本年最後の女優列伝は5日連続で展開、強引に300回到達させるぜっ!!
1人目は、宮下順子(みやした・じゅんこ)さんの登場。
殿山泰司とのツーショット、これいいねぇ!!
49年1月29日生まれ・72歳
東京出身。
公式プロフィール
宮下さんは、いわゆるピンク映画・日活ロマンポルノで活躍していたひと。
AVの世界と一緒にしてはいろいろまずいとは思いますが・・・
ポルノやAVに出ていたひとの大半が、ほんの数年のあいだに多数の作品に顔を出し、ササっと引退、そのあとは神隠しに遭ったかのように消息不明になるものです。
『愛のコリーダ』(76)の松田英子もそうでしたし。
けれども宮下さんはピンクでデビューした数年後には一般映画に出演、その後もピンク/一般映画の双方をこなしつづけ、未だ(後者の)現役でありつづけています。
美保純の章でも言及しましたが、こういうこと、出来そうでいて、なかなか…のはずなんですよね。
※最高傑作は、やはりこれだと思います
<経歴>
映画俳優デビュー作は、71年のピンク『私はこうして失った』。
以下、ピンク・ロマンポルノの代表作を挙げていきますが、自分が観ているもの限定にしておきます。
『団地妻 女ざかり』(72)、名作の誉れ高い『四畳半襖の裏張り』(73)、『実録白川和子 裸の履歴書』(73)、『(秘)色情めす市場』(74)、
『実録阿部定』(75)、
『肉体の門』(77)、
そして79年、『赫い髪の女』に主演する。
中上健次の原作小説を荒井晴彦が脚本化し、神代辰巳が演出。
宮下さんを石橋蓮司や阿藤海が支え、彼ら彼女らを憂歌団の音楽が包み込む。
なんていうことのない物語なのに、ものすごく胸をしめつけられるものがあります。
未見のひとのためにこれ以上は語りませんが、ぜひ若いひとに観てほしいです。
76年より、一般映画にも進出。
『嗚呼!!花の応援団』(76…96年版にも出演)、
『不連続殺人事件』(77)、『高校大パニック』(78)、『ダイナマイトどんどん』(78)、『博多っ子純情』(78)、
『わるいやつら』(80)、『悪霊島』(81)、『十階のモスキート』(83)、『泪橋』(83)、『人魚伝説』(84)、『薄化粧』(85)、『火まつり』(85)、『早春物語』(85)、『友よ、静かに瞑れ』(85)、『親鸞 白い道』(87)、『1000年刻みの日時計 牧野村物語』(86)、『夢の祭り』(89)。
『愛について、東京』(93)、『美しい夏キリシマ』(2003)、『アントキノイノチ』(2011)、最新作は『罪の声』(2020)。
けっして目立つ役ではありませんが、出ているとちょっと安心する―そんな安定した演技を披露してくれています。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『にっぽん女優列伝(297)宮本信子』
1人目は、宮下順子(みやした・じゅんこ)さんの登場。
殿山泰司とのツーショット、これいいねぇ!!
49年1月29日生まれ・72歳
東京出身。
公式プロフィール
宮下さんは、いわゆるピンク映画・日活ロマンポルノで活躍していたひと。
AVの世界と一緒にしてはいろいろまずいとは思いますが・・・
ポルノやAVに出ていたひとの大半が、ほんの数年のあいだに多数の作品に顔を出し、ササっと引退、そのあとは神隠しに遭ったかのように消息不明になるものです。
『愛のコリーダ』(76)の松田英子もそうでしたし。
けれども宮下さんはピンクでデビューした数年後には一般映画に出演、その後もピンク/一般映画の双方をこなしつづけ、未だ(後者の)現役でありつづけています。
美保純の章でも言及しましたが、こういうこと、出来そうでいて、なかなか…のはずなんですよね。
※最高傑作は、やはりこれだと思います
<経歴>
映画俳優デビュー作は、71年のピンク『私はこうして失った』。
以下、ピンク・ロマンポルノの代表作を挙げていきますが、自分が観ているもの限定にしておきます。
『団地妻 女ざかり』(72)、名作の誉れ高い『四畳半襖の裏張り』(73)、『実録白川和子 裸の履歴書』(73)、『(秘)色情めす市場』(74)、
『実録阿部定』(75)、
『肉体の門』(77)、
そして79年、『赫い髪の女』に主演する。
中上健次の原作小説を荒井晴彦が脚本化し、神代辰巳が演出。
宮下さんを石橋蓮司や阿藤海が支え、彼ら彼女らを憂歌団の音楽が包み込む。
なんていうことのない物語なのに、ものすごく胸をしめつけられるものがあります。
未見のひとのためにこれ以上は語りませんが、ぜひ若いひとに観てほしいです。
76年より、一般映画にも進出。
『嗚呼!!花の応援団』(76…96年版にも出演)、
『不連続殺人事件』(77)、『高校大パニック』(78)、『ダイナマイトどんどん』(78)、『博多っ子純情』(78)、
『わるいやつら』(80)、『悪霊島』(81)、『十階のモスキート』(83)、『泪橋』(83)、『人魚伝説』(84)、『薄化粧』(85)、『火まつり』(85)、『早春物語』(85)、『友よ、静かに瞑れ』(85)、『親鸞 白い道』(87)、『1000年刻みの日時計 牧野村物語』(86)、『夢の祭り』(89)。
『愛について、東京』(93)、『美しい夏キリシマ』(2003)、『アントキノイノチ』(2011)、最新作は『罪の声』(2020)。
けっして目立つ役ではありませんが、出ているとちょっと安心する―そんな安定した演技を披露してくれています。
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明日のコラムは・・・
『にっぽん女優列伝(297)宮本信子』
そういえばそうでした、お母さん役。
出演作カットしちゃった(^^;)
赫い髪の女は、にっかつロマンポルノの到達点かなぁと。
なにがあるってわけでもないのに、その実、すべてがそこにはある、、、ような気さえしていますね。
なんかちょっと哲学的なことをいってますけど笑、極端にいえば愛のコリーダと同じような世界観のはずなのに、結果はまるでちがうと。
ここに、各々の作家性みたいなものを見て、受け手は感動したり泣いたり怒ったりするんだよなって、そんな風に思うのです。
彼女が映ると、どこか湿り気を感じます。
殿山さんとの写真、素敵ですね!!
この写真の殿山泰司さん、カッコいいなぁ。
「赫い髪の女」は、すごく昔に1度観ましたが、まだちゃんと向き合えてなかったと思います。
今観たらどう感じるか。
神代監督の作品を今ちゃんと観たいです。
「実録阿部定」も観たいです!
ずっと演じ続けていらっしゃるの、凄いですね。写真はトークショーですかね。映画館で実際にお話を聞ける機会がもしあったら、嬉しいですね。
女優も男優も、作品の中でハダカを引き受ける俳優さん、好きです。
心からリスペクトします。