masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

こんな感じ

2011年11月07日 | ガソリンスタンド

11/5 燃料油脂新聞より

仕入れ格差を反映して店頭格差20円


SS数減少続く
「残存価値高まる」の見方も


先行き不安で、地元3者販売店の業界撤退増加 (特約店も引き留めず)


兵庫県、上半期で9社が廃業



本当にこんな感じなのです。


あなたがお住まいの地域が、

「気が付いたらガソリンスタンド過疎地になっていた」

となる可能性は大なのです。


※当店のある地域は、幸か不幸か地場の3者店が全て閉鎖してもガソリンスタンド過疎地にはなりません。









新規取引を断ることが多い、その理由

2011年11月07日 | ガソリンスタンド

「さぁ~て、どうします?」の続きです。

ズバリ、
価格が折り合わないからです。

■「窓拭きも何もしなくて良いから安くしてくれ」
※セルフはサービスがないから安い、という誤解。

サービスがない、配達用車両を持たないなどの経費削減もセルフが安い理由のひとつですが、一番の理由は仕切り格差」です。


■「親会社と同じ単価にしてくれ」
※親会社は発券店値付けカード(流通カード)で給油に来られている会社です。
単価は発券店が決めるものなのでこちらでは分からないこと、又(掛けでの取引で)「安値を求めるのであれば当店では応じかねます」とお答えします。


発券店によって、当店の仕切りより安い単価設定や、逆にこれなら現金会員の方がお得なのに、という単価まで様々です。
そして発券店同士でも客の取り合いがあるのか、
「会社から言われてんけど、来月からカードが替わって違う元売のスタンドで入れなあかんらしいわ。
だからここで入れるの今日が最後やねん」
と挨拶してくださる方もいらっしゃいます。


・・・・・

灯油の配達は、
以前、アルバイトが居る頃はお受けしていましたが、それは巡回業者で買いそびれた時だけの利用だったり、又、(セルフやホームセンターと比べて)「高い」と言われたりしたので、そういう方を相手にしても利益が出ないどころか不愉快な思いまですることになりますからお断りすることにしました。

今は人手がなく、既存のお客様だけで手一杯なのでお断りせざるを得ません。

ガソリンスタンドの数も減り、高齢化社会で灯油配達の需要が増えるかも知れません。
しかし、灯油の配達のために人を雇うと、冬場は良いとしても年間ベースで考えると人件費が出ないでしょう。

トータルで利益が出せるのなら良いのですが、業界の歪みにより適正利益を得るに程遠い現状と、又、消費者も“使い分け”をする以上仕方ありません。


地下タンクの補助金が出ても、地下タンクそのものを入替えるSSは少なく、多くが「電気防食で対処する」というのはどういうことでしょうか。

うちの場合、“様子見”です。

近い将来、公正で公平な仕切りになるのが確実なら、全額自己負担してでも設備費に再投資します。
けれども、「系列販売店は、系列外(業転)から仕入れなければ生き残れない」ようなこの異常な状態が続くのであれば、
補助金も再投資も、ドブに金を捨てることになる公算が高い。

健全な業界になることが確実なら、人を雇い入れて灯油、軽油の配達もどんどんお引き受けします。


以前は、「うちは地下タンクの規制さえなければ生き残れる」と思っていました。
少し前は、「地下タンクの件は何とかクリアできそうだ」と喜びました。

けれども
先日のように、他社から得意先へリッター当たり10円も安い見積りで営業攻撃をされたら・・・

これまでより更にシビアになるであろう経済情勢で、果たしてお客さんはいつまでも高値に付き合ってくれるのだろうか?・・・

これらの不安材料から、電気防食で取り合えず法規制をクリアして様子見をするしかありません。


しかし、「さぁ~て、どうします?」の記事にあるように、様子見すら躊躇する販売店があるのが、この業界の現実です。


外から見てる分には地域のガソリンスタンドがそんな悩みを抱えていることなど分からないと思いますが、そんな感じです。


私は今ある地場の販売店がこれ以上閉鎖することなく存続してほしい。
配達とかやっていないセルフは減っても困らないから知ったこっちゃないけど、

ロットが少なくても地域の高齢者や企業へ、灯油、軽油の配達をしている地場の販売店はこれ以上減っちゃだめだと思う。

地域に関係なく、系列、PBに関係なく。
地場のフル販売店は残らないと!!



生き残るために系列でありながら系列外の業転を仕入れなきゃいけないような、
そんなヘンテコリンな今の仕組みは変えていかなきゃいけないと思う。

思うのだけど、良い方法が見つからないのです。