masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

しつこく書く。(最後のこうちゃんの言葉が肝)

2013年07月09日 | ガソリンスタンド2

こないだの日経の記事(※masumiのつぶやきとかツッコミとかを青文字で)

公取委、給油所の安値調達容認 店頭価格下落も

公正取引委員会はJX日鉱日石エネルギーなど石油元売り8社に対して、系列販売店が商社などから安いガソリンを仕入れることを認めるように求める方針だ。元売りが系列販売店に正規ルート以外のガソリン購入を禁じている取引慣行が独占禁止法に抵触すると判断した。安値仕入れが広がればガソリンの店頭価格が下がる可能性もある。 

※前記事に書いたように、これ以上は下がらないでしょう。
 
一時的に下がったとしても、中長期的にみれば「上がる」のではないかな?

 公取は7月にガソリン販売の実態を調査した報告書を公表する。この中で、元売り各社に是正を促す。
法的強制力はないものの、是正されなければ行政処分も視野に審査を検討する。

※行政処分も視野に?って・・・そんなに立場が強いのなら何で「系列外(業転)に安く卸すのなら、同じように系列にも安く卸しなさい」ってならないの?

何で「系列でも系列外から仕入れても良いように」なんてなるのかな?

 ガソリンは大きく分けて2つのルートで消費者の元に届く。1つは元売り各社が系列販売店を通じて「エネオス」や「エッソ」といったガソリンスタンドで販売する正規ルートで、流通量の8割強を占める。

※うーん。でも販売店へのアンケートでは業転玉を仕入れたことがあると答えたのが50%を超えてるんですよねー(~~;
 

 もう1つは元売りが正規ルートでさばききれない余剰生産品を商社などに卸し、独立系のガソリンスタンドを通じて販売するルートだ。商社経由で販売されるガソリンは「業転玉(業者間転売玉)」と呼ばれ、公取の調査では正規ルートに比べて1リットル当たり平均3.8円安いという。

※平均3.8円というのは特約店へ卸す時点でね。最大格差は6円超だったかな。特約店から3者店へ卸すときにも中間マージンに差があるから3者店の系列からの仕入れ値と業転玉との仕入れ値格差は10円を越えることもある。
公取委は特約店を販売店とみなしているかのようだけど、その特約店の下に3者店があることを忘れないでほしいな。

 公取が問題視しているのは、元売りが系列販売店に対し、正規ルート以外からガソリンを仕入れるのを禁じている取引慣行だ。安いガソリンの購入を禁じられた系列店が独立系に対して不利な競争条件を強いられているのを不適切と判断した。
余剰生産品の流通が始まったのは約30年前にさかのぼる。元売りは「系列店は元売りのブランドを使用しているため、正規ルート以外からの仕入れは契約違反」としてきた。しかし、元売りも最近は自社製品以外を混ぜ合わせてガソリンを販売している。このため公取は「元売りが優越的な立場を利用している」と指摘。取引慣行の是正を求めることにした。

※系列販売店で販売している揮発油は元売が連帯して品質を保証しているのですから、系列販売店が正規ルート以外から仕入れることを禁じるのは当然でしょう。
それに、これは取引慣行ではなく契約です。
 

7/10追記
>元売りも最近は自社製品以外を混ぜ合わせてガソリンを販売している。
※元売間のバーター取引(契約)は安定供給のために“国が認めたもの”でしょ。
元売間のバーターと販売店の他社買いを同じにすることはおかしいんじゃないかな。

 公取の判断の背景にはガソリン小売業界の疲弊がある。全国石油商業組合連合会によると、需要減によりガソリンスタンドの数は過去10年で26%減った一方、安値品の流通割合は20%から26%に上昇した。多数を占める系列店の経営が悪化しているため、仕入れ環境の適正化を促す。

※仕入れ環境の適正化というのなら流通ルートの1本化でしょう。

今現在の仕入れ環境は系列ルートは値上がりしているのに業転は値下がり、なんていうことが起こるような状態だからいけないのであって、マークを掲げている系列販売店とマークを掲げていない非系列販売店の区別(値差)は必要でしょう。
系列販売店が安い業転玉を仕入れても良いようになったら、マークを下ろしてPB(無印)になったお店はどうなりますか。

消費者にとっても、混乱を招くのではないでしょうか?


**********


JXエネ、系列給油所に「廉価ガソリン販売認めず」 (同、日経新聞より)

 JX日鉱日石エネルギーでガソリン販売などを担当する高橋章次取締役は28日、公正取引委員会が石油元売りに系列販売店による廉価ガソリンの仕入れ容認を求める方針を固めたとの報道に対し、「仕入れを禁止しているわけではないが、商標を掲げた系列給油所では直接供給のガソリンでなければ販売を認められない」との見解を述べた。

仕入れを禁止しているわけではないが、商標を掲げた系列給油所では直接供給のガソリンでなければ販売を認められない

???
どなたかこの日本語を訳してくだされ。

 石油元売りは「エネオス」など商標を掲げた系列給油所に「元売りが直接、もしくは特約店を通じた正規供給ルートでガソリンを卸している」(高橋取締役)。

 一方、元売りが自社でさばききれない余剰生産品は外部販売される。正規供給ルートより安い「業転玉(業者間転売玉)」として市場放出。商社経由などで仕入れた独立系の給油所が安売り攻勢をかけ、ガソリン市況低迷に拍車をかけている。

※商社経由などで仕入れた独立系の給油所が安売り攻勢をかけ、高値の正規ルートから仕入れている3者店は市況低迷に苦しんだ。
そして何故か元売子会社販社や大手量販店は、我々3者店の仕入れ値並みの売り値で、独立系に価格対抗。
(元売子会社販社や大手量販店にはブランド料は課されないのかな?あぁそうか、インセンティブでしたっけ。)


価格競争の蚊帳の外に置かれた3者店は「それでは生き残れない」「背に腹は変えられない」と業転玉を仕入れる3者店と、
「いくら苦しくてもお客さんを騙すようなことはできない」「安定供給のためにも」と、事情を知らない消費者から悪徳業者扱いされながらも正規ルートからの仕入れを貫いた3者店と・・・・


そんな異常な価格競争の結果、真面目な業者が消え、PBやセルフになっても敗退するものもあり、「設備投資しても回収も見込めない」と撤退を決断したもの・・・
そういう流れで、ガソリンスタンド過疎地や灯油難民が生まれた。

 系列販売店は元売りによって実質的に業転玉の購入と販売を制限されており、公取委は「(元売りの行為は)ガソリン流通市場の公正な競争環境整備という観点から適切でない」と考えている。

 高橋取締役は「公取委の公式な見解が出てから対応を考えたい」としつつ、「利用者は『エネオス』の商標を信頼して給油する。流通経路が異なる業転玉の販売は、利用者への裏切りとなる」と元売りの立場への理解を求めた。

※「いくらや?」と訊いて単価を知ると「高っ!」と言って去っていくドライバーが多い現実を元売さんは知っているのかな?
ENEOSの当店に来て、「そこのコンビニで貰ったんだけど、これ使える?」とエクソンモービルの割引券を出す消費者の多いことを元売さんは知っているのかな?
一個人の消費者にとっては、元売さんが思っているほどのブランド価値は無いように思うけど(苦笑)


(笑)masumiさんが頭に血を上らせてキーボードを叩いておる横でこうちゃんはのたまいました(笑)


公取委の“公式な”見解も出てへんねん。
そんな状態であーだこーだ言うたってしゃーないんちゃうか(笑)





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7月11日 以下追記
同系列内格差は6.9円でした。(※一般特約店で、です)


6月28日ぜんせき



あなたのTポイント、ホントに付いてますか?!

2013年07月09日 | ガソリンスタンドでの出来事

「ちょっと聞きたいんだけど」
発券店値付け(給油代行)カードのお客さんが車から降りてきて、「あのカードでの給油でもTポイントを付けられるの?」と訊ねられた。

(あぁ、又、付けられないことを伝えると不機嫌になられるのだろうな・・・)と思いながらも、一般的な個人のクレジットカードならポイントが付けられる(※例外あり)が、あのカードでは不可能な旨を伝えると、「そうだよね」とスンナリ納得してくれたのでホッとした。

話を聞くと、
先日セルフを利用した際に(そのセルフは給油レシートを持って事務所に入り、そこで精算?する方式らしい)
スタッフから「Tカードがあればポイントをお付けしますよ」と言われて、(会社のカードで給油しているのに僕個人にTポイントが付くっておかしいよね)と思ってその時は断ったんだけど、ホントにそんなこと出来るのかちょっと訊いてみようと思って、・・・とのこと。

masumiさんは言いました。

多いんですよねー、そういうの。
付けられもしないのに、さも付けましたみたいな顔をして、お客さんを騙すようなことをする店があるんですよ。
お客さんも一々ポイントが付いたかどうかなんて確認しないでしょ

「うん、僕もそんなのイチイチ見ないで(レシート)捨ててる(笑)」

でしょー。今度そこで同じことを言われたらTカードを出してポイントを付けてもらってください。
そんでレシート見て、何ポイント付いたんや?ってイケズ言うたってください(笑)
(レシートには載りませんと言われることもあるかもだけど^^;)
まぁ今日はよくぞ話してくださいました(笑)

「いやいや、ほんとだね、今度機会があったら(その店で)訊いてやりますよ(笑)」


**********


ほんとうにこんなつまらないコトするトコが多いんだよね、この業界。

一見さんの発券店値付けカードのお客さんでもTカードを出してくる方が多くて、「併用不可」を伝えると「いつもの店では付けてくれるよ!」と不機嫌になられる。
昔からうちを利用してくれていた発券店値付けカードのお客さんでも、ある日「Tポイント付けて」って・・・
「出張先で利用したスタンドでは付けてくれたのに」、って、その日から来店されなくなった方もいるよ。


「masumiさんの店では付けられなくても、セルフとか、その店では付けられるんじゃないの?」って?

小心者のmasumiさんです。
「イケズ言うたってください」なんて言ったものの、チョット心配になって特約店に電話で問い合わせたよ(^ー^;

特約店の方も「即答できないので確認してからお返事します」とのことで一旦電話を切ってからお返事を頂きました。

「セルフもフルも関係なく、発券店値付けカードのご利用ではTポイントは付けられません」

ですよね!


というわけで、消費者の皆さん

儲からない業界はお客さん獲得に必死のご様子で、付きもしないポイントを付けたようなフリしたり、系列店のくせに系列外ルートの油を混ぜたりとかして・・・

あろうことかそんなズルを認めるように働きかけ、今、公取委(※自民党の自民 石油流通問題議連)もそれを後押しするような事態が起こっています。

報道の仕方も
「安値仕入れが広がればガソリンの店頭価格が下がる可能性もある。」だなんて・・・意図的なものを感じるのは私だけでしょうか?

言わせてもらいますが
店頭価格は下げるトコまで下げて、それでも足りないから業転玉を仕入れて、その結果PB(無印)になったお店もある、という、そういう状況です。
これ以上の店頭価格の下げは期待しない方がいいですよ。



過去記事だけど、時間があったらこっちも読んで下さいね。
2012年06月21日 地域密着運営の基本は損得ではない


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