masumiノート

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番組の感想です。

2013年02月25日 | ガソリンスタンド

 

初めて観ましたが、笑えない娯楽番組でした。

問題の本質から目を逸らし、蓋をした上では、・・・どんな言葉も無意味です。


確かに廃油(食用油)からバイオディーゼルを作る滋賀県のガソリンスタンドは素晴らしいです。
大義名分を掲げて、ビジネスを成功させておられる。

番組内で、「油の専門家だからできたこと」とおっしゃっていましたが、“元売にお勤めされていた”というトコロが、多くの3者店経営者との大きな違いなのだと思います。


創意工夫、アイデア、サービス・・・

自己啓発本に被れていた頃なら真に受けて自分を責めていたと思います。
消費者も敗退していく店をそういう目で見るでしょう。

しかしそれは、仕切り格差の無い公平な土俵上でのハナシです。
(リッター当りのマージンが10円あるかないかの商品に、仕入れの時点で10円もの価格差があるようでは公平な競争とは言えません)

いえ、分かっています。
ハンデを背負いながらも、創意工夫、アイデア、サービスで生き残っている店があることも。

けれども、そうでなければ存在することを許してもらえないのでしょうか?


多くの個人経営者は何も知らされることなく、この10年以上に渡って体力を削がれてきました。

2千万円もの投資でバイオ燃料を開発した経営者よりも、
私は、
自らも被災者でありながら、壊れて原型を留めていないガソリンスタンドで、手回しで給油作業を続けたスタンドマンや、
「地域の為」と、JAを辞めて地域で唯一のガソリンスタンド経営を引き継いだ井上さんのような方に、手を合わせて頭を下げたいと思います。


番組出演者の言葉からすると当店は“消えても仕方無い店”ということになります。
でもそれは目先の利益を追わなかったからかも知れません。

それから、
番組の中で、「トイレを貸し出すサービスをしているガソリンスタンドもあります」と専門家(?)の方がおっしゃっていましたけど、
それってサービスではなく、当たり前のことだと思います。


それにね、
目に見えるサービスより、もっと大事なものがあるのですよ。

分かって下さる方はきっといらっしゃると思います。





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