masumiノート

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配達灯油で明暗

2021年02月09日 | ガソリンスタンド5

2月6日燃料油脂新聞より
業務委託進展も代行難航 部分的配送負担嫌気か


ローリーの老朽化と配送ドライバーの高齢化で5年後10年後には深刻な問題になると予想される。
こうした実情から同業他社に配達を委託する業者やJAが年々増えている。
ところが、拠点から離れた地域への配達代行は遅々として進まない。
なぜ進まないのかについて業者は
「部分的な代行は面倒臭い」
「代行が定期配送のお客様だけなら可能かもしれないが、時間や現金決済などお客様の都合が優先される仕事なので難しい」

暖房用灯油の配達代行は現場への代行と異なるため将来の課題として認識されるものの、足元での必要に差し迫られていないことが進まない原因という指摘が出ている。



2月9日燃料油脂新聞より
コロナ禍の過疎地は今①


燃料油需要の低下は避けられないのではないかと懸念する。
こうしたなか、価格面での課題にも直面している。
近隣商圏で安値が横行するケースが多く、
「地元住民が通勤や買い物などの際に安値店で給油も済ましてしまうことが少なくない」

実際、過疎地から数十分の場所に120円台のセルフが点在するケースもある。

特約店筋も「顧客から“あちらは何であんなに安いのか”とクレームを言われる。わざわざ過疎地域で価格競争をしないでほしい。理解に苦しむ。」と憤りを隠せない。

フルSS店主は元売の過疎地対応に苦言を呈する。
「上がり続けた仕切りやローリー配送費を考慮すると店頭価格を145~150円に設定したいところだが、そうもいかない」としたうえで、
「元売は電力や都市ガスの小売りに参入するなど自社を大きく、強くする展開ばかり。過疎地の業者に対して何もしようとしない」と吐露する。

「人口が減り、顧客も減少している。このままではあと何年SSを運営できるか」とする業者もいる。

過疎地では燃料油が住民生活の生命線。
周辺市況の改善と同時に、ローリー配送料の見直しなど業界が一体となって援護する姿勢が求められている。