Cape Fear、in JAPAN

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にっぽん女優列伝(177)多岐川裕美

2020-04-11 00:10:00 | コラム
51年2月16日生まれ・69歳。
東京出身。

公式プロフィール


「脱ぐ・脱がない」で、それ以降のキャリアまで変わっていってしまうなんて、写真家アラーキーと藤田朋子を想起させます。

撮影現場で、制作過程でなにがあったのかは分かりませんが、俳優だって「ヒト」ですし、また、そのトラブルが再燃したあたりに問題の映画をリバイバルさせるというのは、スタジオ側も随分とアコギだなぁ! とは思います。

そのいっぽうで。
『聖獣学園』(74)には、抗い難い奇妙な魅力があるなぁ、、、と思わず観返してしまうのも事実。



多岐川裕美(たきがわ・ゆみ)さんの芸名も、この映画のキャラクターからきているのだから、やっぱり代表作なのだと思います。



<経歴>

娘はタレントの多岐川華子。


自分が生まれた74年―短大在学中にアルバイト先で映画監督・鈴木則文に「発掘」され、同年に『聖獣学園』で映画俳優デビューを飾る。

二役をこなした『任侠花一輪』(74)、『けんか空手 極真拳』(75)、『けんか空手 極真無頼拳』(75)、『仁義の墓場』(75)、『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』(75)、『続・愛と誠』(75)、『爆発! 暴走遊戯』(76)、梶芽衣子を継いだ『新女囚さそり 701号』(76)、『憧憬 あこがれ』(77)。

よほど脱ぐことに抵抗感を抱くようになったのか、テレビドラマ版の『飢餓海峡』(78・フジテレビ)のヒロイン役を降板、そのほか三船プロダクションへの移籍問題なども重なってメディアを騒がすことが多くなったものの、それと時を同じくして人気に火がつく。

※素敵ですなぁ・・・


『聖獣学園』がニュープリントでリバイバルされたのも、この時期です。
東映、あくどい!!


『地震列島』(80)、『復活の日』(80)、『片翼だけの天使』(86)、『オルゴール』(89)、
『もうひとつの原宿物語』(90)、『流転の海』(90)、『いつかギラギラする日』(92)、『首領を殺った男』(94)、『あした』(95)、『鬼平犯科帳 劇場版』(95)、『GONIN2』(96)、『風のかたみ』(96)、
『金融腐蝕列島 呪縛』(99)、
『女帝 Super Queen』(2001)、『宣戦布告』(2002)、『ベロニカは死ぬことにした』(2006)、『晴れたらポップなボクの生活』(2006)。

『七瀬ふたたび プロローグ』(2010)、『クハナ!』(2016)、最新作は『カノン』(2016)。

最近は娘さんとの共演が目立ちますが、はっきりいって、お母様のほうが素敵です。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん女優列伝(178)瀧本美織』
コメント (1)
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