
長年連れ添ったバイクを売ってしまった
諸事情を考えてのことだが
もう2度君に乗れないなんて…

君が大好きだった
冬の寒い日、一緒に山に登った
夏の暑い日、川沿いを飛ばした
君の性能を見たくて、田舎道でアクセルを全開にしたこともあった
白バイのサイレンに泣いたこともあった
ビール工場の見学に行った時
君と一緒の現場を見られ、試飲ができなかったね
原因不明の不調になった時は
何点か部品を交換した(結構高額の修理費だった)
突然の豪雨に見舞われ
ずぶ濡れで走り続けた時もあった
会社の一大事の時、すっ飛ばして駆けつけた
実はあの時、ちょっと飲んでしまっていた(もう時効です)
誘拐され、1ヶ月後に警察に保護された君を見た時は
本当に嬉しかった
いろんな事があったけど
いつも一緒だった
僕は年をとってしまったけれど
君はまだまだ元気だね
もう一度、誰かが君を見つけて
愛してくれることを願う
そう、僕が君と出会ったあの時のように。。

さよなら、僕のAX-1