最近作る物がない。素人の悲しさに突入したようだ。いろんな色の端材を集めて鍋敷きを作ってみる。デザインの違うものを3個作った。適当にならべ、組み合わせを考える。全て卓上マルノコで直角を出しておく。厚さをそろえるためバンドソーに通す。この加工でバンドソーの刃が1本ダメになった。小さい材をバンドソーや卓上マルノコで切るのは危険だ、が他に方法がない。
全てをボンドで接着後、ナイフマークや凸凹を取るため、手持ちの電動カンナで削っていく(自動鉋に通す勇気はない、手押し鉋ならあるいは大丈夫かも、だが幅が足らない)。ある程度目違いが取れたら、さらに手持ちのベルトサンダーで均した後、3種のサンドペーパーで磨く。塗装はWATOCO オイル(ナチュラル、材の色はあまり変えたくない)。完成度はイマイチ。クランプできないところにすき間が出た。次回はもっと丁寧に作る。クランプ治具を考えてみよう。
「告発のとき」を観た。失踪したイラク帰還兵の息子を捜索する父親が、アメリカ軍が封印しようとする真実に迫るサスペンス。2003年に実際に起きた事件を基に映画化とある。缶コーヒーのコマーシャルに出てるトミー・リー・ジョーンズの渋い顔と演技。彼の役といえばエイリアンを見破っては殺しまくるエージェント、逃亡者のリチャード・キンブルを執拗に追うジェラード警部などが思い出される。テレビドラマ「逃亡者」見てましたネー。今でも覚えてる”リチャード・キンブル、職業医師。正しかるべき正義も時としてめしいることがある……”というナレーション、だが ”めしいる”が分からない。「めしいる」だったと思うが漢字も意味も分からない、聞き違いかもしれない。日本語だろうに広辞苑にない。
シャーリーズ・セロンが刑事役。髪をひっつめ美貌を封印。同僚の下品な悪意をものともしない強靱な魂。どうしてなのか分からないが、彼女はいつもじゃけんにされる。アメリカ人は同僚の美人が疎ましいのかもしれない。鋭い眼光で真っすぐ相手を見据える、その迫力ある眼差し。彼女なくしてこの映画は成立しません。
トリトンのルーターテーブル。既存テーブルに埋め込んだ。精度はいまいちだ。フェンスのスケールが見にくいので、シラガキ(白柿)でプラ板に線を引き目盛りの上に張っている。抽斗底板の溝を掘る程度なので今のとこ不自由はないが、框組(かまち)やあられ組みなどするようになれば精度が必要になるだろう。ビットの取り付けは、いちいちルーターを外さなければならない。金がなければ手間を惜しむなの精神で対応。微動装置などはなく、ビットの出は、ルーターのフランジをフリーにし床下用?の金具(名前は分からない、ホームセンターで売っている、の最小)を手あるいはレンチで回している。何の工夫もなくそのまま使用、何とか上下する。
フェンスやビットがスムースに精度良く移動するものに憧れる。平行移動するものに弱い。XYスライダーにも弱い。なんといってもフェンスだ。微動などということばを知った。コンマミリ移動できるという意味。安物はここが弱い。またモーターがうるさく、がたがある。プロなら、いい機械で気持ちよく仕事が出来る環境が一番だろうが、アマは精度のない機械で、つたない技術。あるのは時間だけ。従って他愛ないものにも、ぼうだいな時間をかけて取り組む。
インターネットが始まる以前にパソコンを買った。当時でもパソコン通信・BBSは、はやっていた。PC9800、NECのPCを全部で5台買った。友人にも勧めた。ずいぶんNECの繁栄に貢献した。当時、パソコンで何が出来るの? と聞かれることが多々あり、答えに窮した。音楽の打ち込みに望みを抱いていたが、考えてみるとファイルを移動してるだけだったからだ。ドットインパクトプリンターが28万円した。もちろんモノクロ、というより白と黒だけ、1文字分を24ピンで叩いて表現する。
PCがMS-DOSからウインドウズに代わる頃、会社でマックを使うようになった。以来アップルのマックを使い続ける。自宅のマックも5台目だ。パソコンとの付き合いは長いが今でも出来ることは多くはない。しかし、一度パソコンにとりつくと途中で止めることは出来ない。冷蔵庫みたいなもんだ。
そう言えば冷蔵庫がサーバーになればと、昔友人が言っていた。常時電源は入っているし、冷えてるし、うってつけではないか。最近しゃべる家電が増えた。「炊飯を開始します」、「はいはい、お願いします」家人はいちいち応ずる。そう遠くない将来、冷蔵庫が夜中しゃべりだすかも。地震情報、災害警報、緊急情報、火災警報、天気予報。液晶画面が付いた冷蔵庫を見たことがある。もう一歩だ。モーターが付いてるからノイズ対策が進まないのかも。無線RAN、もちろんタッチディスプレイ。庫内の中身もリストアップし、レシピや消費期限を表示する。冷蔵庫にある限り腐らない、ということになるかも。
おっとパソコンの話しだった。今は、メールもあるし、インターネットなくしては情報収集もままならない。ネット銀行や通販も便利。弊害や犯罪も指摘されるが、死ぬまで放せない道具だ。すべて正しいとは限らない現実の世の中に、バーチャル世界も突入した。おたくの世界から普通の世界になったのだ。だからちゃんと品物も届く。
昔「2001年宇宙の旅」というSF映画でコンピューター「HAL(ハル)」は普通に話す、しかもインテリ。とっくに2001年は過ぎたが「2010年宇宙の旅」というのもあった、来年だ。いつになったらコンピューターと普通に話しが出来るのか。生きているうちに是非お願いしたいものだ。
ところでYouTubeでこんなのを見つけた「MAC VS PC」。字幕が無いので意味も意図もわからない。エイプリルフールに500万かけてペンギンを飛ばすCGもあったから、愉快なことにお金を惜しまない人もいるのだろう。
重箱を作ってみた。材はウオールナット、木肌は思ったより導管が太く、緻密な材ではない。かなり神経を使って作ったつもりだったが左右で大きさが違う。測らなくても分かる。ふたが一方向閉まらないからだ。側板は留めで作りボンドで接着。接着剤は食品を考慮して膠(にかわ)系を使用。膠は温めるととけるため、修理が可能。フタや底板は3枚接ぎ。実は留めの方向を間違えたため、当初予定のサイズより小さくなっている。素人木工では時間が開くため、しばしば間違える。失敗の1回1回が経験。「経験とは求めていた物が手に入らなかったときに、手に入る物」、けだし名言だが、痛い。木工はリスクの高い作業だ。そこがプロのプロたる由縁だろう。いちいち間違えていては商売にならない。
塗料はカシュー。材に十分ペーパーを掛け、カシュー下地2号を塗り込んだのち拭き取り、ペーパーを掛ける。けっこういい色になる。次に内側部分だけカシューサフェーサー黒を2度下塗りし、ペーパー掛け。ここまでは組む前にやっておく。組み立てが終わってから外側にマスキングして、内側はカシュー黒を2度塗り。次に外側やふた部分にカシュークリアを塗り込む。水研ぎし完成。写真の缶から出ているサランラップは塗料表面をラップでおおい、出来るだけ空気に触れさせないため。サランラップよりポリラップが丈夫。出来上がってはみたものの、匂いがきつくとても食品を入れる気にはならない。水漏れは無いようだ。
デパートでときどき触ってみるが、けっこうガタのあるものも多い。もう少し余裕を持たせてもいいのかも。しかし、市販品の塗装はどれも乾いたいい色をしている。機会があれば聞いてみたい。木工は塗りが肝心、やはり漆に挑戦しなければ食器類は無理かも。
塗料は大橋塗料で購入。詳しい塗りの小冊子もついていた。10,500円以上で送料、代引き手数料無料。カシューシンナーはホームセンターに大きい缶がなく、高価。結構使うので4リットル3650円がお買い得。
大まかなサイズをPDFにしておいた。
このバイスは、スピーディーに厚さを調整できる。ハンドルを反時計回りに1回転させれば、ロックが外れ前後にそのまま引き出すことが出来るのだ。良くできている。瞬時に材の厚さでバイスを設置できる。オフコーポレーションで購入。2種類あるが小さい方にした、不都合はない。軟らかめの材で当て木をセットした。作業テーブルに後付けなので、まず2×6材にボルトで固定、その板ごとテーブルにビス留めした。木工では刃物を使う際、材を固定するのが常道。不安定な材に刃物を振るうと危険を伴う。さまざまな方法で材を固定するノウハウがネットにあふれている。
ぺんてる筆ペンが書きよい。中字、極細、薄墨の3種類を使う。のし袋を書くのに使用するのだが頻度はすこぶる少なく、すぐインクというか墨汁がどろっとしてくる、あるいは無くなる。そこで、ホルベインの水生アクリル塗料ブラックを使ってる。インキが無くなったら、これを数滴チラシなどに垂らせばOK蘇る(もちろん墨汁でも可だが固まるかもしれない)。もともと筆部分は悪くなってはいない。ものは大事に使わねば。聞いたことある言い回し、ダッシュ村だ。
名前、住所、御祝、御仏前、御供、御香典、餞別だけは練習しておかねばならない。習字を習ったことがないので「冠婚葬祭 表書き毛筆辞典」柏書房 中原哲監修を参考に書く。習字を習うというのは表現がおかしい。字を習うのが習字だ。しかし、習字には筆をつかうという了解があり、漢字を習うのは国語で、習字とはすなわち書道のことをいう。書道の指導を受けることが、習字と言うことだ。高校まで習字の時間はあったから正確には習ったことになる。従って先の「習字を習ったことがない」といのは特別な指導を受けてないという意味。でも日本人なら書が分かる。いい字は見ていて気持ちがいい。
クローズアップ現代で無頼派棋士、名誉棋聖・藤原秀行氏の死に直面した書を見た。迫力ある字だ。最後に弟子達に贈った言葉が「強烈な努力」。まったく恥じ入るしかないが、努力できるのも才能と言うことにしておこう。ドーパミンが出続けるため、止めることが出来ないのだ。誰しも快感には服従するしかない。問題なのは快感が何によってもたらされるかだ。数学の難問を解く快感とピーナツを食べて得られる快感が同じはずはない。私の座右の銘「紐はどこが切れてもそこが端」。
暑い季節がやってきた。夏風呂に入ると、出てからが暑い。脱衣場に扇風機のある風呂を見かける。昔利用した銭湯にも、たしかあったと思う。下着を着ける前にひと風当たる。クーラーでは寒い、この時ばかりは扇風機でなくては、と思う。我が家にも設置した。ドライヤーいらず。全身からあっというまに水分が飛ぶ。ぜひオススメしたい。場所も取らず安い壁掛けの扇風機で十分、当然ながら工事も簡単。デザインが気になるところだが、扇風機にデザインを求めるのはよそう。壁裏の垂木を探してつり下げ金具をビス留め、電源コードをコンセントに差す。コンセントが遠い場合もあると思うが、そこは何とかせよ。
新築の場合は脱衣場、あるいは洗面所の上部にコンセントをつけよう。扇風機を隠すことも考慮したい。すでにエアコンを設置済みですか。夏は送風にしているし、冬でも震え上がることはない。失礼しました、脱衣場にエアコンを付けましょう。
毎日エコのオンパレード。白熱電球の製造中止が相次ぐ。一斉に買い換えとなるとこれまた大量のゴミが発生。電球型蛍光灯は900~1500円と高価。我が家ではまだ1個もない。すぐ点灯しなくてはならない場所が白熱灯だからだ。クイックランプ付き(パナソニック・パルックボールプレミアQ)は1500円。次に来るのはLED電球だ。すぐつく、省エネ、長寿命と良いことずくめ、だが値段が破格に高い。しかし、ここへきて半額合戦が起きそうな展開になってきた。もっとも2000円を切るまでは買えない。
●薄型いちおしTV
32Vでは日立UT32-XP800、37Vでは東芝37Z8000、42VはパナソニックTH-P42V1、46Vは東芝46ZX8000、液晶とプラズマの差は縮まったとはいえ42V以上はやはりプラズマだろう。パイオニアの撤退でプラズマはパナソニックと日立だけになってしまった。パネルを生産してるのはパナソニックだけ。
●BDレコーダーを買う気になれない。ブルーレイのソフトが少ないことやTVがデジタルでないこと、いまのところアナログチューナー搭載機がほとんどで、もうすぐいらなくなる。地デジチューナー2基搭載機種は少ないし、高価。現在でもDVDレコーダーなら地デジチューナーだけ搭載でHDD250Gが安価で売られている。BDレコーダーの使い途としては、ビデオカメラからの録画だろう。シアターではBDプレーヤーが使われているそうだ。BDプレーヤーといえばソニーのPLAYSTATION3が選択肢に入ると思うが、実力はどうなんだ。値段は最安ライン。
●地デジ用のアンテナがおしゃれになってきた。マスプロ電工(U2SWL)H600×W180×D144mm壁面に取り付けるタイプ。設置後でもプラスマイナス45度の範囲で動かせる。日本アンテナ(UDF80)H431×W270×D61mmの方は室内・屋外設置。
最安U2SWLが7770円、送料込みだと2位の方が安い(写真左)、UDF80が8004円。マスプロに引かれるなー。
●家電選びの達人
「消費電力は10年前の半分」。このセリフは10年前にも、いや20年前にも聞いた記憶がある。毎年聞く。うちの最も古いエアコンは、エアコンではなくクーラーなのだ。冷房専用。ざっと20年以上前にはなるはず。今回のエコポイントでちょっと考える。各社の最上位グレードならどれを選んでも十分満足できると、つれない。APF値5.0以上が必須、らしい。
三菱 霧ケ峯MSZ-ZW289 最安120000円
日立 白くまくん RAS-X28Y 最安147000円
パナソニック エアロボCS-X289A 最安134000円
東芝 大清快 RAS-281PDR 最安111000円
シャープ キレイオン AY-Y28SX 最安139000円
ダイキン うるるとさらら AN28KRS 最安14600円
テーブルの縁に飾りを切り込んだり溝を掘ったり、ビットを替えるだけで板にさまざまな加工ができる。楽しそうな道具なので買ってみた。それまでこの道具の使い途を知らなかったし、今でももっぱら溝を掘ることが多い。框(かまち)組やアラレ組などやってみたいが、自信はない。トリマーと同じような用途だが作りがごついやつをルーターという。ルーターはルーターテーブルにセットして使う場合が多い。トリマーは軸径が6ミリ、ルーターは12ミリ、8ミリと6mm。日本製のビットは単位がミリだが外国製はインチなので軸径が若干違う。そこで外国製ビットが使えるように軸の径を12mmから12.7mmに変えるコレットチャック、6mmを6.35mmにするコレットコーンなるものがある。どちらもオフ・コーポレイションで買える。
木工では必需品と言える道具だろう。抽斗の底板を入れる溝を掘る場合も蟻溝も、これなくしてはとうてい出来ない。ビットも各種必要だ。ルーターは回転数を可変出来るが、トリマーにはその機能はなく、しばしば材が焼けるし大型ビットは扱いが困難。そこでスピードコントローラー=写真下=の出番となる。
トリマーを使いアラレやアリ組を掘るジグ(英語でjig、日本語では治具という漢字を当てる。なかなかうまい、漢字からは読みだけでなく意味も何となく分かる優れた表記方。ありがたい)がある。本来このような組み方は素人が手を出せる代物ではないし、職人への壁は非常に高い。アメリカ人は道具で解決する。従ってアメリカではさまざまな治具が開発されている。素人木工の世界はアメリカがはるかに進んでいるのだ。リョービもマキタもアメリカで工具を売るが、治具関連はほとんど無い。マキタの社長のインタビューを見たことがあるが、日本の素人市場を相手にしてなかった。
そういえば、オーストラリアのTRITON社が日本から撤退したらしい。持ってるのはルーターテーブルだけだが、なぜか残念。