海賊とよばれた男 上 | |
クリエーター情報なし | |
講談社 |
「感動した」「めっちゃ格好イイ」と評判の高い、この小説。
ずっと手が出なかったんですよねー
やっと手にしたんだけど、今度はなかなかページをめくる気にならず・・・
そのわけは、
あの“CAセルフなんていうものを生み出した出光”、の創業者が主人公だから。
出光は販売店を大事にする社風とのことですが、「同じマークの3者店が存在する商圏でCAセルフなんて作る会社のどこが!?」って思うし・・・。
でもまぁ、CAセルフが出来たのは、創業者が亡くなった後だし・・・と思い直して読み始めました。
まだそれほど物語の中に引き込まれてはいないけど(^^;
大きく頷いた箇所があります。
主人公の言葉です。
「石統が石油業界を駄目にしたことがまだわからないのか。戦前は1万6千もあった石油業者が千を切ってしまったのは、自由な競争力を失ったからだ」
そうだそうだ!自由競争と言いながら3者店には自由がないじゃないか!
石油組合役員たちは自分たちの既得権(特約店制度)は手放していないじゃないか!
何が「系列でも業転を取って良いようにしてくれ」だ!
その前に3者店が特約店を選べるようにしてくれ!
(^^;...失礼。
とまぁ、まだ46ページ目なんですが、
主人公である創業者が高度成長期に、とある海辺の町を訪れ、
「ここに我が社のマークを掲げたガソリンスタンドを作りたい」と自ら土地の所有者に頼んで作ったガソリンスタンドも、昨年撤退を余儀なくされました。
佐三さん、あの世でどんな思いでいるのかなぁ・・・・・・・
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