masumiノート

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ガソリンスタンド過疎

2010年12月01日 | ガソリンスタンド

画像は12月1日 朝日新聞より



8月14日の「ガソリンスタンド過疎地」
http://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/5dac4369070803bae6a6b17ec0c6e6c3
に書いた七ケ宿町等の事例を取り上げている。


記事の最後の文章だけ載せます。

規制緩和が生んだ企業の競争は一定の消費者利益にはつながる。
その一方で地方の生活者にしわ寄せが及ぶ問題はここでも横たわったままだ。

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今は、山間部の過疎地だけが問題として取り上げられているけど、近い将来都市部でも
「気が付いたら灯油の配達をしてくれるガソリンスタンドが無くなっていた」ということになるかも知れません。

都市部の消費者は「うちは酒屋(米屋)さんから灯油を配達してもらってるから関係ない」と思っているかも知れませんが・・・
その酒屋(米屋)さんの灯油の仕入先は地場のガソリンスタンドだったりします(^^)

過疎地のガソリンスタンドは、国や自治体の補助によって命を繋ぐことが出来るかもしれないけど、都会でも無い田舎でも無い中途半端な場所で、広域業者や販社が進出してきているような場所の地場のガソリンスタンドは、「数」があるという理由で国や自治体の支援を受けられず廃業に追い込まれる可能性が高いかも。

気が付けば、市内にはフルの店は1店舗しか無くなっていた!なんてね。

セルフは配達はしてくれないし、農機具用に携行缶に給油しようとしても断られるし、混合なんて売ってないし・・・
えらい遠いフルのガソリンスタンドまで買いに行かなきゃならない、なんてことになるのかも知れませんね。

都会の若年層の消費者は「GS過疎地問題なんて自分たちには関係ない」と思っているかもしれない。

けれども、いずれは高齢者になり車の運転も出来なくなるかもしれません。
又、勤務先の企業はどうでしょう?
灯油や軽油、更には少量ガソリンの配達まで頼んでいませんか?

地場のガソリンスタンドは採算に合わなくなった今でも、これまで通りの形態でお取り引きをさせて頂いています。
広域業者の掲げる看板価格を引き合いに値下げを要求されるのは本当に辛いものがあります。

一個人の消費者なら値段だけを選択基準にしても構いませんが、企業なら安定して供給を受けられる方が大切だと思います。

地域社会に安定供給をさせて頂くために系列であることを選んだ販売店に対して価格のことをとやかく言うのは賢明とは言えないと思います。


しかし、系列でありながら業転を入れて安値に追随する店があるからハナシがややこしい。
外からはどの系列販売店が業転を取っている店なのか判断できませんからね。

だからこそ、元売は出荷した玉の行方には最後まで責任を持つべきなのです。

それから、今日のぜんせきに載っていた消費者の声、明日ブログ記事にしますが一つだけ。

「元売は系列販売店にこそ安く卸すべき」


系列玉の締め付け

2010年12月01日 | ガソリンスタンド

11月30日 燃料油脂新聞より 

静岡県内のSS業者の間で、業転購入が再び帰路に立たされそうだ。

複数の特約店の話によると
「元売各社は系列店に対して系列玉への締め付けを再び強化しているようで、業転購入を見合わせている特約店が増えている」と話す。
また
「最大手系列で業転を購入している特約店は、ほとんどなく厳しい状況だ。安い業転のメリットは大きい」という。
元売は「今後は業転の購入に厳しく対処していく」と言い切る。

元売担当者は
「確かに業転は元売が放出している。しかし元売のサインポールを掲げて業転の購入が許されるのか。無印スタンドになってから買うのが本来の姿だと思う」

 業転を仕入れている特約店は元売の考え方を非常に冷ややかに受け止めているようだ。

特約店社長は業転を取るなと元売が言うのなら、業転を一滴も出すなと元売に言いたい」と強調する。
かりに同社が業転購入をやめた場合、赤字に陥ってしまう。 

系列玉に縛られている有力特約店でも

「仕入れの自由は無い。交渉も出来ないでは、ビジネスとして不自然さを感じる」と指摘し、

仕入れ価格を消費者に公表
していることについても
「そんな業界はない」と納得できない様子だ。

サインポールを掲げながら業転仕入れが許されているSS業者の存在は、系列玉に縛られているSSには不公平と映る。

 元売の責任が問われる局面だ。

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 元売は本当に自分勝手だなあ。

余っている時にはジャンジャン業転玉を放出して、あとは知りませんって顔してるし。

新・新仕切りでは業転価格を仕切り決定の指標にしているから市況操作も思いのままってコトだよね。

「サインポールを掲げていながら云々」ってハナシは、矛盾だらけの元売さんには言う資格は無いと思うな。


表の顔は「ええ格好」
裏では業転出して、こっちには目を瞑り、あっちには締め付けて。

仕切り価格をマスコミに公表してるけど、不当廉売や発券店値付けカードから透けて見える「差別対価」に業界人でもワケが分からない。

※しかも間に特約店が入り、その特約店のマージンもマチマチだから、販売店に入ってくるときにはマスコミに公表した仕切り通りでは無いのだから、その点も世間に知らしめてほしいものだ。

リッター当たり4円のブランド料、50リッター入ったら200円。
車種によったら1回の給油でそれくらいの数量になりますよね。 

消費者の皆さんは、給油の度に「元売のブランド料が含まれたガソリンを買っている」と意識したら、どう思われるのでしょう?

もしも元売の考えているようにブランドにそれだけの価値があるのなら、ガソリンスタンドに入って、値段を聞いて、「高い」と言って給油をせずに出て行かれる、なんてことは起こらないのでは?

ガソリンなんて目に見えない消耗品でしか無い商品に、ブランドの価値を見出すのはかなり困難な作業だなぁ・・・