以前、編み機をセットする机を作った。ついでに小物の収納にと抽斗(ひきだし)をセットにした。当初3連を予定していたが、「うっとうしい!」の一言で却下、2連とする。材はタモ集成材(500mm×4200mm)2枚と米栂(つが)角材。抽斗の側板は桐に似たファルタカ集成材で軽い。抽斗の底は5.5mmベニヤ。シナベニヤはきれいだが少し高い。栂は桟や抽斗の前板にした。前板はバンドソーで栂を縦に挽いた後、ビスケットジョインターで接いで必要な幅(190mm)を確保しておく。抽斗の前板になるような適当な材は、ホームセンターでは見つからなかった。
材料を全て切り出してから組み立てに入る。ビスケットジョイントで組むのだが、ポニークランプでないとうまく締まらない。作るものが大きくなると締めるのもけっこうきつくなる。中間の棚や抽斗桟のためのスリットを側板にミゾキリカッターで掘る。机の方の棚板が入る桟は前側を20、30mm残せば前から見たときにスリットを隠せる。スリットはきつめなので接着剤もビスもいらない。材はあらかじめ#80、#120、#400とサンドペーパーを十分かけておく。
抽斗の作業はいつもと同じ。底板のためのスリットをルーターで掘り、タッカーとボンドで側板を接着、コーナーをクランプして一晩置く。面倒なアリやアラレは当分先になるだろう。必要な強度が出ればいいとはいえ、いつか見えないところにもさりげなくダブテールなどあしらいたい。抽斗を組むビットも買ったので試さなくては。前板を接着(木ねじ)し把手(例によって百均仕様)を付ける。すべて現物合わせ、ムクなので相当重い。最後にキャスターを付けた。WATOCOオイル(ナチュラル)仕上げ。設計図と言えるかどうか? おおまかな寸法をPDFにしておいた。
- タモの集成材4200mmはさすがに長い。ホームセンターの配達を利用した。160mm丸ノコで切るのだが、水平に気をつけないと重みで材の断面が焼けるし、直角が出ない。190mmのマルノコが欲しいところ。少し余裕をもって板取りし再度寸法に合わせて切る。深さを2回に分けた方がいいかも
- 栂を挽き割ったところ。この後手押し、自動カンナとかけて寸を整える。抽斗の前板になる
- 桟にする材をそろえる
- 抽斗にする材を切り出し、4-2.溝を掘った
- 材をバイスでタテに止めて、ビスケットジョインターで掘る。接合する個所には、同時に印を付けておく。ビスケットが入る方向を間違えないようにする。加工前に十分な確認が必要だ
- 組み立て前、側板にあらかじめスリットを掘っておく。スリットは前まで掘らない。20mmほど残し、棚板の方をを切り欠く
- 直角に注意しながらポニークランプで締めて組み上げる
- 天板の向きを間違えている、見栄えの良くない方を後ろにするためチョークで印をつけているのに、なぜか前に来ている。下段スリットの位置も間違えて太くなってるが、抽斗が入るので見えない、桟も組む
- 前板を付ける前、抽斗の入り具合を見ている。どのくらい余裕があればいいのかは分からない。なんとかスムースに引き出せる
- 引き出しの方は後ろに桟を付けて2.5mmベニヤを張って完成
- 使用中