masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

SS撤退が継続中

2013年01月19日 | ガソリンスタンド

ガソリン格差最大20円(1月19日燃料油脂新聞)


同じ県内でこの価格差
業者からは不満の声、消費者からは不信の声があがっている。

「今儲かっているのは、PB-SSと浮気が上手い業者」


業転との付き合い方大事「やむを得ない」

「業転なしでは戦えない」
ガソリン販売量が月間60キロリットルほどの販売店も多く、最低限の利益確保のため業転購入もやむを得ないとする販売店が増えている。
「系列仕入れにこだわるなら廃業した方が得」とまで言い切る。
※そうですよね(苦笑)。
だけどそこでナゼ「だから業転」となるのか?ナゼ「系列は系列仕入れでやっていけるように業界を是正しよう」とならないのか?

確かにもう10年以上も、変わらないどころか悪くなる一方だもんネ・・・
諦めたくなる気持ちも分かる。
うちの店の販売数量も年々減少してきて、今じゃガソリン60もないよ。 それでも系列100%。


まだmasumiさんは諦めないよ。



SS撤退が継続中 地下タンク問題、仕入れ格差背景


近畿でも厳しい経営環境からSS撤退が継続中だ。
今月末に消防法の猶予期限が迫るSS地下タンク老朽化防止対策が背中を押す事例が大勢だが、業転垂れ流し、業転と系列仕切りの格差解消など抜本是正の遅れによる先行き不透明感も撤退背景になっているとみられる。

長年SS経営に携ってきた特約店主からは「いつまで経っても業転垂れ流しを止めず、一方では系列店の業転買い封じに奔走。
また陸上業転をベースにブランド料、配送経費など上乗せ連動加算した現行仕切り体系を制度化。
常に業転と仕切りの格差が5-6円程度以上開き、系列不利が常態化。
(※これは特約店の仕入れ時点かな?販売店になるとここに特約店マージンが加わるから更に差は開くのだ)

担保を積んで系列1本で忠誠を尽くしてきた(※1)販売業者ほど経営困窮に追い込まれる。
特約店の意義や存在感も否定され、元売に制度など抜本是正の意志も感じられない状況では、業界に残る意欲も喪失される」と厳しく指摘する。

近畿では、平成26年3月末に迫ったエネルギー需給適正化法に向け、
一旦PB(プライベートブランド)化した後、系列復帰した業者も少なくない。
だが店主からは
「PBの時は黒字転換していたのに、系列復帰で一気に赤字転落した。業転と仕切りの格差に自店の販売数量を掛け合わせた分がそっくり赤字額になっている」と、格差問題がSS経営の大きな障壁になっている事実を指摘する。

「業転をいくら垂れ流しても、元売にとって一定の利益保証がなされる現行仕切り体系は、明らかに元売有利、系列店不利。
独禁法上の優越的地位の濫用ではないか」と、制度改正など抜本是正を訴える声が絶えない。 

(※1)ウチの店は元売に忠誠を尽くすために系列100%仕入れをしているわけじゃない。
「11.3円も安い業転玉」に書いたように、お客さんを欺くようなことが出来ないからです。
特に取引先の元売の保証を必要とする企業様のためにも。


**********

ずっと書いているけれど、閉鎖の本当の理由は「仕入れ格差」(仕切り格差・差別対価)です。

「系列仕入れにこだわるなら、廃業した方が得」というような現状なのです。

仕切りが同じなら、地場の3者店は絶対に敗退させられたりしません。
だってもう15年以上も前からの差別対価や仕切り格差の中でも、系列100%で、こうやって営業を続けているのですから!

規制緩和以降の、そうした仕入れの差別や格差が無ければ、地下タンクの費用も補助金なんて必要としなかったし、身内に跡取りが居なくても社員が後継者として名乗りをあげていたと思うんですよね、全
国的にね。



PB-SSになったガソリンスタンドだって同じです。
お店を守りたかったからです。
浮気組さんだって同じです。
お店を守りたいからです。

それはもちろん生業だから。
それで生計を立てなきゃいけないから。
だけどそれだけじゃない。
だってそれだけなら身銭を切ってまで続けない。

お客さんのため・・・なんて言うのも、
うーーーん。それもあるけどチョット違う。それだけじゃない。

地場の店としての意地もある。

仕切りで優遇されてる大手なんかに負けるかよ( ̄へ  ̄ 凸
...ナンテネ|ヘ(´ω`)ゞ
エヘッ、ごめんちゃい。負けてますね、ハイ。 (・・*)ゞポリポリ

いやでもね、もうね、何でそんな状況で続けてるのかって訊かれても、これはもうマジ複雑で上手く答えられない。
だってmasumiさんは「辞めたい」って「店を畳んでほしい」ってこうちゃんに泣いて頼んだんだんだから。
でもやれるとこまでやるってなったら、やっぱこのまま簡単にやられちゃうわけにはいかんでしょ。

金儲け主義の元売や大企業なんかにこのままイイ格好させたままで、
薄利しか取れない仕組みを押し付けられてるのにぼったくりとか、
誤解されたままで店を畳むことはできんでしょ。

ごめん。ちょっと酔っ払い(笑)

何かね、誤解されたままで閉鎖になっちゃった同業者のことを思うとね、泣けてくるんだよね。







***お知らせとお願い***


初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。








燃料を切らすわけにはいかない。

2013年01月19日 | ガソリンスタンド

18年前のこの日・・・
masumiさんは灯油の計量器の前に一日中張り付いていました。

1.17 阪神淡路大震災
当日は仕事には殆ど影響もなく、お客さんたちと「えらい揺れたな」とか、「神戸は大変なことになってる」とか、そんな会話を交わしていました。

翌日だったでしょうか・・・(?)
「元売の配送ローリーが動かない」と特約店から連絡があり、さぁ大変。

この地域は直接の地震の被害はありませんでしたから、道路も普通に車が走っていますし、お客さんも平常と変わらぬ様子で給油に来られます。

「燃料を切らすわけにはいかない!」

当時は従業員がアルバイトを含めて5-6人居ましたので、閉店後、夜中に3台のローリーに分乗して他市の同業者のところへ燃料を分けてもらいに走りました。
(※系列販売店が業転玉を使うのはこういう非常時のためだったハズです)

翌日もそうして何とか燃料を確保し、お一人10リッターという制限は設けましたが価格はそのままで営業を続けました。

後日、ニュータウンの知人に、「○○の店は閉めていたから灯油が買えなくて困ったのよ。masumiさんのとこがお店を開けていたのなら買いに行けば良かった」と言われました。
○○の店とはニュータウン開発で進出してきた、本社が多府県にある広域業者でした。(※でした、と過去形なのは、その会社は既に撤退して、給油販売所(店)は現在元売販社のものになっているからです。又、その後フルからセルフへと営業形態も変わりました)

当時はインターネットや携帯電話もまだそれほど普及しておらず、どこのお店が営業しているかなどといった情報が取れなかったのです。

それでも店の前の道路には給油待ちの車がズラリと並びました。

幸いほんの数日で元売ローリーが来てくれるようになりましたので混乱はすぐに収まりましたが、その後は「神戸の親戚のところへ持って行ってやりたい」という方に水道水を分けてあげる日々が結構長い間続きました。

それにしてもたった数日、元売のローリーが止まっただけでもあの有様だったのですから、
東日本大震災後のガソリンスタンドは本当に大変だったことと思います。


・・・そして、
その時のことを教訓に中核SSの整備などが計画されているのですが・・・
(前記事の業界紙の画像に、「中核SSなど関連約170億円」今年度補正予算案を決定という見出しがあります)

緊急時・大規模災害発生時の被災地などでの石油製品の安定供給確保を目指す中核SSの整備。

地場の3者店の多くは、この中核SSの対象外なんですよね・・・
“中核”ですから・・・・
要するに蚊帳の外。

災害に備えた設備などは何もないから、そういう事態になったら“手回し”で給油するとか、「人力」に頼るしかない。

18年前ならこうちゃんも若かったし、何より従業員の数がありました。

・・・
東日本大震災のときのガソリンを求めて殺伐としたニュースを見て、恐ろしくなりました。
もしこの地で又117のときのような事が起きたら、次は営業をお休みするかも知れません。
「掛け会員さんの電話を受けて、その方にだけ」という方法を取らせてもらう事になるかも知れません。

そういう非常事態時でも、給油に来るのが“今の常連のお得意様”だけなら何も不安にはならないのですが、
117のときは、利用するお店を当店から進出してきた新規店へ変えていた人が来ました。
暫定税率のときはセルフのあまりに凄まじい行列から溢れた人が来ました。

恐ろしいと脅えて営業を休もうと考えてしまうのは、
普段は安値店を利用しながらそういう時だけ当店を利用しに来るような人の中に悪態をつく人間がいることが多いからです。

当市で供給拠点として活躍するのはニュータウンに出来ている自家発電設備を備えた大型セルフになるでしょう。

だけど・・・
市民がそこへ集中したら、恐ろしいくらいの順番待ちが起こるでしょうね。
きっと暫定税率騒動の比ではないはず・・・。


もちろんハード面を整える事は大事だと思うけど、“人力”を活かせるような状態をキープしておくことも大事なんじゃないかな、と・・・masumiさんは思う次第なのであります。


とはいえ、人力を活かすも何も今はもう、その“人”すら無くしているのが実情なのですが・・・(==;
トホホ...hoho

 

 

***お知らせとお願い***

初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。