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生きているから顔がある。花や葉っぱ、酒の肴と独り呑み、ぼっち飯料理、なんちゃって小説みたいなもの…

アメちゃん…②

2018年11月24日 | ケータイ小説「パトスと…」

 

 

 

 

アメちゃんと話してても誰も何も言わないのは多分アメちゃんの開けっぴろげな性格もあるが、その容姿によるものが大きいと思う。
要するにアメちゃんはみんなが言うところのブスなのだ。
好きで付き合う男なんて初めっからいないと思われているってことだ。

 

アイツはブスのくせして良く笑うよな、とか委員会に立候補したって誰も入れねぇだろ、とかイジメすれすれの事を平気で言う。
それがアメちゃんの耳に届いても、つまんないこと言ってるとケリ入れるよ、なんて受け流している。

 

 

ある時アメちゃんと部活帰りの時間が一緒だった時、すごく深刻な顔をして俺に話しかけてきた。

 

「タッちゃんさぁアタシ何でアメちゃんだか知ってた?」
「何だよ突然、え~っ何のこと?」

「うんん別にいいんだけど、どうなのかな~って思って」
「アメちゃんはアメちゃんだろ、何か意味あんの?」

「だってアタシ雨女じゃないしさぁ」
「そっか、んじゃあめ玉みたいだから?」

「丸いからね、でも違うし、知らなきゃ別にどうでもいいや」
「ねぇねぇそっちから聞いといてどうでもいいやはないだろ、気になるし」

 

「知りたい?」
「当たり前だろ、すごく気になって来ちゃったし、何だよアメちゃんって」

「そんじゃ言っちゃうけどさ、タッちゃんにも馬鹿にされたら嫌だな」
「アメちゃん馬鹿にしたら殴られそうだし」

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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