人
間には描かずにはいられない、なにかがあるのだろう。チンパンジーや象も絵の具を塗りたくるが、描いているのではなさそうだ。有史以前の壁画にもそれは描かれている。光のない洞窟の壁面に描かれた動物の絵や手形を見るとき、ほとばしる何か(語彙が少なく表現できない)を感じる。描かれたもののイメージに内包されたメッセージを発見したときの感動は永遠のものだ。イメージを転写できるのは人間だけ。我々は言葉を持つのでイメージを共有できると錯覚しがちだが、言葉を尽くしても伝えきれないものは多い。しかし多くの人にとって絵を描くことは、忘れ去られた表現手段となる。
描く行為は緊張を強いるから楽しい作業ではない。描くには、見ることが必要になる。よく見ないと、ものの関係は分からない。描き進むに従って、見ることに慣れるから、それまで見えなかったものの関係が見えるようになる。訓練によって描く動作が習得されるから、だんだんと破綻無く整然としたものが描けるようになる。だが、それはよく描けているに過ぎないのだ。
表現とは見たものを描き表すことではない。新たな感性や技術を付加することだ。従って絵が描ける人はあまたいるが、表現できる人はまれだ。絵描きが世の中に多数存在する。俺は今日から画家だと思えばいい。国家資格はいらないし、世間などに通用する必要はないし、これまで存在したほとんどの画家は無名だ。理解されることさえ、恥ずべきことなのだ。画家とは描かずにいられない、ほとばしるものが噴出し、噴出し続ける人間に他ならない。描かずにはいられない希有な人だ。たいていの人は画家を目指しても、描くべきもの(表現するもの、技術)が見つからない。表現には技術がほとんど必要ないものも多い。従って描けないのに表現できる人もいるから、一筋縄ではいかない。個性と呼ばれるものの多くは、性癖に過ぎない。語られる精神性を人々は求めるが、理解できる精神性など陳腐だし、意図された精神性など噴飯ものだ。普遍性などそもそもない。
若い頃、30年以上前、京都でスーパーリアリスムの展覧会があった。美術手帳ではそれまでも登場していたが、写真で見る小さなそれは今までに見たことのない、信じられない精緻さだった。どうしても観たいと思い、出かけた。ほとんど入場者はなく、最先端の絵画よりセザンヌの方に行列を作っていた。驚くほどの大画面で、どの様にして描いたかさえわからなかった。精神性を拒否し、写真のような、意図した構図やシャッターチャンスもない。大画面に正面から描いた顔があるだけだ。チャック・クロースという名前を忘れられない。精緻ではあるが巧いと言っていいのかどうか。乾いた表現と形容するしかない。これまで絵画が培ってきた、精神性や個性は無い。全てが打ち消される。あっぱれだ。描いたかどうかさえ分からないのだ。が、リアルなものを人間は求める。同時にワイエス展も開かれていたが、こちらも閑散としていた。時代を共有できないことは不幸だ。
それまでも現代絵画はダダイズム以降、さまざまな運動として絵画史を彩ってきた。あらゆるものに価値を与え、便器でさえ表現の手段として用いられた。ますます難解な理論で武装し、理論だけを展示することさえあった。グッゲンハイム美術館に展示された氷の作品「この作品が長期に渡って展示できないという抗議を発するならば、氷を買った領収書をデッサンとして提示できる」しびれました。今でもこのフレーズを暗唱できる。これまでの価値が転換するうねるような時代だった。ほとんどは商業美術(広告)に吸収され今日に至る。以降新しいパワーも散見されるが、驚きはない。描くことの意味は何か? 何を描くか? 描いてから考えるか、描かずに死ぬか。
写真は左からチャック・クロース、リチャード・エステス、アンドリュー・ワイエス、野田弘志。
これなーんだ!
「壁裏センサー」「ブー」。リモコンじゃないよ、超音波距離計です。一人で壁の面積(縦×横)を測るのは結構大変。特に縦。そこで対面する壁の距離を測るためにある。数字は測れる限界長さ13mの意。精度はイマイチ。だいたいの面積が出ればいいのだろう。面積を計算する電卓機能もある。慣れないと確信は持てない。メジャーで測り直して、うんうんと納得しているようじゃね。ホントにそうなの? つい疑ってしまう。電池も9vとマイナー。コンパクトエフェクター以外に使わないだろうこの電池。超音波は見えないからね。レーザーなら照射している場所が分かるから安心。値段も高いが精度はミリ単位らしい。ゴルフでピンまでの距離を測るものもある。何でも一人でやらないといけないから、ついついこんなものも買う羽目になる。精度があれば内々の長さが測れると思ったんだが。
想像以上にやっかいな道具だった。新品を買ってきてもそのまま使えない道具なのだ。これは鑿(ノミ)も同じ、仕込みという作業を通して使える刃物となる。仕込みには台の調整と刃の調整がある。仕入れた知識を整理しながら書いていくが、あくまで机上の知識に過ぎない。実際は出来る人に教わる以外に方法はないだろうが、そうも言ってられないので自分なりに切れる鉋にする以外にない。鉋にはさまざまな種類がある。平台鉋、反り鉋、四方反り鉋、際鉋、外丸鉋、内丸鉋、立て鉋、面取り鉋、作里鉋。ほとんど自分では研げない鉋なので買っても使いこなせない。なじみの平台鉋にも荒仕工(あらしこ)、中仕工、仕上げと3通りあるが、仕上げ鉋下さい! と金物屋に行っても売ってない。自分で、それぞれ使用目的にあった鉋に仕立てなければならない。やり方はだいたい分かっても、切れなければ意味はない。研ぎ屋という店が存在するが未だ訪ねられない。電動工具ならすぐにメーカーに電話できるが、素人にとって手道具は敷居が高い。
台の方から中仕工で話を進める。おおむね次のように(図)すればいいようだ。刃はぎりぎりまで打ち込んだ状態で行う。刃は打ち込んで使うものなので、使う状態で仕込む。刃が入れば台は微妙にふくれるらしい。まず鉋の下端(刃の出ている方、裏側)の平滑を行う。金盤(刃の裏押しに使う、後述)か厚さ1cmくらいのガラス板を使う。サンドペーパーをガラス板に張り付け(糊の付いたロール状のサンドペーパーを売ってる)台をまず平滑にしなければならない。この時サイドとの直角も見逃してはならない。先に鉛筆で方眼を描いておけば分かりやすい。次に2カ所ほどさらに削る。この削り具合で荒仕工、中仕工、仕上げと分ける。3点で材と接するようにする。台直し鉋(刃が直角に付いている)を使う方法もある。要は台を平らにし、3点で材に接するようにすればいいらしい。解説書によって違いがあるが、思案の末図のようにする。
次に刃の方だが、2枚刃の場合カンナ身と裏金とでセットする。この2枚がぴったいあっていないとうまくない。2枚を合わせ平らな台の上に置いて耳(裏金の曲げてある部分)の辺りを押してカチカチと音でなければ、ぴったり。音が出るようだと合ってないので、耳(裏刃の曲がってる部分)を曲げたり戻したりする。金床に耳を当ててたたけば曲がる。
いよいよ、研ぎに入る。裏金を金盤で裏押し(裏の平面を作る)する。金盤に金剛砂をほんの少し置き水を数滴たらし休まず一気に研ぐ。この作業は表の刃も同じ。鎬(しのぎ=斜めになった方)は中砥石で研ぐ。最後に2段研ぎにするが、裏金の刃先を60度くらいに持ち、0.3ミリくらいの面を作る。裏刃をわしづかみにし角度を保ちながら数回研ぐ。
表の刃は裏が押せている状態で中砥石で鎬を研ぐが、一度刃つぶしを行う。鉋の刃をたて砥石で数回引く。一度刃をつぶして直線を確保するわけだ。中砥石で研ぎ、刃返りが出来たら仕上げ砥石で刃返りを取る。砥石の平面を出してから行う。平面を出した砥石を、4分の1くらいずつ使いながら研いでいく。常に砥石を研ぎながら行う。裏が無くなったら、鎬をハンマーでたたいて出すのだが、やったことはない。細かい点はまだまだあるが、詳しいホームページはたくさんある「鉋の仕込み」で検索、納得いくまで調べてから行う。砥石や金盤、研ぎや裏押しのジグなど揃えなければならない道具も多い。
これほど左様に面倒な道具なので、まともなものを少なく使いたい。また、鉋を使わなければ出来ないということではないが、やはり鉋を使いたい。手作り家具の工房「花みずき」http://www2.odn.ne.jp/oak/のショップ「曼荼羅屋」で鉋を買えば詳しい仕込みDVDが付いてくる。ホームページは解説もすばらしい。
「イーオン・フラックス」を観た。シャーリーズ・セロン主演のSFアクション。アクロバチックなポーズ。また新たな一面を見せてくれた。この人の映画は数本観たが、いつも顔が分からない。図鑑に当たらないと同定できない。映像でしか見ないので人物を特定できるほどの観察力は、残念ながら無い。女は化けると言うが化けすぎじゃない? 映画の感想はなし。
彼女の映画は、「モンスター」「スタンドアップ」「イーオン・フラックス」以外記憶にない。ウィキペディアによると「2 DAYS」「ノイズ」「ザ・ダイバー」や「15ミニッツ」などにも出てたようだ。全く気づいてない。
SFでは新しい小物や趣向を見せてくれるのも楽しみの一つだが、ストーリーをいかに納得させるかが重要だ。彼女を見るだけでだいたい満足の私を除けば、おおかたの評価は想像がつく。アメリカの男は強い女が好きなようで、アメリカ映画では強い女、それも破格に強い女が目白押し。日本映画では皆弱い。国民性か、マザーコンプレックスか、本当にも強い女がアメリカにはうようよいるのだろう。
ピットもメチャ強い女を上さんにしている。安心ではある。いざというときは守ってくれる。彼女は本当にも侵入者は撃つと宣言しているらしく、映画で使った拳銃を手に入れたそうだ。
私も破格に強い女性の映画を好む。エイリアン1で海兵隊の懸垂していた女性、本当にも強そうだった。「バイオハザード」のミラ・ヨヴォヴィッチが最強か。「ダーク・エンジェル」のジェシカ・アルバは、かわゆい。「トゥームレイダー」のアンジェリーナ・ジョリーも強い。「キル・ビル」のユマ・サーマンも強く、鉄拳で地中の棺桶から脱出する。いやいや「スーパーガール」のヘレン・スレイターにはかなわないだろう。なんせスーパーウーマンなんだから。空も飛べるし、倒しようがないじゃん。と、思っていたら「Gガール」なる映画があった。ユマ・サーマン主演。
かまどを作ってみた。見よう見真似じゃなく、やみくもが正しいかも。耐火煉瓦と耐火モルタルで作る。耐火モルタルは扱いが難しいので、しかるべく調査してからお使い下さい。私の場合は、調べることなく作ってしまったのでやや失敗。はがれる箇所もある。なんとか形は保ってます。要は煉瓦を積んだだけ。タケノコなどを大鍋でゆでる、断じて焼却炉ではない。燻製もやれるかもしれない。まだ試してない。
ウエブに完成品http://lustyhouse.jimdo.com/
日頃、空気のように意識しないが、本当は幸せなのに気づかないことは多い。出版もそうだ。毎週、毎月さまざまな雑誌が発売される。翻訳も多く、新刊も次々発表される。識字率が高い1億の人口があるからだ。これが人口が5分の1だったらどうか。人口2000万人。オーストラリアなど英語圏ならば、海外需要を当てにできるからまだいい。それでも映画はマッドマックス(メル・ギブソンかっこよかった)、クロコダイル・ダンディくらいしか思いつかない。書籍といえるか、南極が上の地図しか知らない。
日本語圏は、ほぼ日本だけだ。活字離れが言われて久しいが、このまま書籍文化が衰退すると不自由なことになる。新しいことを始めるに当たって、周りに聞く人がいなくても、書籍を探せばどんなジャンルにもちゃんとハウツーや専門書がある。自分たちの言語で本が読める。これがどんなに幸せなことか。人口1億の幸せなのだ。翻訳もなく、外国の書籍を読まなくてはならない不自由をわれわれは知らないで来た。我々は日本語でしか考えることが出来ないのだ。識者が語る活字文化の大切さは、本当だ。あまり売れない本も出版できる日本の活字文化を大切にしよう。1に国語、2に国語、3、4が無くて5に数学。愛人を囲うつもりの数学者・藤原正彦を喜ばせるのは不本意だが、彼の本を読んで子供たちと本を読む楽しさを共有しよう。
バイク
バイクで通勤する。もう年だからやめてくれと言われるが、バイクにまたがってしまうと力は必要ないから、20代かと思えるほど軽快なのだ。車はヤマハのTW200ccノーマル。ガソリンスタンドで珍しいですねと言われたことがある。そういえばノーマルのTWに出会ったことがない。以前キムタクがドラマで改造したTWに乗っていたらしいが見てない。もちろん、私の方が早い。
それまでは、ホンダのCB400。中学生の頃ホンダのCBは飛ぶ、と評判だった。今にして思うとと125ccくらいだったのにね。とうとう中年になるまで確かめられず、40歳になって中免を取った。最初はスズキのアドレス100Vでおとなしく出発したが、やっぱりバイクで飛びたいとの思いが消えず、CB400とあいなった。3速の伸びはすばらしかったが、1.2速は不満で飛ぶほどではない。速いとは言えないが、街乗りでは取り回しも必要。この車は暴走族に盗まれてしまい、かえったときはまだらピンクになっていた。ほんとセンス無いやつらだ。修復に30万くらいかかるということで、廃車。
太いタイヤがかっこよく、乗りたいと思っていたTWにする。値段は安いが作りも安く、走らない車だ。100キロそこそこしか出ない。信号スタートで普通車に抜かれるなど言語道断。マフラー換えてパルンパルンと走る車だろう。やたら目につき、2ちゃんねるでさんざんな言われ方。現在のTW=写真(ヤマハのホームページから)=は225ccでブレーキもディスクになり、だいぶ良くなっているらしい。
だが、もう一度CBに乗りたい。買い換えることなど許されないから、故障してくれないものかと願っているが、TWしぶといのだ。いまだに大きな修理はない。ほんと日本の車は優秀。信頼のmaid in Japanです。
絢香(あやか)という歌手がいる。
絢(あや)=色糸をめぐらしてとりまいた模様。模様があって美しいさま[改訂新版 漢字源 株式会社学習研究社]
絢爛(けんらん)=きらびやかに輝いて美しいこと[株式会社岩波書店 広辞苑第五版]
従って香り立つ美しさ、という意味の名で本名だ。名は生まれたばかりで付けるので、体を表すまでには時間がかかる。努力出来るよういい名を付けよう。話は変わるが努力という言葉はあまり好きではない。言い得て妙とは思うが、字形があまりにもつまらない。
姪がCDを貸してくれた。ジャケット「First Message」の写真を一瞥して長い間放っておいた。聴く気にならないジャケットの写真。「こりん星」から来たような風貌なのだ。最近になって聴いたのだが、これがけっこう良い。顔からはとても想像できない歌のうまさ、声量もあるようだ。LOVE PSYCHEDELICOや相川七瀬を思い出させるフレーズもある。けっこう撃たれました。数曲iPODに格納。