これ、販売価格の差です。
安売り店(大型セルフ)の2社(三菱商事系と昭和シェル系)の店頭価格が先月末現在127円
商事系はさらにプリカで3円引き
隣接するJX系特約店フルSSは147円
地場業者の声
「2社はわれわれの仕切り(税込み約137円)以下の値段を掲げている。
周りの軽油価格と変わらない値段でレギュラーガソリンが販売できるはずがなく、100%業転仕入れとしても逆ザヤになるレベルは明らかに不当廉売。
格差の拡大は看過できない問題であり、今こそ格差是正のために立ち上がるべきだ」
別の業者の声
「公正取引委員会が春先から県内の大手業者を回っていると聞いたが、今のところあの2社に対しては何のおとがめも無い。
福井の三谷商事の件でも立ち入り検査後は結局うやむやのままで、公取委に期待するほうが間違っているようだ。
最近の価格高騰でお客からは苦情を言われ、どんどんセルフに流れ、
石油業界はまともに商売しているほうが悪者扱いされる異常な世界だ」
この記事の横に全石連部会長「適正なコスト転嫁強調」という記事がありますが、
現状のままでは到底無理なハナシです。
業転玉で安値販売するPB
それに対抗する元売子会社販社や量販店
こちらはインセンティブだか何らかの支援を受けているのか知らないけど、安売りできる仕切価格を確保しているんでしょう
その一方で、
安売りの、穴埋めのためかと思うような4円ものブランド料を乗せられた仕切価格の地場3者店
それゆえ、
(安値に流れる消費者を前に)
安値に追随しようとして、或いはマージン確保のために業転玉を取る系列販売店
転嫁すれば良いのは誰に言われなくても分かっている。
だけど、
不公平な仕切りが元になっている価格競争の只中で、どうしてそれが可能でしょう。
安値に流れる消費者を前にして、どうしてそれが可能でしょう。
この上の、「ガソリン20円格差」の記事の中の147円の系列フル店にしても、
「公用燃料」へのコメントでA山さんが「160円/リットル」と書いてくれたように、もし本当に適正なコスト転嫁をしていたら価格差は20円では納まらない。
(因みにうちの店頭価格は151円ですが適正なコスト転嫁には程遠いです)
「ガソリン20円格差」
安売りの店より20円も高い147円という売り値ですが、
頑張って頑張って、ギリギリまで値段を下げての147円だということを、
そして自分の店のお客さんにも公平な値段で売れるように、「価格改善を」「公平な仕切りを」と願い訴えているのだということを、
世間に知ってもらいたいのです。
仕切り格差や差別対価、発券店値付けカードによるマージンの搾取など、
業界の抱えている問題をそのままにしては、適正なコスト転嫁など出来るわけがない。
昨年の3月に出た「今こそ非常事態宣言」は一体何だったんでしょう。
系列販売店に業転玉を斡旋する組合
証明付き業転玉ならOKなどと屁理屈をこねくり回して、本質を正そうとしない全石連
これでは系列100%仕入れを続けている系列店は身の置き所が無い。
>石油業界はまともに商売しているほうが(消費者からも業界の中からも)悪者扱いされる異常な世界だ。
PS
「適正なコスト転嫁強調」の記事から一部転載
この日の会合では、現物中心の製品取引仲介を行っているギンガ・エナジー・ジャパンを招き、現行の近畿圏から全国展開に乗り出す石油製品のネット上の陸上現物先渡取引市場に関する説明も聞いた。
ガソリンなどの現物を1キロリットルから注文、調達できる仕組みだが、中村部会長は「個々の判断で対応してもらう」と述べるにとどめた。